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「グレの42.9cmとイシダイの42cm」
口和深 (和歌山県)
2005/11/26
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ゆたきちさんとは潮岬で竿を出そうと前回の釣行で約束をしていた。
都合がついたので行こうかってことになったが、その週の情報で場所を急遽変更した。
連敗中のゆたきちさん、Kさんには釣ってもらわんといかんし。
24日の平床では3人で35〜45cmを57枚も釣られたようだ。
連敗脱出にはインパクトのある数字やね。
口和深に決定だ。
私にとっては今シーズン2回目の釣りである。
途中、フィシングショップオザキでボイルを3枚購入し、谷口渡船には午前3時前に到着した。
駐車場に車が止まっていない。
ちょっとでも睡眠をとるため、仮眠所に布団をひいて横になった。
すぐに寝付いたので、たっぷり2時間は寝れた。
目が覚めると、車の数は増えていたが、おっ、少なって感じ。
釣れだしたハズなんだけど。
景気は上向いた?とはいえ、お父さんのサイフまでお金は回らないんだろうな。
私も給料は下がったし、磯に立つ回数も激減している。
この1年、どうやら両手で数えれるだけしか竿を出せなさそうだ。
10年前までは年に40〜50日は竿を伸ばしていたのに。
港で谷口渡船と下谷渡船の人数を勘定したら50人ほどである。
風は気になるが、波はなさそう。
これぐらいの人数なら急がなくても磯はある。
平床に上がりたいがホースヘッドに陣取るのはいやだし、重箱でも目指すかと思って船に乗り込んだ。
30人ほど乗せ谷口渡船は港を出た。
ホースヘッドには7〜8人くらいだ。
大坪、平床、中の三ッ石と船を付けて行く。
重箱を希望されている人がおられたので、どうやら今日も一番最後まで乗っていよう。
大バエで2人下りて私達3人だけが船に残った。
赤島には付けてないので、今日は赤島かな。
船頭に「どこに行く、赤島にするか」って聞かれたので「はい」って答えた。
赤島は昔からよく上がった磯である。
船が赤島の前に来たら、ソバ坪も空いている。
1人で上がろうかと考えたが、弁当船で替わってもいいか。
北よりの風が吹いているのでソバ坪は釣りやすそうである。
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ソバ坪から見た赤島 |
赤島に3人で上がる。
Kさんには釣りやすい左先端に入ってもらう。
私は沖向き中央、ゆたきちさんはソバ坪側で竿を伸ばした。
適度なサラシが出ているが、朝一番からは当たらない。
エサ取りは結構いてるようだ。
当初の予定ではグレが入れ喰いのハズなんだけど、来ない。
隣を見るとゆたきちさんの竿が大きく曲がっている。
かなり大きそうである。
ソバ坪との間の水道をうまく通せば取れるかな。
左にも右にも行かしたら危ないけど。
耐えとったらと思ったが、かなり強引にやり取りしている。
初めての場所なだけに下がどうなってるか分からないんやろな。
無理せんでもいいのにって思ったら竿先が伸びた。
チモトを飛ばされたようだ。
もったいない。
続けて来るのかなと思ったが、その後は全然である。
苦戦しそうだ。
そうこうしてるうちに弁当船が見えた。
ちょっとソバ坪に行って来ますと言い残して、船に1人で乗り込んだ。
勝手知ったるソバ坪に磯替り。
昔は平床ばっかり上がっていたけど、最近はソバ坪が多いな。
1人でも2人でも上がってしまえば独占できるし、人気もあまりないし。
磯の周りはシモリだらけで魚影は濃い。
根をかわして獲るのは大変だけど、好みの磯である。
磯替わりして数投目、根のすぐ向こうにあったウキが沈みかげん。
合わせたらググッときた。
強い引きだ。
ま、まずい。
沈んだウキが根の上に見える。
擦れんといてくれー。
竿を持って祈りのポーズ。
おでこの前で両手を握りしめて耐える。
祈りが効いたのか、魚は根を越えた。
足元に来ても抵抗は激しかったが、浮いてきた。
あっ、イシダイだ。
掬おうとしたらタモの枠が折れている。
そういや、タモをセットするときにボキッて音がしたような。
道具の扱いが我ながら雑いな。
壊れたタモではなかなかうまく掬えない。
魚体を全部入れて、やっとフィニッシュ。
40cmは越えていそうだ。
その後はウキに変化のない時間が続いたが、11時くらいになって隣の地の平床で竿が曲がった。
見ていると上がってきたのは良型のグレ。
40cmは越えていそうなサイズである。
「45cmくらいですか」って聞いてみたら、「40cmです」って答えられた。
待っていた地合の到来か。
すぐに私にも当たり。
イシダイと同じところでウキが沈んだ。
根の際。
厳しいところで勝負しなくちゃならない。
ソフトに誘導したら、案外と簡単に寄って来た。
小さいのかな。
根を越えたとたん引き出した。
下に、下に。
足元のハエ根に注意しながら耐えるだけである。
浮いた。
40cmはありそうなサイズだ。
続くのかなと期待したけど、そう旨くはいかなかった。
サンノジなどの外道は時々来るけど、グレは単発でしか姿を見せてくれない。
赤島に残ったゆたきちさんとKさんはジ・エンド4連発である。
2人ともタカノハに好かれたようだ。
午後2時になり、地の平床の2人組は帰られた。
ラスト1時間だけど、釣れそうな予感がする。
よさそうな感じになってきた。
そう思って間もなく、連発で来だした。
サンノジ、サンノジ、サンノジ。
1つバラシが間に入って、5つ掬ってお帰りになってもらう。
グレの時間じゃないのか。
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グレの42.9cmとイシダイの42cm |
ついに竿をたたむ時間となった。
私はグレ、イシダイとクーラーに入れれたが、ゆたきちさんとKさんのクーラーは空のままである。
磯の選択を誤ったのかと思ったが、帰りの船で景気よさそうな人はいなかった。
この日は一番釣った人も5枚である。
水温が1度上がったせいか、どことも釣れてない。
磯の選択誤りというより日が悪かったんやね。
次の日から左足を中心に筋肉痛に悩まされている。
足場の悪いところで左足を突っ張って釣っていたのが原因だろう。
上野山さんだったら年のせいだって言うところか。
ソバ坪は足場が悪いのが難点やね。
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