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「初釣りはマダイ」
沼島 (兵庫県)
2009/01/17
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去年の釣り納めは沼島のチヌだった。
初釣りは南紀か紀東で大グレを狙いたいと思っていた。
1月17日の土曜日、天気はよさそうだ。
穏やかな1日となりそうな天気図である。
行くしかないな。
紀東か串本周辺か。
潮岬では尾長の40cm台も出てるようだ。
次の週はゆたきちさんから四国に誘われている。
18日の日曜日は崩れるらしいので土曜日1日だけの釣りになりそう。
一人やと潮岬の往復はしんどいな。
近くの沼島にしとこか。
前日になって大グレ狙いは変更された。
初釣りも沼島で竿を出すことになった。
年末にお世話になった川口渡船は船を出さないらしい。
久しぶりにとらやさんの船に乗ることにする。
金曜日の晩は予約の電話をした後、近所の釣具店にオキアミボイルを買いに行く。
出船は午前6時半なので家を4時半に出発する。
淡路のパーキングでうどんを食べても土生港には6時すぎに到着した。
とらや渡船の客は10人ちょっと。
年末に川口渡船で乗り合わせて、ヘイジバエのことを色々と教えていただいた方の顔が見えた。
沼島の常連さんである。
私より一回りくらい年配の方。
今回も行き帰りの船の中で磯のポイントなどを尋ねた。
行きはヤカタ、五合バエ、クジラ、青磯、下立神、具足バエ、帰りは上立神チョボ、グンカン、殿とび、一ツバエと磯を見ながら教えを請う。
かなり、参考になる話が聞けた。
波がないときは1ツバエもおもしろいらしい。
今日の水温は12℃くらい。
グレは無理やな。
チヌかマダイか。
船は当番の青磯周りに付けた後、五合バエ、クジラ、ヤカタに釣り客を下ろしていく。
船に残っているのは私と教えていただいた方(名前を聞き忘れたのでとりあえずA氏としておこう)の2人だけとなった。
A氏は具足バエを希望されているので私は年末に上がったヘイジバエか下立神か。
マダイ狙いなら沖にある下立神か。
船頭に見回りで空いておれば一ツバエに上がりたいと伝えて、磯替りの9時すぎまでとマダイ狙いで下立神に渡った。
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続いているように見えるが、左が下立神、右がヘイジバエ |
A氏から朝は青磯向きに流れるので高場で竿を出せと教えられた。
船頭は船付きでもと言っているのでとりあえず船付きで竿を伸ばす。
前回の釣行と同じく、ハリスは2.5号をくくる。
潮は左から右へ、A氏の言われたとおり青磯向きに流れていく。
ベラが釣れただけ、数投で船付きに見切りをつけた。
青磯向きの高場に移る。
正面から、風が吹き出した。
前回の強風と比べると微風である。
釣り難いってほどの風ではない。
左から伸びるハエ根で根がかりしたり、ガシラを掛けたりして時間が過ぎていく。
午前8時半を回った頃、待望の当たりだ。
足元を流していた小粒のウキがゆっくりと沈んでいった。
竿を立てたら結構な引きである。
糸を2ヒロ分ほどもっていかれたが、左に走られなければ問題なさそう。
竿尻を魚の方に向けて耐える。
糸を出しそうになるのをじっと我慢した。
1分もかからずにウキが見えてきた。
白く光る。
まぁまぁ大きそう。
マダイだ。
水面に浮かんだ。
もうぐったりしている。
なんなく、タモに収める。
きれいな魚体である。
メジャーをあてたら、60cmをちょっとだけ切れている、59cm。
いい型のマダイだ。
仕掛けを作り直してすぐに釣りを再開した。
マダイは1つ来たら2つ3つと続く場合も多いが、残念ながら続かない。
今回のマダイは足元で来た。
私は相当数のマダイを釣っているが、ほとんど足元か竿1〜2本先までで喰わしている。
もちろん、沖で掛けたのもあるけど、案外とマキエを拾いに足元まで寄って来る魚だ。
磯替りの時間が迫ってきた。
替わるか、どうしよう。
空いてるかどうか分からない一ツバエを目指したい気は十分にある。
決断を延ばしているうちに船が見えてきた。
青磯では磯替りする人がいてるようだ。
後から考えると悪い方を選択した。
ここで粘ろう。
向かいのヘイジバエに1人、磯替りで渡ってこられた。
船が近づいてきた。
「替わらないんか」
「替わりません」
この下立神に付ける前にあれほど「磯替りで一ツバエ、一ツバエ」と船頭に言ったのに。
その後はずっと音なし。
手を変え品を変えしてみたが、エサが取られたりフグにハリを盗られたりしただけ。
ウキ下、3つから5つくらいを中心に探ったが何も来ない。
昼前には足元から沖へと流れていた潮がいかなくなった。
前に出ていっていたのが、左、左へと変わる。
足元を釣ると左手のハエ根にいく。
ちょっと釣り難くなってきた。
また、船付きの方に戻ろうか。
A氏も先ほどまではこちら向きに釣っていたが姿が見えなくなっていた。
潮が反対側に流れ出したのかな。
竿を持って移動する。
船付きで竿を出したが、思ったようには流れてない。
ほとんど潮は動かず。
エサ取りはいてるが竿を大きく曲げてくれる魚は来ない。
ハリをくわえて上がってくるのはベラくらいなもの。
納竿の時間までその後も高場との間を1往復した。
移動するのは面倒だけど、迷い続けた。
潮が具足バエ向きに流れなかったので流せなかったが、具足バエ向きの沖側を足元から流せればおもしろそうな気はした。
シモリもあるし、ひょっとしたら来るんじゃないかな。
ただ、すぐ地方にある年末に渡ったヘイジバエの方が今回の下立神より魚影は濃いのじゃないかと感じた。
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港でにっこり |
帰りの船ではA氏から立神のチョボから一ツバエ間の各磯の説明を聞きながら戻った。
フムフムフム。
次回はどこに上がろうかな。
一ツバエにはとらや渡船の客が乗っていた。
磯替りで渡ったんだろうけど、釣れたのかな。
今日なら波の心配もなく竿を出せたんだろう。
磯のぐるりがポイントのような感じの磯と思えた。
次は上がりたいな。
土生港に戻って検寸が始まった。
マダイは私のも含めて2枚。
どちらも60cm弱の良型であった。
1枚は五合バエで出たそうだ。
チヌは50cmを頭に40cm前後を中心に10枚くらいの姿を見た。
低水温の中、1人1枚平均だけど多くの人が魚を持っていた。
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