昼過ぎから夜10時までという慣れない勤務と、仕事終了間際のトラブルで疲れきった体を引きずり、10時半ごろ会社から出発しました。
目指すは地磯エビス。
たった一日しかない休みの朝から、釣りをしようという魂胆です。
すでにフィッシングオーシャン御坊店にオキアミの予約はしてあります。
もう、後戻りはできない。
すでに何度か行ってるので、特に迷うことなく1時15分ごろフィッシングオーシャンへ到着。
ここで買っておきたい道具があったんですが、ぜんぜん見付からず。
いや〜、ほら、エビスの先端のポイントとか、悪くすれば潮をかぶったりしそうですから、チャラン棒の類か竿立てぐらい買っておいた方がいいかなと思ったんですけれど、いまいちいいのが見付からず。
エサだけ買って、ここで作っておくことにしました。
30分ほど時間をくって出発。
途中でローソンによって弁当や飲物を買ったり、道の駅(どこだったか忘れた)で弁当を食べたりしつつ、予想よりも早く3時45分ごろ地磯エビスに到着。
当り前だけど、空はまだ真っ暗です。
カーナビは、ここまでかかる時間を6時間30分と表示してたし、あちこちで道草をくうでしょうから、5時ぐらいに着くと見込んでいたんですが、予定よりも1時間以上早い。
…俺はどこでワープしたか。
しばらく車のなかで考え込んでいたんですが、取り敢えずライトを持って釣り場を見てまわることにしました。
最初に、波止の付近から磯方面をザッと見渡してみます。
しかし、どっち方面に進めばいいのか、ちっともわかりません。
重たい釣り道具を抱えて道を探すのはかなわないので、先に釣り場を見ておくのはいい考えだと自分でも思いました。
で、適当に、進めそうな方向に進んでいたんですが、どうにも足場が低い。
前方に海が見えてきたんですが、おもいっきり波をかぶっている。
しかも、気がつけば自分のいる場所も、足もとは潮でビショビショです。
どうやら来る方向を間違えたらしい。
このまま突き進むとえらいことになりそうなので、早々と退散しました。
おまけに、元いた場所に帰る途中で足元が濡れていたため、スッ転んでしまいました。
痛いいたい。
この場所は、後になって判ったんですけれど、エビス西側の低い磯地帯でした。
写真を置いておきます。
いったん波止付近まで戻って、次に意識的に東側をつたっていくように進みました。
どうにも、磯の方に行ける気がしないんですが、途中に草木の中に獣道ならぬ釣り師道
が出来ているようなところがあり、「あっ。これ以前、ぐれねっと管理人さんと来たときにも通ったじゃんか。」と気がついて、やっとそれっぽいところへと出ることができました。
まずは、どんどん先まで出て行き、先端のポイントを見ておくことにしました。
写真を置いときます。
…すげー波かぶってるじゃんか!。
俺、ヤだよこんなの。
まだ死にたくねーよ。
どうしよう。
いろいろ思い悩んだあげく、ずうっと手前の波が穏やかなポイントに入ることにしました。
ぐれねっとさんの「グレ釣りを始めよう」の「困ったときの地磯頼み」のコンテンツにあるイラストの、Aのポイントです。
…これぐらいの波でビビってたらダメですか?。
チキンですか?。
磯釣り師失格ですか?。
ともあれ、そのポイントの写真を置いておきます。
これで、やっと釣りをする場所が決まりました。
まだ暗いんですが、取り敢えず車から釣り道具を持って来ておくことにします。
しかし、荷物が重たくってこれが大変。
僕の持ってる竿ケースも150cmと無駄に長く、ぜったいいつか買い替えるぞといらん決心をしたり。
さらにマキエその他の入ったクーラーバックもやたらと重く、何度もひと休みしながら、「行きでこんなに苦労しててどうする!。
帰りはもっと重たくなる予定なのに…。(←バカ)」などと考えておりました。
やれやれ。
さてここで、釣り場のイラストを置いときます。
「P」ってのが車を止めたところで、「岩礁地帯」って書いてあるところが、最初に間違えて行っちゃったところ。
青の矢印が僕の入った釣り場です。
赤紫の矢印は、後から来た釣り師の方が入られておりました。
さて、これで4時30分をいくらか過ぎたぐらい。
まだまだ日は明けない。
この日は夜釣りの道具なんか持って来ていなかったんで、どうしようかと頭を悩ましたんですが、せっかくなんでちょっとだけ試してみることにしました。
仕掛けのイラストとかは描きませんが、アタリウキに「かやウキ2B」を使ってケミホタルを付けた、2段ウキ仕掛けです。
これでウキ下3ヒロぐらいで、マキエを打ちながら流してみたんですが、一投目に何故かアカベラがつれた以外には特に釣果なし。
そもそもウキがぜんぜん見えないんで、ちょっと釣りにはなりませんでした。
そうこうしているうちに夜が明けて来たので、いったん竿を置いて釣り場の写真を撮ってまわり、次の仕掛けを作りました。
竿 |
SHIMANO ISO SPECIAL 1.5号 |
リール |
SHIMANO BB−X 3000 EV |
道糸 |
TORAY 銀隣スーパーストロング 2.5号 |
ハリス |
TORAY スーパーL EX 2号 2ヒロ |
針 |
OWNER 速攻グレ 7号 |
ウキ |
プロ山元ウキ 0号 |
ウキ下 |
1.5〜3ヒロ |
オモリ |
なし |
付けエサ |
オキアミレンガから取ったのオンリー |
撒きエサ |
オキアミボイル2枚 + マルキュー 浅ダナグレ遠投
+ グレパワースペシャル遠投フカセ |
ホントは、最初のうちには三原夢ウキを使った仕掛けを試してたんですが、いまいちウキが見づらくて、早々と替えてしまいました。
あのウキ、難しいですわ。
この日の水温は25.5度。
やはりエサ取りが多く、マキエを打つと手前に白っぽい細かい魚が湧いて来ます。
なのでこの日は、始めからマキエを分けて打つパターンで攻めておりました。
手前に3回ほどマキエを打ち、竿3本分ほど沖へ投げ、最後にそのウキめがけてマキエを1回だけ打つと。
しかし、それでもエサ取りがかわせません。
どうしよう。
「いっそ、別なポイントに行ってみようか。」と思いつつ仕掛けを流していたんですが、すぐ左手によさげなサラシが出ている場所があります。
上にあげた、このポイントの写真の左下のほうに写ってるでしょ。
な〜んとなく、そっちの方がいいかなぁと思いさっそく移ってみました。
このポイントでも、やることはいっしょ。
マキエをきわに打ち、仕掛けを竿3本分ぐらいに投げて、そこにマキエをかぶせる、と。
ただ、どうしてもエサが取られるので、少しずつウキ下を上げて、2.5ヒロくらいにまでしました。
時刻はすでに7時すぎ。
この日は満潮が8時半くらいなので(←今回はちゃんと調べた)、もうそろそろいい時間なはず。
マキエを撒いて気合い入れてウキを見ていると、ついにスルスルとそれっぽいアタリがでました。
ドキドキしながらスプールを握り、少し間をおいてグイッと竿を立てます。
とたんにギューンと独特の引きと共に、手前へと糸が走ります。
手応え十分!。
「今回は糸を出さねえぞ!」とひたすらふんばりつつ、竿の角度を十分に保って堪え、引きが弱くなるのを待ってからリールを巻きます。
はぁ〜、おニューな竿をこんなにしならせるのは、まったくいい気分ですな。
敵は右へ右へと走るので、根に擦られたりしないように竿を左手に倒して、半ば強引にリールを巻くと、ゆらりゆらりと上がって来るのは、ネイビーブルーのニクいヤツ、超大本命のグレ様のお姿でありました。
タモを出してからグレを入れるのにだいぶ苦労しました(サラシを避けて穏やかなところで取り込みすればいいということに、後になって気が付いた)が、なんとか無事に確保することが出来ました。
なかなかいい型です。
さっそく計ってみると、36cm!。
記録更新です。
ありがたい。
このグレはスカリに入れ、早々に次を狙います。
さっきと同じように流していても、やっぱりエサ取り強し。
どうしてもエサが帰って来ません。
いや、食い上がってるのかもしれない…。
ってことで、またもや少しずつウキ下を上げていきます。
2ヒロぐらいまで上げた8時前ごろ、またしてもアタリが出ました。
さっきより余裕を持って、竿をたててやりとり。
右手の方であがって来たのは、またしてもグレでありました。
こんどは33cmと少しちいさいです。
でも、やっぱ嬉しいもんです。
ルンルン気分(死後)でスカリにキープしておきました。
この後、さらにエサ取りの猛攻が激しくなってきます。
とにかくアッというまにエサが取られるの。
んで、アタリはぜんぜんでません。
少しづつウキ下を上げて、最終的には1.5ヒロまでしてみたんですが、本命のアタリはありませんでした。
その代わり、35cmのイズスミが釣れたぐらいで。
あと、名前をよく知らない、熱帯魚みたいな色合いしててニザダイみたいなかたちした魚。
あれ、なんだろう。
結局、エサ取り対策にマキエを大量に使ったため、10時半ごろにはエサがきれて終了となってしまいました。
ちっと残念ですが、そもそも強行出動している身。
こんぐらいで十分か。
あとは磯のお掃除をし、グレをシメてクーラーバックに入れて、のんびりと帰りました。
そうそう、グレの写真をおいときます。
今回は、なかなかグレの引きを楽しめました。
さすがに40cmオーバーとまではいきませんでしたが、自己最長寸が釣れたからいいんです。
買ったばっかりの竿(いそすぺ〜☆)も、これでボーズ竿にならずに済みました。
いやはや嬉しいことです。
この場所を教えて下さったぐれねっと管理人さんには、この場を借りて感謝いたします。
ただ唯一の心残りは、磯の上にタワシを忘れてきてしまったことです。
いつも、バッカン洗い用のタワシを竿ケースに入れているのですが、落してしまってたのです。
磯の掃除をしていた時に、そのタワシが落ちていることには気が付いていたのですが、自分の物だとは思わず「誰かの忘れ物かな?」と、そのまま置いてきてしまいました。
もし、この釣行記を読んでおられる方で、近々「地磯エビス」へ行かれる予定のある方は、ぜひそのタワシを探したうえで、見付け次第、確保してやって下さい。
あれもゴミになっちゃう〜。
…いっそ自分で拾いに行くか。
竿持って。