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上野山さんからのリポート
「ネット仲間の釣行会」
見老津 (和歌山県)
2003/02/15
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1月15日にネット仲間の釣行会で、和歌山県の見老津に釣行しました。
例によって夜8時過ぎに敦賀駅を出発し長浜で快速電車の網干行きに乗り換えます。
電車の網棚に竿と磯クーラーをのせ、藤沢周平の時代物を読みながら過ごします。
中年の私でも、ちょっとした小旅行に出たような気分になります。
「ぐれねっと」管理人さんの下山さんとは11時過ぎに立花駅で合流して和歌山に向かいます。
下山さんも見老津は10年以上行っていないということです。
御坊で高速をおりていつものようにオザキさんでエサを購入します。
私はボイルのMとLを1枚ずつ買いました。
料金は2、000円という事です。
たしか昨年は1枚1、200円だったように思いました。
エサもデフレ時代で値下がりしているのでしょうか。
この大不況の中、エサは少しでも安い方がありがたいですが、お店の方は大変ですね。
今日のOLMの参加者は16名前後ということです。
皆さん30代から40代という働き盛りの方ばかりですが、何かしらこのデフレ不況の影響を受けているのではないでしょうか。
しかし、この社会情勢のなかで釣りに行くというのは、今日参加の皆さんは、精神的に元気な証拠ですね。
元気がなくなっては遊びに行く気にもなりません。
4時前に見老津の岸壁につきますと車は3台ほどしか止まっていません。
皆さん仮眠所で寝ているのかもしれません。
5時半頃になり次々に車がやってきました。
天気予報では波は穏やかで1.5m、北風が少し吹く程度ですので釣り日和ですが、天気が良すぎるかもしれません。
主催者のOさんを見つけて下りる順番を聞きます。
私は1番最初に「ハッカイ」と言う磯に5人で下りるそうです。
下山さんは3番目あたりにつける磯に下りるそうです。
6時頃になり16人のネット仲間と、一般の方を合わせて40名ほど乗せて船は出発しました。
空は少し明るくなっています。
「ハッカイ」は江須崎と相互乗り入れですので急いで向かいます。
何とか我々が先に着いて荷物を下ろし始めます。
磯に上がった5名でジャンケンをしますと「グレ釣り大好き!」管理人のY君が1番となり私が2番目に場所を選ぶこととなりました。
Y君は陸に向かって左側の根が張りだしたところの横で、陸向きに釣るということです。
私はその右隣で陸向きに釣ることにしました。
Y君の場所は前下がりで足場が悪そうです。
水くみバケツを持ってきていないのでY君に借ります。
エサを入れたバッカンに水を入れて支度を始めますが、Y君はすでに竿を出しています。
私は釣る場所を見てから仕掛けを作ろうと思っていましたのでスロースタートです。
まず4号を巻いたリールのスプールをはずして3号に交換します。
ウキは釣研の3Bの円錐ウキ、キザクラのJクッションを通してサルカンを付けた遊動仕掛けにしようと思いましたが、まだ薄暗くてなかなか糸がシモリ玉やJクッションの穴に通りません。
メガネを外して糸を通します。こういうときに年を感じますね。
ようやく2.5号のハリスに小磯針7号を結び仕掛けを作ります。
足下にマキエを打ち仕掛けを投入します。
ハリスを3ヒロ近くとり、ウキを半ピロ以上遊動にしているのでタナは4ヒロ弱です。
サルカンの下にBのオモリを打ちます。
足下はタナになっていて2mほど張り出しているようです。
エサはタナの切れ目あたりに落ちたようです。
Y君の前に張り出した根からサラシが私の前に出ていますが、Y君に聞きますと流れは左ということです。
もしかするとY君のマキエはサラシに押されて私の前に来ているかもしれません。
Y君はすでに2,3投しているようです。
1投目、足元に落としたウキはいったんサラシに押されて右に行きますが、しばらくしてなじんでゆっくり左側にいるY君の前の方に流れてシモッていきます。
私の前から2mほど左に流れて、50cm程シモッタところで加速がついて沈んでいきます。
私は半信半疑であわせを入れますと魚がかかりました。
Y君の前に張り出した根に向かって突っ込みますので少し左に移動し、竿を沖に突きだしてなるべく根にハリスが擦れないようにやりとりします。
たいした引きではないので、糸は出さずに竿でこらえます。
やがて魚は浮いてきました。
これは37cmのグレでした。
Y君がタモ入れしてくれて「1投目ですか。さすがに朝飯前に釣りますね」とひやかします。
今シーズンの私は出勤前に釣行したり、昼前に用事があって、渡船なのに10時前に上がるという釣をしたりして、早朝に釣果を得ております。
そのことから、朝飯前に釣ってしまうということで「朝飯前の男」というハンドルネームを使っています。長いので「朝飯」と省略もしていますが。
そういうことでY君にひやかされてしまいました。
グレをしめて、Y君が氷を持って来ているというので、魚を袋に入れてY君のクーラーに入れさせてもらいます。
まったく何から何までY君にお世話になってしまいます。
本人は知らないかもしれませんが、Y君のマキエまで私の前に流れてきています。
S君がタナを聞いてきましたので3ヒロ半ほどと答えておきます。
しばらくしてS君にアタリのようです。
竿がU字型に曲がっていますがなかなか魚が浮いてきません。
タモで掬ったのは40cm弱のグレのようです。
あとで聞きますと、1号の竿を使っているということでした。
どうりでよく曲がるわけです。
タナを聞きますと4ヒロでシモリの上で釣ったということです。
どうやらタナは深いようです。
私はその後餌がとられないので30cm程ずつタナを深くして5ヒロくらいまで落としました。
するとじわっとウキが入りますがあまり引きません。
これはハコフグでした。
しばらくしてY君が魚をかけますがサンノジでした。
Y君は隣の「ムカデ」で釣りをしている仲間と電話でしゃべっています。
「ムカデ」ではT君1人で49cmを筆頭に3枚釣っているそうです。
4人で上がっているそうですが3人はアタリがないということです。
陸向きで高いところから竿を出しているのがT君のようです。
釣れない3人はさぞかし焦っているでしょうね。
9時過ぎに弁当船が来ました。
水温が2度ほど上がって19度ということですが、食ってくるタナは深いようです。
魚の活性はあまり高くないのでしょうか。
その後、Y君はイズスミらしき魚に2回糸を切られました。S君も切られたようです。
午後になりくたびれてきたので、ひと寝入りしてから、Y君の横に座って話しながら釣っていました。
「Y君まだ独身ですよね」と聞きますと、「陸では、なかなか釣りのようにうまくいきませんわ。タモ入れ直前で逃げられてしまいます」というY君です。
「タモ出したんは、ほんまグレですか」とひやかしますと「いや、外道だったかもしれません」というY君です。
こんなアホな話をしていますと、左の根の際を流れていたウキがスッと沈みました。
ここは、張り出した根の4m位下に2段になった根がさらに張りだしています。
座って釣っていましたので、後れをとって張り出した根で擦れてアットいう間にハリスの中程から切れてしまいました。
ウキ下5ヒロでは下の根で切れたと思います。
勢いよくウキが入ったのでイズスミかもしれませんね。
その後「ムカデ」ではT君が8ヒロでグレを釣ったということです。
我々のハッカイではそれぞれアタリがあったようで、私を含めて4人が切られてバラしました。
今日はお天気もよく楽しい1日でした。
港に上がり釣果を聞きますと、今日は16人中4人がグレの顔を見られたということです。
中でもT君が49cmを頭に4枚釣ったのが光っていました。
林渡船の待合所で、T君の釣果を見た奥さんが「これ1人で釣ったんですか」と驚いていました。
「同じ磯に乗った人は今の一言で、傷つくやろな」といいますと、同じ磯に乗ったみなさん圧倒的な差にあきれてしまったのか笑っていました。
しかし泣きながら笑うという顔でしたヨ。
3人のみなさん、次回またがんばってほしいものです。
その後すさみの温泉に入り、夜はオザキさんの隣の民宿で懇親会を行い大いに盛り上がりました。
翌日は低気圧が通過するということで渡船はむずかしいようです。
朝5時頃に一度起きましたが、雨が横に降っている状態でしたのでもう一度布団にもぐりこみました。
2日目は9時過ぎに起きて、竿を出さずに御坊の温泉に入り雨の中帰途につきました。
今年は不況がいっそう深刻になるという予測のようです。
不況風をふっとばして、みなさんとまたこのような楽しい釣行会でお会いできるといいですね。
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