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 上野山さんからのリポート
 「骨折の指にテーピングして釣り」

  糠の地磯 (福井県)
   2004/10/11

 


9月に15年ぶりにソフトボールをして小指を剥離骨折してしまいました。
久しぶりに体を動かしてみて、自分が思っている以上に体が動かないので唖然としてしまいました。
ボールを取りに行くときに足が出ないので前につんのめってしまいます。
骨折したのは、グローブと右手のタイミングが合わず、ライナーを取るときにボールが手に当たってから、グローブに入ったという次第です。

何か、毎日少しずつでも体を動かさないといけないな、とあらためて思いました。
手術後は、毎日小指を真っ直ぐにした状態で生活しておりますので腕や肩がこってきました。
整骨院にマッサージをしてもらいにいきましたら、骨折した指は厳重にテーピングしておけば釣りぐらいできるのでないかと言われ、越前方面の足場の良い地磯にでも2時間ほど釣りに行こうと思い立ちました。

10月11日の体育の日は天気予報では曇りのち晴れです。
朝4時前に起き、指をテーピングしてイヌの散歩に行きます。
ひんやりした朝の空気の中を散歩していると、キンモクセイの香りが漂ってきて、ようやく秋になったのだなと思われます。
ついこの間まで連日30度を超える日が続いていたのがウソのようです。

自宅を4時過ぎに出て越前方面に車を走らせます。
エサは前日にサンスイ釣具店でオキアミ1枚と遠投用に配合エサを買っておきました。
天気予報では、朝6時からの降水確率は0%でしたが河野村のあたりで雨が降ってきて、だんだん雨足が強くなります。
沖の方には真っ黒な雨雲が見えます。
海岸沿いを走りますと、各ポイントとも車が止まっています。
3連休の最終日というのにかなり釣り人が出ているようです。
いつもの糠の地磯につきますと、ここも車が3台止まっています。

時間は5時過ぎです。
海を見に行きますと、雨の中電気ウキをつけて釣りをしている人が見えます。
天気予報では6時頃は無風とありましたが、西よりの風も吹いています。
幸い空いている場所がありましたので、電気ウキの釣り人から40m程離れて釣りを開始します。
時間は5時40分頃です。

道糸が風であおられてウキが流されますので、ウキを重い1号タイプにして40cmほど遊動にします。ハリスは1.7号を2ヒロ弱とります。
針はグレメジナ7号です。
足下には時折ウネリが押し寄せてサラシが出来ます。
サラシの中にマキエを打ちます。
足下にウキを落とすとサラシに乗って左に流れるようです。

1投目から餌がとられます。
2投目にフグが釣れます。
6時頃になり、だんだん雨足が強くなってきますが、風がやんだので釣りやすくなりました。
マキエにはなにやら茶色い小魚が群がっています。
手前はエサ取りでエサが持たないので、沖に遠投するとフグです。
たまにハリも取られます。
1時間ほどでハリも7、8本使います。

そのうちに5cmほどのアイゴが釣れました。
手前でマキエに群がる黄色の魚はこれでした。
あまりにもエサ取りがすごいので、今日はボーズかなと思います。
どこに投げても1回もつけエサが残りません。

7時前になり左側のシモリ近くに投げたウキが沈み、20cm程のグレが釣れます。
釣りを開始して1時間ほどして初めてのグレですがこれは放流します。
足元に大量にマキエを打ちエサ取りを寄せて、そっとまた左のシモリ際にウキを投入します。
仕掛けがなじんですぐにウキが沈み、合わせますと久しぶりのグレの引きです。
足元まで寄せてタモを出して慎重に掬ったのは29cmのグレでした。

この後はどこに投げてもエサがとられ続けます。
撒き餌も無くなり、雨も強まってきましたので7時20分頃に竿をしまいました。
今日の感じでは、水温も高くエサ取りの活性も高いようですが天敵のアジがいないようですので、根気よく打ち返せばグレは釣れそうです。


帰りには、雨の中各漁港の堤防で竿を出しているたくさんの釣り人が目に入りました。
みなさんアジなどの小物狙いか、アオリイカ狙いのようです。
とりあえず開幕ボーズは逃れられ、トラブルもなく釣りができたので、少しほっとして缶コーヒーを飲みながら雨の中を家路につきました。

家に帰って刺身包丁を研いで、夕食は家族でグレの刺身を食べました。
久しぶりのグレは上品で甘い身でした。




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