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 上野山さんからのリポート
 「初釣りはボーズ」

  音海 (福井県)
   2006/01/09

 


昨年の秋は忙しくてほとんど磯釣りに行くことができませんでした。
12月は思いもよらぬ大雪となり、大雪3日目の朝には寒い中雪かきを始めたところ、開始1分で、ぎっくり腰となり年末は釣行できませんでした。
グレネットで皆様の釣行を見ておりますと行きたい気持ちはつのるですが、この重い感じの腰では長距離の移動はとても無理と思い自重しておりました。

1月の3連休はそこそこの天気のようです。
特に9日は晴マークがついています。
確か前回晴れたのは1月1日でしたので、久しぶりに太陽が見られます。
天気図も高気圧が日本全体を覆うようです。
これは日本海でも竿を出せるかもしれないと、音海のウミックのHPを見ますとなんと1月2日にかってグレネット管理人さんと乗ったA級磯の「海峡」で日本海側では超ビッグな49cmのグレが釣れているではありませんか。
「これは音海や」と気がはやりますが、腰の状態が良くないので長時間立って釣ることができるかどうかが心配です。
もし、ここでまたぎっくり腰が再発したらと思うと「ここは冷静に考えて腰がよくなってから太平洋にでも行けばいいのでは」、いう自分と「半日程度なら気をつければ何とかなるのでは、日本海で大グレを狙うチャンスは今しかないで」という自分がせめぎあいましたが、サンスイ釣具で大グレの魚拓をとっているところまで頭の中では話がすすんでしまい、結局午後から半日釣ろうと決めました。

9日の朝、犬の散歩を済ませて7時過ぎにウミックさんに電話を入れますと「11時ごろからでも磯渡はいいよ。終了は4時30分です」
という事です。
サンスイ釣具にオキアミ2枚の解凍を頼んで釣りの支度をします。
どたばたしながら家を出てサンスイでオキアミを受け取り音海に向かいます。
早朝は道がコチコチに凍っていましたが時刻は9時過ぎですので日の当たるところは凍っていないようです。
フロントガラスが汚れるのでウオッシャー液を出そうとしましたが、モーターが回る音がするのに液が出ません。
久しぶりの晴れの朝でしたので、放射冷却で気温が下がりウオッシャー液が凍りついたようです。

音海には11時15分ほど前につきました。
ちょうど事務所の前に磯渡しの船頭さんがおられましたので、「こんにちは、今年もよろしくお願いします」と声をかけますと「今日はもうあまり乗る磯ありませんよ。天気予報では波高1.5mという事ですが大きなウネリがあります。
表の磯は渡れないので半島の両側になりますが、朝のうちに30人ほど渡っているのでもうほとんど磯はありません。
どこか空いているところにでも渡しますから、とりあえず支度をしてください」という事です。
乗る磯がないとは、なんというカウンターパンチでしょうか、やはりこの晴天と先日の大グレ情報でかなりの釣り人が音海に集まったようです。
皆さん早朝の凍結した道をものともせずに釣行されたようです。

11時にはもう一人の年配の方と二人で船に乗りました。
「磯が無いというなら堤防回ったあたりでチヌでも狙うしかないかな」と年配の方も話していました。
「上野山さんグレ狙いですよね、オチシなら一人乗れますので、そこに行きますか」と船長が言いますので私は「オチシ」の港寄りに乗ることになりました。
「オチシ」はほぼ地磯のような大きな磯で、グレネットのメンバーのバットさんもここではチヌやらハマチを釣っているようです。
確かご友人はカモメを釣られたのではなかったでしょうか。バットさんの釣行記ではこの磯に5人乗ったという事ですが今日は2人です。
沖向きに竿を出しておられる釣り人に挨拶しますと「ダメです」という事です。
大きな磯ですのでお互いに両サイドに別れますと30mほど離れて釣ることになります。

今日はいつものツインセンサーでウキ下3ヒロ半から探ることにします。
マキエを打ちますとスズメダイが寄ってきます。
そう数は多くないのでかわせそうですが、少し沖目に打ったマキエにも出てきて群がりますので、沖を狙うなら相当遠投しないとスズメダイにやられそうです。
潮はゆっくり沖に流れています。
時折大きなウネリが来て、サラシが広がります。

足元から竿2本くらいを5ヒロまでやってみましたが釣れるのはベラです。
これは遠投したほうが良いかと、1号のウキに変えて竿2本までタナを下げましたが、釣れるのはガシラかベラです。
時間がすぎてあっという間に3時になりました。
あと1時間少々ですので最後は足元を狙おうと思い、5Bの円錐ウキに交換し、ハリスに等間隔にガンダマBを3個つけスズメダイを右に寄せてからそっとサラシの中から足元を狙います。
ウキ下は4ヒロです。
竿をコントロールしてウキが磯から1mも離れないようにします。
何度か繰り返して打ち返すとなじんだウキがスーと入ります。
「オッ。大グレか」と期待をこめてあわせますが手ごたえがありません。
上がってきたのはガシラです。
「お前そんな気を持たせるような食い方するなよな」といいながらこれは放流します。
4時すぎになり足元狙いの仕掛けが根がかりして切れましたので、これで終了としました。

06年の初釣りはボーズに終わりましたが、雲ひとつない青空の下で久しぶりに磯釣りができてストレスが解消されました。
港に帰って料金を払いに行きますと船頭さんの話ではグレはあまり釣れていないようでした。
数人の方は30cm前後のグレを釣ったという事でした。
車に戻って道具を片付けていた隣の方に聞きますと男グリで50cm弱のチヌを釣ったという事です。
今日はいいコンディションでしたが釣果のほうはいまひとつだったようです。
半日の釣りでしたら腰は何とかなりそうですので、また晴れた日がありましたら釣行したいものです。


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