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 上野山さんからのリポート
 「二木島合宿一日目、マダイの65cm

  二木島 (三重県)
   2010/05/29

 


5月29日の土曜日はぐれねっとの皆さんと再び三重県の二木島に釣行いたしました。
私はその前の週に地元で演奏をすることがあったために、しばらくはサックスの練習ばかりしていましたので、2月に二木島合宿釣行のあとは5月の連休まで釣りに行っていませんでした。
5月になって、サックスの練習の合間に午後から行きました若狭での3回の釣行のうち、1回は50cmのチヌの顔を見ることは出来ましたが、2号のハリスで充分の相手ですので、紀東で出会うような強い引きを味わうということはありませんでした。

肝心のサックスの演奏のほうですが、5月22日はライブハウスにあふれんばかりの人が来てくれて、自分でもまあまあ納得のいく演奏も出来ました。
ライブハウスは山小屋風ですが、簡単なステージに、テーブルやイスもありますので、客席のライトを落として、テーブルのキャンドルだけの明かりにしますと、まあアラも隠れますのでニューヨークの店といってもいいくらいの雰囲気でした。
はるか昔、私が19歳のころに夏休みに大学から帰省したときに大阪からプロのジャズのバンドが敦賀に演奏に来たときに飛び入りで1曲演奏したことがありました。
来ていたお客さんの中には「そのころからあんたの演奏は聞いているで」という熱心な方や(このオッサンは飲んでいい気分になって、知っている曲が始まると思わずデターと叫ぶ癖があるので来ていただくのは痛し痒しですが)、この15年ほど毎回欠かさずに演奏を聞きに来てくれる人たちもおられて、年1回は定期的に地元でもライブをしなくてはイカンと思った次第でした。
久し振りの大イベントの地元でのライブ演奏も終わり、ようやく釣りに行く気分になったところで、翌週はタイミングよくお待ちかねの「ぐれねっと合宿釣行」となりました。
2週間のうちにステージでライトを浴びてのジャズの演奏に紀東での合宿釣行と、こんなに人生が充実していると今が人生のピークかと思ってしまいます。

さて、ぐれねっとの掲示板で連絡を取り合った結果、場所はいつもの二木島で体が楽なように初日は半夜、2日目は朝釣りという行程になりました。
今回は2月の合宿釣行と同じメンバーで、ぐれねっと管理人の下山さん、重鎮のゆたきち師匠(以下Y君。この人のボヤキがないと釣行記が面白くないという評判があるらしい)、何が面白いのか、再び参加表明をした若手釣師のカトチャン(以下K君)に私の4名です。
カトチャンは私たちよりも1回りも年下ですのでそう話も合わないと思いますが、なぜかオジサン3人組の中に入ってきました。
釣行前日にはY君から朝6時に大津で待ち合わせしましょうという電話が入りました。
なぜか今回は下山さんも大津で合流するということです。
後で下山さんに聞きましたら、4人で行くほうが行きの車の中が面白いのでということでした。

5月29日は朝3時に起きてイヌの散歩をして4時過ぎに大津に向けて出発しました。
6時10分ほど前にY君の家に着きますと、しばらくして下山さんとK君が到着します。
Y君はいつもの半夜用のハードクーラーを持ってきました。下山組もハードクーラーを持ってきましたので「そんなにたくさん入れるほど魚は釣れませんよ」といいましたが、「まあ、念のために」ということでハードクーラーを2個も積み、荷物満載となったゆたきち号は6時過ぎに大津を出発しました。
車中では先日Y君が西小川で行われた大会で優勝していい賞品が当たった話などして盛り上がりますが、いつも元気がいいのは行きの車の中だけという結果となってしまいます。
今回はY君が前回泊まりました宿泊所をまた予約してくれましたし、渡船の予約やらエサの予約をしてくれましたので、私はお客さんのような気楽な釣行となりました。
ほんとにY君にはお世話になっております。

車の中ではワイワイいいながら話しているうちに、2時間弱でいつものように大宮大台のエサ亀に到着してボイルを買います。
今回は天気も持ちそうということで、2日分の餌としてボイル4枚半を買いました。
さらに店に売っていた、私にとってゲンのいいスーパーボイルグレの8号と7号を2袋ずつ買いました。
これを使えば今のところボーズ率は2割ほどです。
その後尾鷲のジャスコに寄り昼食と飲み物を買っていざ二木島に向けて出発です。
二木島に着いたのは10時過ぎでした、渡船は11時出船ということですので仕度を済ませて港の乗り場で食事をしました。
昨年半夜釣りに来たときには、我々3人しか釣り人がいなくて11時前に出船となり、Y君が冷やし中華を食べている最中に船長が船のエンジンをかけたので、Y君は大急ぎで冷やし中華を飲み込んで出発するというドタバタがありました。
今回は釣り人も12名ほどいる上に時間も余裕がありますので、我々はゆっくりと昼食を済ませました。

さて、いつも思案するのが上がる磯です。
午前中に底物の釣り人2組を交えて20名近くが上がっている上に、ほとんどが1日通しということですので、4人で上がれる磯は空いていないように思います。
我々は下山さんとY君、私とK君というふうに別れて釣ることにしました。
Y君が聞き込んできた話では、寺島には3人乗っているが、そのうち一人は底物狙いのかたで2時に帰るということです。
それならば2人くらいは入れるのではないかということです。

やがて11時前になり支度を済ませた釣り人がやってきます。
全員そろったのか、船は11時になると港を出ました。

                  いざ出船 期待で気持ちが昂る

このところ、二木島では50cmオーバーの大きいグレが釣れているようで「ぐれねっと」の週末のおすすめ磯でも紀東は「大型が狙える」と書いています。
ですが、二木島ではどうも釣れているのは寺島の高場ばかりではないかということです。
そこは常連さんが乗っていると思われますので、なかなか我々には有名磯のいい場所に入るチャンスはないかもしれません。
下山さんとはいっそ去年釣った甫母の磯でもいいのではないかと話しておりました。

やがて船は湾を出て外海に出ますが、海はかなりウネリがあります。
寺島の裏側に船が来たときに下山さんが「乗ってはどうですか」といいますので「寺島二人行きます」と叫んで私は船の前に行きました。
船は寺島の裏側の磯に付けてくれました。
ここはウネリもあまりこないので、ゆっくりと余裕を持って磯にあがることができました。
オキアミ2枚半に氷の入った重いクーラーを担いで磯の前に行きますと高場とその横、底物場で3名の釣り人が竿を出しています。

高場の横の釣り人に近づきますと、ちょうど魚がかかったようでやり取りをはじめましたがしばらくして竿が上を向きました。
「いまはじめてアタリがありましたが高切れしてしまいました。朝から何も釣れませんし、あまりエサもとられません。潮はホーロク向けに流れているのでよくないですね」と釣り人にいわれます。
底物場で釣をしていた人とK君が話をしています。
「50センチくらいのイシダイを釣られたそうです。横で釣をしていいということですよ」とK君が言いますので、われわれは底物釣をしている釣人の横で竿を出すことにしました。
釣り人に挨拶しますと「今日はあまり潮が流れていませんよ。本命とは反対潮ですね。このところずっとそんな感じです」ということです。
私は底物場の左側の磯にピトンを打ってバッカンとタモをぶら下げました。
干潮が1時過ぎですので今はサラシも弱いですが、夕方はかなりの波が来るのではないかと思われます。

イシダイ釣の釣人に「ここの底はどんな感じですか」と聞きましたら「竿2本先で約18m、左手は棚になっていて浅いよ」ということでした。
偏光グラスを通してみますと確かに左側はサラシの間から底がうっすらと見えます。
K君は私のさらに左側に入り棚になっているあたりに仕掛けを入れています。
K君の釣り方は軽いオモリを付けた仕掛けを落とし込んでいくやり方ですが、サラシが仕掛けを沖に出すのでやりにくそうです。
私もマキエをしながら仕掛けを作りました。
竿はいつものレイダム1.5号、道糸3号、ハリス4号にウキは3Bの円錐ウキ、ハリはスーパーボイルグレ8号としました。
サルカンの下に3Bのガンダマを打ち、ハリスを2ヒロとり、遊動部分を1ヒロとりました。

         寺島  底物場から見た高場の釣り人  干潮時でもこのウネリ

オキアミを足元にまいて第1投です。
ウキはサラシに押されて沖に出ますが潮が流れている感じではありません。
1投目はエサが付いています。
ウキ下を60cmほど下げて再度仕掛けを足元に投入します。
仕掛けがなじんだころにウキがユックリ引き込まれます。
アタリと思い合わせますと魚が掛かっていますがそう引きません。
これは28cmほどのグレで放流しました。
「男らしく放流ですね」とK君が声をかけてきますが何が男らしいのでしょうか?
その後K君は釣り場をホーロク向きの低い場所に移動しました。
波にさらわれないようにバッカンとタモは一段高いところに置いています。
「きました、タモをとってもらえますか」という声に横を向きますと海面にグレが浮いています。
差し出したタモを受け取ったK君はさっと自分で掬いました。
これは43cmのグレでした。
「いつも尾鷲の半夜ではゆっくり釣りはじめますが、開始していきなり40cmオーバーが釣れたとなると、このまま終了までハイペースのままでいきそうです」と笑顔で話します。

          開始早々に43cmのグレを釣ったK君 このときまだ時刻は12時20分

私はその後エサが残ることが多くなりました。
タナを深くすると餌がとられますので5ヒロほどにしました。
K君がグレを釣って20分ほどして「バラシタ」という声に横を見ますと「根の際にエサを落としこんでいていきなり竿を引っ張られて根ズレで4号ハリスを切られました」と苦笑いのK君です。
K君の釣り場はサラシが出ていないので軽い仕掛けで落としこんでの釣はやりやすそうです。
その後潮が動き出しましたら潮はアテ気味になり左に流れるようになりました。
流したウキが前を通り過ぎるときに寄ってきて足元の根に引っかかりますので、私はウキ下を3ヒロ半として左側の棚のあたりを狙うことにしました。
根掛かりをはずしているときにレイダムの穂先も折ってしまい、冬に使っていたグレスペシャル2号に竿を取り替えました。
せっかく修理したレイダムの穂先を3回使っただけで、また折ってしまいましたので少しブルーな気持ちになります。

竿を換えたころには底物の釣人も帰りましたのでK君も私も自由に釣り始めました。
時刻は3時半ごろになり、棚の上を流れていたウキが一気に入りましたが合わせると同時に、軽い手ごたえを残して高切れしてしまいました。
これはエサ取りのアタリでは無かっただけに残念です。
根掛りをはずしたときに道糸に傷がついていたのではと思われます。
また、道糸を10mほど切って仕掛けを作り直します。
その後K君も私もアタリがなくなりました。

海中には時々20cmほどの鳥がもぐって魚を取っています。
最初は薄茶色の魚が海面スレスレを泳いでいるのかと思いましたら水鳥のようです。
これが何羽もいて、浮上しますとキャーキャーと鳴いてお互いの位置を知らせあっているように思えます。
ちょうど仕掛けを上げようとしたところにこの鳥が接近してきて、なんとハリスが鳥の脚に絡まってしまいました。
私はリールを巻いてバタバタと暴れる鳥の絡まった仕掛けを手繰りよせました。
鳥の足を見てみますと、作り直したばかりの仕掛けは道糸やらウキが絶望的に絡まりあっています。
私は恐る恐る鳥をおさえて、鳥が傷つかないように注意してハサミで絡まった仕掛けを切りました。
鳥がキャーキャーと泣き叫びますので急いではずそうとして思わず道糸も切ってしまいました。
鳥は仕掛けが外れてよたよたと歩いて海に飛び込みましたが、私はまたハリスを替えて、道糸も少し切って一から仕掛けを結び直しました。

どうもこんなドタバタしていては今日もボーズかと思ってしまいます。
ハリスも5回ほど張りなおしましたしウキも2個流してしまいました。
4時過ぎてふと隣を見ますと朝から釣っていた釣り人の竿が曲がっていますが、上がってきたのは大きなボラでした。
サラシは満潮に向かってだんだんきつくなっています。
私はウキ下4ヒロにしてウキはグレックスの黄色の5Bのタイプに交換しました。
ハリスにガンダマ4Bを打ちます。
足元に落としたウキは横に流れて棚の上を通り左から出ているサラシに押されてもぐりこんでいきます。
このパターンでウキを流していますとエサが取られるようになりました。

仕掛けを作り直してから5投目くらいでしょうか、サラシに押されたウキが沈んで行き、見ていますとさらに入ります。
これはアタリと合わせますと魚が掛かりました。
相手は大きいようですが一気に走るような引きではありません。
ウキ下を4ヒロとってさらにウキがもぐりこんでから掛かっていますので、魚はかなり深くまでもぐっていることでしょう。
手前の棚で仕掛けが擦れないか心配です。
魚は寄ってきますがなかなかウキが見えません。
私は磯の前のほうに移動して体勢を低くして竿を寝かせた状態でやり取りしました。
磯が急角度の前下がりですのであまり前に行くと落ちそうです。
魚は足元まで来て右に動きました。
懸命にこらえていましたが、魚は足元に突っ込んで右側の磯に張り付いてしまいました。

「しまった入られました」とK君に言いましたが一呼吸置いて竿を動かしましたら魚は出てきました。
魚をなんとか左側の取りやすいところに誘導して浮かせます。
浮いてきたのは40cmオーバーのグレでした。
「掬いましょうか」というK君に頼んでタモ入れしていただきました。
このグレは港で測りましたら45cmでした。
棚にこすれたのかハリスはかなり傷ついてズルズルになっていました。
ハリス4号をかけていてよかったと思いました。

               私に釣れたグレ45cm 産卵が終わったためにスマートだ

                底物場で竿を振るK君 この後に強烈なアタリがあった

仕掛けを作り直していますとK君も並んで釣り始めました。
隣の釣人の前に出ているサラシの下までウキが入りますので「これは向こうの人の釣り場で釣っていますね」とK君が言いますが、向こうの釣り人はアテ潮になるので仕掛けがサラシにうまく入らないようでサラシの沖を30mほど遠投して釣っているようです。
「オー」という声に横を向きますとK君の竿が曲がっています。
K君は正面向きに竿を倒してこらえていますので、竿が真横に引き込まれてリールシートの上から曲がったような状態です。
そのまま、何度か締めこまれてやがて竿は上を向きました。
「ウキが沈み始めましたらいきなり竿に来ました。サンノジの大型かもしれません。魚をこっちに向かそうと勝負したんですがハリスが根に当たりましたかね」とK君が言います。
横で見ていてものすごい引きの魚だということは分かりました。
K君は寺島に乗って2度目のバラシです。
私にも4号ハリスをぶった切っていくようなヤツが掛かってほしいと仕掛けを投入しますがその後アタリはありませんでした。

5時を過ぎて波が強くなったのでK君は裏の船着きに釣りに行きましたが20分ほどして「生命反応がありません。エサがまったく取られません」といって戻ってきました。
その後は誰にも当たりはありません。
やがて6時を過ぎたころに、根掛かりをしてハリスを切ったので道具をしまいました。
朝から釣っていた2名の釣り人は釣れなかったようです。
高場の釣人はウキ下を深く取ってイサギを狙っていたということでしたが不発のようでした。

寺島の裏で待っていると船は6時40分ごろに迎えに来ました。
港に戻る船で横にいた下山さんに釣果を聞きますと「中ノ島に乗って40までのグレは5枚ほど釣りました」ということです。
Y君を見ますと「私は、グレはボーズです」といっていますがボヤキがありません。
ハハーこれはイサギの大きいのでも釣ったのかと「なんか釣ったんですか」とY君にききますと「まあ、金魚みたいなものです」といいます。
その顔はニヤニヤしていてその先が言いたくて仕方が無いような顔です。
私は金魚と聞いてキンメダイかと思いましたが、そんなモン釣れるわけがないと思いました。

不思議そうな顔をしていましたら下山さんが「マダイですよ」といいました。
Y君を見ますと「まあ、グレ釣の外道ですが」といっていますが鼻の穴は膨らんでフーンと鼻息を荒げています。
「で、大きさは」とききますと、下山さんが「Y君は終了間際の6時ごろに釣り上げました。サイズですが60cmはありますよ」ということです。
「ゲ、ゆたきち師匠60cmオーバーのマダイを釣ってしまったんか。師匠はリールのレバーを解除することを知らんかったのでは?
いつもの高速リーリングと強引なやり取りで釣れる60cmのマダイは病気と違うか」と思いましたら、「今日ですがY君は皆さんに合わせて4号ハリスを使っていましたし、最初の強烈な引きでレバー解除して竿立てる分だけ糸を出したんです。あとは耐えていました。竿を伸されないようにと横からアドバイスして励ましました」という下山さんです。
なんや、下山さんの手助けがあって釣れたんかいなと思いましたが、ともあれ、60オーバーのマダイといえば立派なものです。
磯のフカセ釣では、なかなか一生かかってもお目にかかれないかもしれません。
港に帰って測りましたら師匠の釣ったマダイは65cmということです。

「まあ、先週の大会優勝の勢いそのままで釣った感じです。皆さんは40cmオーバーのグレを釣られてうらやましいです。私はここまで来たのに、いつものように若狭サイズの30cm前後4枚ほどです」という師匠ですが、毛ほども「うらやましい」という顔をしていませんでした。
私はこれでは釣行記を書いても、恒例の師匠のバラシもボヤキも無いのでは面白くないと思いました。
しかし考えてみれば師匠の今回の快挙は、バラシ、ボーズ、その上紀東まで来ても30cmしか釣れないという貧果が続いても、限りない情熱を持って釣りに行き続ければ「マグレあたり」もあるよということで、ボーズ続きの釣り人に夢を与える大仕事ではないでしょうか。

   ゆたきち師匠  ぐれねっとファン皆様の期待を裏切り、きれいな65cmのマダイを釣り上げる

全国の「ぐれねっと」ファンの皆様、ゆたきち師匠のしでかしたことを、いや快挙を祝ってやってください。
たぶん、こんなことはもう一生無いかもしれませんが・・・

渡船場では当然師匠は注目の的で、釣ったマダイをみて「オーええマダイやな、どこで釣ったんか」などと釣り人が声を掛けますが、師匠はベテラン釣師らしく落ち着き払って「これは中ノ島で来ました。まあ、グレ釣の外道です」と答えていましたが鼻の穴は開きっぱなしでした。
残りの我々3人はそれぞれ40cmオーバーのグレを持っていましたが、師匠のマダイの前にはかすんでしまい魚を出して船長に計測してもらうことさえありませんでした・・・(涙)

その後我々は、道具をしまって熊野の銭湯に行き、さっぱりした後は前回行ったお好み焼き屋によりました。
「しかし師匠がレバーブレーキを使うようになると鬼に金棒ではないですか。釣行記を盛り上げるためにもブレーキは使わんといてください」と私が言いますと「ワシだって今までにレバーブレーキは使ったことはあるんです」という師匠です。
一同一瞬目が点になった後で「まあ、状況判断に遅れがあるのでバラしますが・・・若狭ではゆっくりやり取りできるんですが、紀東に来ると掛かったとたんに頭がカーと熱くなって真っ白になるんです」という師匠の言葉でまた一同大爆笑のうちに合宿1日目は楽しく終了となりました。

しかし、師匠のバラシ、ボヤキがないとまるで「由美かおるの入浴シーンがない水戸黄門」のように味気ない釣行記だなと改めて思いました。
師匠の釣ったマダイで大騒ぎのうちに合宿1日目は終了しました。


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