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 上野山さんからのリポート
 「晴天のべた凪では釣れんな

  音海 (福井県)
   2016/11/13

 



11月13日はFさんと音海に釣りに行きました。
私は前日にマキノ町の赤坂山に登っていました。
赤坂山は高島トレイルという若狭湾と琵琶湖の分水嶺がある山です。
昨日はマキノ側から登って尾根筋に出ますと若狭湾から強い北風が吹きぬけました。
私はこれでは今日は渡船の釣は無理ではないかなと思いました。
携帯電話を忘れて行って、自宅に帰りますとFさんから着信履歴があり、電話を掛け直しますと明日はどうやということになりました。
私は登山で疲れていましたのでいつものように午後からの釣りといたしました。

前日の夜7時過ぎにウミックさんに電話を入れてどこか磯は空いているかと聞きますと「今日45cmのグレが釣れた壁という磯が空いていますよ。2名でしたらそこはどうですか」という返事です。
私は12時の見回りに合わせて11時すぎには事務所に行きますと予約を入れました。 

Fさんとはサンスイ釣具で8時半に待ち合わせて、エサは二人でオキアミ3枚に集魚剤としました。
着けエサはボイルを持っていきます。
エサを混ぜてから私の車に荷物を積み込んで音海に出発です。
昨日45cmが出た磯がなぜに空いているのかなどとは思わず、いつものように車の中は魚釣りの話で盛り上がりながらの道中でした。 

国道は混んでいませんでしたので音海のウミックの事務所には10時半ごろに到着してしまいました。
初釣に行った時の船長がいましたので11時半の船に予約したものですと言いますと、事務所に行って受付をすればすぐに船は出るよということです。
我々は急いで支度をして事務所に受け付けに行きました。

渡船に荷物を積み込むと若いスタッフの方がやってきます。
「アレ、今日はあなたが操船するのですか」と聞きますと「今年から船を出すことになりました」ということです。
11時前に出船した船は我々二人だけを乗せて音海の断崖の前を横切り半島の反対側まで連れて行ってくれます。
この日は高気圧のヘリにあたり、晴天で南風が吹いていて海はベタ凪です。
「壁」は半島の反対側ですので南風は当たらない場所です。
音海の大突堤ではたくさんの釣り人が竿を出していました。

 
音海の大突堤 春のような天気でした


断崖の前を通り過ぎますといくつか磯は空いているようです。

正面の磯よりも回ったところの壁のほうが確率は高いのでしょうか。
船は有名磯の「タライ」、「海峡」を越えて半島を回り込んでいきます。
やがて船は定置網が見えるところの磯に近づいてスピードを落とします。
どうも、このあたりは今年1月にボーズだった「ヒナグリ」の近くではないかと思われます。
よし今度こそはと意気込みますが「壁」は定置網のそばで、チヌ釣り場のような雰囲気の場所です。

 
我々のあがった磯 「壁」

壁の足元はそう悪くありませんが後ろが絶壁になっていますので、竿が振りにくい磯です。
足もとに根が出ていますので、根の両側に分かれて釣ることになります。
船長からのアドバイスは「昨日は4ヒロで釣れたということです。大きいのは深いタナで釣れているようです。ウキ下が浅いと小型が多いようです」とのことです。
私は今日も2ヒロほどの固定ウキの仕掛けにしようと思っていましたが、この話を聞いて遊動ウキの仕掛けにしようと思いました。

 

壁を上から見る 足元に根が出ている


今日の仕掛けです。
竿はアテンダー1.5号。
道糸3号に釣研の小ぶりの3Bのウキを1ヒロ遊動にします。
サルカンを挟んで2号のハリスを2ヒロ取り、サルカンの下に3Bのオモリを打ちます。
ハリはがまかつのフカセグレ6号としました。
ウキ下は3ヒロで始めます。 

「ちょっと潮の流れを見てみます」と私は言って、マキエを打つ前にオキアミをつけて根の向こう側に仕掛けを振り込みました。
仕掛けが立ちますとそのままウキが沈んでいきます。
あれ、オモリを間違えたかなと思って竿を上げますと魚がついています。
マキエを打たずに釣れたのは手のひらサイズのコッパグレです。

 
毎度おなじみの手のひらグレ


マキエも打たずに手のひらグレが釣れるということは、海の中はこれであふれかえっているのかもしれません。

足もとにマキエを打ちますとスズメダイとコッパグレが押し寄せてきます。
これはタマランと仕掛けを遠投しますといつものタイの子が釣れます。
これは前回の毛島と同じ状況です。

 
遠投で釣れるタイの子 6号のハリを咥えている


毛島と同じような魚しか釣れませんので、写真が毛島と全く同じになってしまいます。

前回の釣行記を確認しましたら少し写真が違いますので使い廻しではありません。
Fさんも水中ウキを付けて仕掛けを重くして遠投しています。
まだ、時刻は12時頃です。
磯上がりの時間が4時半ですので、遠投をしていると体力を使ってしまい、夕方のいい時刻に疲れきってしまう可能性もあります。
私はおにぎりを食べたり、飲み物を飲んだりして休憩しながら釣りを続けましたが、釣れてくるのは測ったように手のひらサイズのグレです。
放流したグレがなんどもエサに食いついているのではないかと疑いたくなります。

私はエサ取りが沖に出た隙に、横のほうの磯際に仕掛けを落としてみました。
するとウキが入りますが十分に入りきらずに水面下50cmほどで止まっています。
仕掛けを上げますとこれはベラでした。
沖ではたまにフグも釣れます。
今日は手のひらグレにベラ、フグしか釣れません。 
Fさんとは休憩のときに、昨日は波があったのでグレもよく釣れたのではないか。今日はベタ凪なので木端しか釣れないのではないかと話しました。
Fさんは40mほど遠投していますが、同じようにベラやコッパグレが釣れています。

3時を過ぎたころでしょうかFさんが30cmほどのグレを釣りました。
タナを聞きますと3ヒロほどということです。
私はタナを3ヒロに合わせて真剣に釣りますが、ウキが入りますと相変わらずの手のひらグレです。
Fさんはもう1回いい引きのアタリがあったそうですがハリハズレでバラしたそうです。
私はこの状況では夕方までどうにもならないと思いました。
たまに沖に打ったマキエにもエサ取りが出て行きそのまま沖で待機しているような状態ですので、かなり遠投してもコッパグレが釣れるか着けエサが取られるかです。 

4時前になり、私は飲み物を飲んでしばらく休憩しました。
だいぶ日はかげってきましたが迎えが4時半ですのであと20分ほどしか釣れません。

休憩の後、足もとと少し沖にマキエを打ちエサ取りが集まった後で左側の磯際に仕掛けを落とします。
仕掛けが立ったと思ったころに少しマキエを打ちます。
そうしますとウキがスッと入ります。
合わせますとコッパグレよりは引きます。
上がって来ましたのは26cmほどのシマダイです。
今日はあまりに釣れないのでこれは持って帰ることにします。
その後は足元にマキエを打って沖に仕掛けを遠投しますが手のひらグレしか釣れません。
そのまま4時20分となり道具を片付けました。 

4時半の迎えの船には、Fさんと「やっぱり晴天のべた凪では釣れんな」と言いながら乗りました。
10名ほどの釣り人が最終の迎えの船に乗りましたが、話を聞いていると、どうもあまり釣れていないようです。
今回もまたもや次回に期待ということになりました。
このところ手のひらグレしか釣れませんがチヌ、シマダイと外道は釣っています。
次回こそは30cmのグレが釣れるとよいのですが。

 

本日の二人の釣果 シマダイ26cmとグレ29cm


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