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 上野山さんからのリポート
 「35cmのグレを放流

  神津島 (東京都)
   2017/03/19

 


神津島の2日目です。

初日に私とFさんの釣った魚をFさんの大きなクーラーに詰めて、よっこいしょと、船から下して宿屋に持ってきました。
そのクーラーの写真です。
2日目はこのクーラーを再び船に持っていかなくてはなりません。

 

私とFさんの初日の釣果



我々は朝食を済ませて宿泊費を払って6時前には宿を出ました。
6時過ぎに多幸湾につきますと我々は船に積む荷物が多いので、もう少し早く来てほしいと船長から小言を言われました。
我々は急いで軽自動車から磯クーラーやエサの入ったバッカン、Fさんの長さ1mあるようなハードクーラーに宿泊の荷物などたくさんの荷物を船に積み込みました。
今日も天気は晴れで弱い北西の風が吹くようです。
今日の釣り客は全部で20名ほどのようです。
各自、今日はどこの磯に上がれるかと考えていることでしょう。

6時半になり船は港を離れます。
私は昨日に充分グレを釣りましたので、今日は45cmを超える尾長グレが1枚釣れればよいなと思いました。
この日の私はどこの磯でもよいという心境でありました。

船は今日も祈苗方面から着けて行きます。
4組ほど上げた後に我々が呼ばれます。
我々が船長の天の声で着けてもらった磯は、祈苗の一番沖側にあります「エボシ」という磯です。
エボシは大きな磯で3か所ほど釣る場所があるようです。
我々は船長の勧めで沖の祈苗との水道側で竿を出すことにしました。
あとでガイドブックを見てみましたらエボシと沖の祈苗はA級磯でした。
我々は泊りでしたので少し優遇されたのかもしれませんね。

 

エボシの水道向きの釣り場



今日の仕掛けは昨日と同じです。
竿はアテンダーU、2号、リールはレマーレです。
私は2日間ともハリス5号で釣りをしました。
実際ハリス5号でもイサキも釣れますしグレも釣れます。
神津島ではそうハリスの太さにこだわらなくてもよいのではないかと思いました。

私の使っているシマノのレマーレというドラグ付のレバーブレーキタイプのリールですが、
1月に四国に行った後で三水釣具のご主人にメンテナンスをしてもらいましたら、ドラグのワッシャーがすり減って黒い粉が出ているということでした。

以前カンムリベラを釣った時に、T君に「リールから煙が出るような引きの魚やったで」と大げさにメールしましたらT君は真に受けて「ドラグが焼付きませんでしたか」と返してきましたが、三水のご主人からも「上野山さんほんまにリールから煙出ませんでしたか」と聞かれました。
ご主人いわく、激しいドラグの逆転で粉が出るほどにワッシャーがすり減っているということです。
これは、このところのがまかつアテンダーUとシマノのレマーレの激戦を物語るエピソードでもあります。

さて、神津島の話に戻ります。

釣り場には右側から波がかけ上がってきて磯際には大きなサラシができます。
ウキ下2ヒロ半で投入したウキはサラシに押されて左側に流れてしまいます。
これはサラシの沖側を釣るしかないかなと思います。
潮はゆっくりと右側に流れています。
ウキが右に流れますが、サラシが右から来てウキを押し戻しますので足元はかなりやりにくい状態です。

釣りを始めて10分ほどしたころにFさんに魚が掛かります。
Fさんが抜きあげたのは33cmほどのクチブトグレです。
タナを聞きますとエサを取られるので浅くして2ヒロでやっているということです。

私もタナを30cmほど浅くしました。
サラシが弱まった時に足元に投入したウキが沈んで合わせますと40cmほどのイサキが釣れました。
イサキは抜きあげます。
Fさんも同寸のイサキや30cmほどのチビ尾長グレが釣れています。
Fさんは小さなグレは放流しているようです。

私はサラシの沖に20mほど仕掛けを投げて、沖の潮目でウキが入りイサキを3匹追加しました。
今日は朝から入れ食いかと思いましたら10時前にアタリが止まりました。
私はイサキを釣りましたがまだグレは釣れません。
エサが取られなくなりましたのでウキ下を3ヒロにしますがエサはとられません。
潮が変わったのかもしれません。

私は船を着けた沖側に向かってドン深になっている場所で竿を出そうと思い、場所を10mほど移動しました。
沖側は足元に根もなく真っ青の海です。
私は際にウキを落として磯際を狙いましたがこの場所は潮が当てて来て根ガカリしてしまいます。
この場所では30分ほどやってみましたが、10cmほどのベラが釣れただけです。
Fさんも移動してきて竿を出しますがタカベが出てきてエサを取られると言っています。
私は元の場所に引っ越しましたがアタリは出ません。
Fさんを見に行きますとウキ下を浅くしてタカベを釣っています。
タカベは食べるとおいしいよと言って私の見ている前で25cmほどのタカベを釣り上げました。
その後はエサを取られるばかりですので昼ごはんにしました。
釣れない時間が長くなり疲れが出てきました。

昼ごはんはFさんが買ってきたというカレーメシというインスタント食品です。
お湯を入れて5分待ってかき混ぜるとカレーが出来上がりということです。

 

磯の上でカレーメシを食べました


初めて食べるカレーメシは、まあカレーライスの感じは致しました。
磯の上で暖かいものを食べると何でもおいしく感じます。

Fさんは元の水道向きの場所で釣ると言っています。
食事をしているうちに潮は左側へと反対向きに流れだしたようです。
サラシの中にウキを投入したFさんが35cmほどのグレを釣ります。
連続で同じようなサイズのグレを釣り上げて「あんたもこっちでやりなさい。サラシの切れ目で食ってくるよ」と言います。

私がFさんの場所で竿を出しますと、サラシでウキが沈んだあと早速道糸が走ります。
合わせますと40cmほどのクチブトグレです。
今日初めてのグレですので、この魚は持って帰ることにしました。
なんとこれで今年は4回連続でグレを釣ったことになりました。

 

午後から釣れたポイント サラシの切れ目でアタリが出ました 向かいは沖の祈苗


その後は43cmほどのクチブトグレやイサキ、33cmほどの尾長グレが私に釣れました。
小さい尾長グレは大きくなって戻って来いと放流しました。

 

放流した尾長グレ 33cm


Fさんも40cm前後のクチブトグレやイサキが釣れています。
午後からは潮が変わっていっとき食いが立ちましたが、潮の流れが緩やかになりますとまたアタリが無くなりました。
ほんとうに潮の流れと魚の食い気は比例しますね。
たくさん魚を釣るには、潮が流れている好い状態の時に手返し良く釣るということなのでしょうけれども、あまり釣り過ぎても持って帰ってからの処理が大変ですね。 

私はこの日はクチブトグレの43と40cm2枚に40cm前後のイサキ5匹を持って帰ることにしました。
イサキは全部持って帰ることにしましたが、午後から釣れた33cmほどの尾長グレと35cmほどのクチブトグレの2匹を放流しました。
Fさんは40cm前後のクチブトグレ6枚とイサキを6匹ほど持って帰るようです。35cm前後のグレは4枚ほど放流したようです。

 

私の2日目の釣果


いつも日本海で30cmのグレを釣っていますので、35cmのグレを放流するのは贅沢な釣りですね。

我々はいつものように2時半に竿を置き道具を片付けました。

2回目の神津島では2日間ともグレが釣れましたので私は満足のいく釣行でありました。
久しぶりの尾長グレとのやり取りも楽しめました。
地元敦賀の堤防でハリス1.7号を使って30cmのグレを釣るのもグレ釣りですが、ハリス5号で尾長グレを釣るのもグレ釣りですね。
どの釣でもウキが入るとドキッとします。
それぞれ釣りの楽しみ方があるなと思いました。 

神津島の2日間は晴れて天気も良く釣果もあり楽しい釣行でした。
家に帰ってから久しぶりに尾長グレの刺身を食べましたら脂がのっていてとてもおいしかったです。
余裕があればまたハリス5号で神津島の尾長に挑戦したいものです。

 

自宅で記念に尾長グレの写真を撮りました 44cmと45cm 
リールはレマーレでブレーキは夢屋のものです


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