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 上野山さんからのリポート
 「ボーズ逃れのグレ1匹

  武者泊 (愛媛県)
   2018/02/14

 

2月14,15日と2日間、またもやサンスイ釣具店のご主人M君と武者泊に釣行いたしました。

前回は「シモリの岡」という磯に上がって初日はボーズでしたが、2日目はなんとかグレを1匹釣りました。
今回の目標もグレは1匹でよいので、何とかボーズだけは免れたいものだと思っておりました。

このところ強い寒波がきて、2月6日は福井県と石川県との県境で1500台もの車が立ち往生をするという大雪となりました。
冬型は続きましたが私の地元の敦賀は雪雲がそれたためか、そんなに降らなかったこともあり、冬型が緩んだら釣りに行こうとM君と画策いたしました。
二人で念入りに天気図を見て、釣りは14,15日と決定しました。
13日の出発の日は仕事を終えて出発は6時半といたしました。
私は定時に仕事を終えて6時には家でカレーを食べて準備万端でM君と合流いたしました。

いつものようにM君がイロハ渡船まで彼のボルボのワゴンを運転してくれました。
私は途中寝ていたのですが、なぜか真鯛を釣った夢を見ました。
「夢で真鯛を釣ったよ」とM君に言いましたら「私は釣る夢を見ても魚を釣り上げるところまでは見ませんよ」といいます。 

イロハ渡船には1時半ごろ到着して缶ビールを飲んで寝ましたが、仮眠所がなんとも寒くてなかなか寝られませんでした。
私は予備に置いてあった布団を出してきて上にもう1枚掛けて、やっと足が温かくなりましたがM君は足が冷たくてほとんど眠れなかったということです。 

出船は6時20分ということですので、6時前には着替えて港に行きました。
空はまだ星が残っていて晴れ渡っています。
今日は放射冷却でものすごく寒い朝となりました。
あまりにも寒いので我々はボルボのヒーターをかけて車の中で出船を待ちました。

今日の釣り客は久しぶりの釣り日和にもかかわらず、我々を入れて7名です。
船に荷物を積みますと、定時に出た船は今日も私には方角の悪い野地島に向かいます。

10分ほどで船は野地島に到着いたしました。
「野地の船着き」には3人が下りるようです。
次に船長が「Mさんたち、今日はこの先のフタゴに上がるかね」と聞いてきます。
私はこのままでは前回ボーズの「シモリの岡」に上がらなくてはならないのかと思いましたので「フタゴ」と聞いて一安心です。

「フタゴ」はまだ上がったことのない磯ですので新鮮な気持ちで釣りができると思いました。
また、「フタゴ」では敦賀のT君たちが、以前10匹以上のグレを釣ったこともあるというので、なんとなく釣りやすそうな感じの印象は持っていました。 
「フタゴ」でM君は2回釣ったことがあるというので、M君にどんな磯か聞きますと、船着きは足元に根が出ているので根に注意して釣ること、できれば下まで磯を降りて釣ったほうがいいということです。
沖は深くて竿2本以上のタナで流せばイサキが釣れたということです。 

今日は朝7時が満潮で昼にかけて潮が引いていきます。
上がった時は満潮ですので磯の下の方は海面ギリギリですので、私は船着きの高いところから釣ることにしました。
M君は磯の左側から釣りをするようです。
船着きの足もとには右側から根が出ているのが見えますが、竿を左に倒したら魚が掛かっても獲れそうに思えました。

私は足元にボイルのオキアミを撒きました。
オキアミはゆっくりと左に沈んでいきます。 

今日の仕掛けですが前回と変わりません。
竿はアテンダーU,2号にリールはシマノのレマーレ。
道糸4号、ハリス4号を2ヒロ取りサルカンでつなぎます。
ウキは釣研の中通しウキの小粒の2Bです。
ハリスに2Bのガンダマを打ちます。
ハリはボイルグレ7号といたしました。 

まず様子見でウキ下は3ヒロ半で始めました。
ウキはゆっくりと左に流れます。
1投目はエサが着いてきます。
私は30cmほどウキ下を下げて、足元にウキを落としました。
2投目はエサがかじられましたので、なんとなく釣れそうな感じです。 

5投目でしょうか、ウキがゆっくりと沈み始めました。
これはアタリと合わせますと大きい魚ですが、糸を出すほどではありません。
ゴンゴンという魚の引きを耐えていますと魚は右の根のほうに走ります。
竿を左に倒しましたが魚は根に張り付きました。
竿を横に引っ張りましたが魚はビクともしません。
根の下がえぐれていてそこに張り付いたのかもしれません。
どうにもならないので私は道糸をつかんで引っ張りましたらハリスから切れました。 

ハリスを張り直して再度仕掛けを投入しました。
仕掛けがなかなか落ちなくて、ハリスにオモリを着けるのを忘れたことに気が付きました。
海に浮かんだ仕掛けをそのままにして、ケースからオモリを出そうとしましたら脇に挟んだ竿が引っ張られます。
えっと思いましたら魚が掛かっていて竿は海に引っ張られましたが、またもや根に魚が入って今度はハリスから切れました。
よく竿が海に落ちなかったものだと思いましたが、かなり浅いタナで魚は食ってきましたので活性は高いのでしょう。
急いでマキエを打ってハリを括り直して仕掛けを投入いたしますが、今度はエサがとられますがアタリは出ません。
朝のいい時間に、こんなにモタモタしていては釣れませんね。
その後いいアタリがありましたが上がって来たのは40cmほどのサンノジでした。 
私にはサンノジ以降、アタリのない時間が続きますがM君は30cmほどのグレが釣れて小さいので放流したと言っています。

10時ごろになり、だいぶん潮が引いてきたので私は磯の下の段に2mほどおりました。
ここは狭いのでマキエのバッカンだけを足元におきます。
タモは一段上におきます。
道具や磯クーラーが磯の上の方に置くことになりますので、魚が釣れたら磯を上がるのが大変そうです。
潮は左に流れますので左側を釣っているM君の足元を釣るような感じとなります。
M君は4ヒロで沖に投げて45cmほどのグレが釣れたというので、私も沖に投げますがエサが取られるばかりです。

11時ごろになり、足もとに4ヒロでウキを投入し、左に流れたウキが沈みようやく私にもグレが釣れました。
このグレは35cmほどでしたが、私はボーズ逃れということでこのグレは持って帰ることにしました。
魚の入ったタモを持って磯をあがるのは大変です。 

今日は晴れていい天気ですので昼ごろには熱くなりカッパを脱いで釣りをしました。
この1週間、毎日雪模様のなか朝から雪かきをして暮らしていましたので、半日温かい磯の上で過ごすということは本当にいい気分転換になります。 

やがて12時になり潮が反対に流れだし、潮が当たってきました。
沖に投げたウキが足元に寄ってきます。
足もとで久しぶりにウキが入り、30cmほどの赤いオジサンが釣れましたがこれは放流します。
魚の活性が上がったと思い足元にウキを投入しますがエサが取られるばかりです。
私は少しタナを浅くして3ヒロ半にしました。
M君は良型のグレを釣っているので早くも1時20分ごろには片づけ始めたようです。
私は何回も足元に仕掛けを入れましたが、オジサンの後はウキが沈むこともなく1時半過ぎに釣りを終了しました。 

今日の結果は私がボーズ逃れの35cmほどのグレ1匹、M君は40cmのグレ2匹に46cmのグレ1匹でした。
M君は30cmほどのグレは2匹放流したということです。
また、1回どうしようもないアタリがありハリスを切られたということです。
私にとって「フタゴ」は初めての磯でしたし、朝モタモタしたので要領が悪く釣れなかったのかもしれません。
「今日は潮下で釣りましたので、上野山さんのマキエで釣らせてもらいました」とM君がいいます。
私は鬼門の野地方面で何とかボーズを逃れましたのでまあ良かったというところです。 

港に帰りましたら「野地の船着き」にあがった釣り人は48cmを頭にグレを8枚、以前私がボーズだった「シモリの岡」にあがった釣り人は49cmを頭に11枚とグレをたくさん釣っていました。
「シモリの岡」は決してB級磯ではなかったのですね。 

事務所で渡船料金を払って、我々はいつものように一本松温泉に行き市内のスーパーで夕食を買って仮眠所で反省会をしました。

「シモリの岡」にあがった釣り人にハリスの号数を聞きましたら1.75号ということですので、やはりハリスが細くないと釣れないのか、などと話しましたが、結局コロダイなども釣り上げようと思えばハリス4号でやらなくてはという結論となりました。

ハリス4号でもグレは釣れないことはないというのは我々の思いです。
あんまりたくさんグレを釣ってもあとの始末が大変というのは、釣れない釣り人の言い訳かもしれませんが。

私にとっては明日に期待という結果となりました。


初日の釣果 私は右下の35cmのグレ1枚です



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