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上野山さんからのリポート
「何とかグレボーズは逃れられた」
泊 (福井県)
2020/05/23
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5月23日の土曜日は2週連続で泊に釣行いたしました。
前日にFさんから釣りに行かないかと誘いがあり、泊の大谷渡船に電話をいたしますと明日は2番船になるということです。
Fさんに聞きますと2番船でもよいということですので、私は予約を入れました。
電話では船長が、明日は2番船に滋賀県のゆたきちさんも乗りますと話していましたので、久しぶりゆたきち師匠にも会えます。
朝8時過ぎに大谷渡船の駐車場に着きますと、2番船のお客さんはほかに見当たりません。
8時を過ぎますと、いつもの若狭磯研のメンバーが4人現れました。
これで、ゆたきち師匠以外の釣り人はそろいました。
船長は「Yさんは8時半までには来ると思うけど」と話していましたが、8時15分になりゆたきち師匠が到着したので皆さんぞろぞろと船のほうに歩いていきます。
ゆたきち師匠に「久しぶりですね」と挨拶をしますと、「このところ明石のタコ釣りにはまっています」ということです。
「二木島には釣りに行っていますか」と聞きますと「昨年の冬から2回行きました」ということです。
ゆたきち師匠も釣行回数は変わらないと思いますが、グレ釣り以外のタコやイカ釣りが忙しいのではないかと思われます。
2番船で沖に出ますと、昨日吹いた北風のためか1mほどのウネリはあります。
手前の「ミズガシラ」は先に渡った釣り人がいます。
ゆたきち師匠は少し奥にあります「夫婦ガメ」に下りられました。
その少し奥の磯に磯研の釣り人が下ります。
私は船長に「今日は長崎の向こうの小滝のハナに下りられないか」と聞きましたら、「あそこは波が駆け上がってくるのでどうかな。いっぺん行ってみますが」ということです。
磯研の釣り人2名を長崎に下ろしたあとに残ったのは、いつも最後まで残られる磯研の方1名と我々2名になりました。
長崎を回って「小滝のハナ」まで来ますと、ウネリはありますが、岩を超えるほどではありません。
「これやったら、行けるのではないか」と磯研の方が言って船長も磯に着ける気になったようです。
磯に向かって左側の低いところに船を着けますが、波が上がってきますので2回船は着け直しました。
私は長靴を履いていましたが、磯に渡った後に足元を波が洗いましたので、今日は長靴でよかったと思いました。
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小滝のハナ たまにバッカンのあたりまで波が来ます
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磯に渡った時刻は9時ごろです。
今日は4時に磯上がりの予定ですので今日は7時間の釣りです。
天気は晴れで風はなく、海はウネリでざわついていますので魚が釣れそうな感じです。
今日の仕掛けは、ほぼ前回と同じです。
ウキは2Bを使い、ハリス2号を2ヒロ取り、ハリはザロックの7号とします。
ウキ下はいつものように3ヒロ半ではじめました。
マキエを足もとに打って、少し先にウキを入れます。
潮は右に流れています。
サラシに押された仕掛けが立ったと思いましたらウキが沈んでいきます。
オヤ、オモリを間違えたかなと思って仕掛けを上げますと魚がついています。
これは24pほどのグレです。
Fさんに「いつも朝1番にグレが釣れて終わりみたいですが今日もそうなりますかね」といってグレを放流します。
Fさんも25pほどのグレを釣って放流しています。
「今日は1日コッパグレかもしれんな」とFさんは言います。
しかし、いつものようにその後は二人ともグレが釣れません。
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左隣の高い場所で竿を出すFさん
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潮は右側に流れていますので、ウキはどんどん右に流れますがそのまま右側に流れるのではなく、磯際に寄ってきますので、幾分アテ潮気味に右に流れているようです。
9時半になり、竿2本ほど右側に流れたウキが入りようやく28pのグレが釣れました。
ウキ下は3ヒロ弱です。
今日はこのグレしか釣れないかもしれないと思い、魚を締めて磯クーラーに放り込みました。
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9時半ごろに釣れたグレ
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その後はエサが取られますが、なかなかウキが入るあたりがありません。
エサ取りのスズメダイは下に見えますので、スズメダイがエサを取っているのだと思います。しかし、仕掛けを20mほど沖の潮目に入れますとエサが残ってきます。
日が当たって暑くなってきましたので、私はカッパを脱いでシャツ1枚で釣りをしました。
ついこの間まで冬の格好で釣りをしていたのが嘘のような暑さです。
飲み物は500tのペットボトルを2本持ってきましたが、足りるかどうか心配です。
私はウキ下を5ヒロまで落としたり、3ヒロまで戻したりしますがアタリはありません。
Fさんが30pほどのグレを釣りましたのでタナを聞きましたら「4ヒロから沈めていってアタリがあったので、どこで食ったかわからん」ということです。
私はとりあえずウキ下を4ヒロ弱まで深くしました。
足もとに落としたウキが右に流れてサラシに入った時にユックリと沈みます。
サラシに押されて沈んだのかと思い一呼吸おいて合わせますと、根がかりのような感じです。竿で引きますと上がってきますので、私は根がかりではなく海藻のかたまりを引っかけたのかと思いました。
そのまま、上げてきますと海の中で銀色に光ります。
これはチヌです。
しかしまったくと言っていいほど引きません。
サラシの出る場所に魚が上がってきましたのでチヌはサラシにもまれています。
足場が悪くてタモのところまで移動できなかったので、Fさんがタモを入れてくれました。
このチヌはタモに入れたままメジャーで測りましたら52pはあります。
産卵が終わったのでしょうか、ガリガリに痩せて元気のない魚でした。
これは持って帰っても食べないと思い、私はこの魚は放流することにしました。
ふつう52pのチヌであればリールを逆転するほど引くと思うのですが、ドンヨリと浮いてきましたので、よほどコンデイションの悪かった魚だと思いました。
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11時過ぎに釣れた痩せたチヌ52cm 放流しました
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その後Fさんは30pほどの真鯛とグレを追加しましたが、私にはアタリがありません。
お昼を過ぎてから、潮は逆の方向に流れ出しました。
潮が左側に流れ出してからは、エサが残りだしましたのでウキ下を5ヒロまで落としました。
5ヒロですと、たまにエサが取られます。
3時過ぎになり、横を見ますとFさんがタモを入れています。
これは、今日最大の33.5pのグレでした。
タナを聞きますと「竿1本半まで落とした」ということです。
私もFさんの前までウキを流しますが赤潮の帯も近寄ってきましたので、あまり魚が釣れる気がしません。
Fさんの釣った魚を最後にアタリが無くなりましたので3時半に竿を置きました。
今日の釣果です
私はグレ28cm1匹にチヌ52cmを放流、Fさんはグレ33.5p1匹に30p前後2枚、真鯛の30p1枚でした。
まあ、何とか今日もグレボーズは逃れられました。
この釣果では3連勝というにはおこがましいですね。
前回今回と5月の連休を過ぎたのに、浅いタナでグレが釣れませんね。
4ヒロでもエサが取られないので、どうも潮がおかしいように思います。
「今の時期にコッパグレが釣れないのは始めてや」とFさんも言います。
港に帰りますと磯研の方が30pほどのグレを4.5枚釣っていました。
最後に磯渡しを手つだってくれた方と話をしますと「今日は遊べる程度には釣れた」ということです。
しかし、10日前のヒナダンでのグレの入れ食いが嘘のような海の状況となってしまいました。
まあ、釣り人は1週間もたてば潮も変わることだと思い、また磯に行くものなのでしょうね。
帰りの船からゆたきち師匠がスカリを海に入れているのが見えましたので、翌日ラインで釣果を聞いてみましたら午前中に30cm前後のグレを3枚釣ったそうです。
潮が変わった午後からは25p前後のグレしか釣れなかったということです。
師匠には、また冬になりましたら二木島に一緒に釣りに行こうと連絡しました。
サンスイ釣り具でご主人と痩せたチヌを放流した話をしましたら、「それはチヌが最後に上野山さんに釣られて人生を終わりたかったんではないですか。そのチヌをまた放流して人生をやり直させるなんて酷なことです」と笑って話していました。
まあ、いろんな考え方がありますが、私はチヌの恩返しに大グレが釣れてほしいと思うのでありました。
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Fさんの釣果グレ33.5cm、真鯛30cm 今日はFさんからグレ29pを1匹もらって帰りました
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