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 上野山さんからのリポート
 「1日中グレは釣れ続けた

  泊 (福井県)
   2020/07/05

 



75日の日曜日は、またもや泊に釣行しました。

前日に大谷渡船に電話を掛けますと1番船の予約は今のところ2組ということです。
「このところの状況はどうか」と聞きますと「グレは30cmなら釣れていますよ。サゴシが回っているためかエサが残るときもあるし、ハリスを切られることもあるそうです」ということです。
明日の天気は雨のち曇りですがはっきりしません。
昨日は九州で大雨が降って球磨川が氾濫しています。
梅雨前線の動きによっては、明日はこちら側でも大雨が降るかもしれませんが、昼からは曇りの予報です。
「カッパを着て釣りをするのはしんどいけど、1番船で行きますわ」と私は予約を入れました。 

いつものように朝の6時前にサンスイ釣具店にエサを取りに行きます。
雨模様ですが店には何組かお客さんがいます。
今日は時間がないので、ご主人とは話をせずに、マキエを混ぜて私はすぐ出発しました。

今回もエサはオキアミ2枚と、着けエサ用にボイルを半分に集魚剤を1袋としました。
ついでに5号のオモリも2個買いました。
なぜに5号のオモリを買ったかといいますと、サンスイのご主人から「エサ取りの小サバがかかったら、サバをエサにして足もとを釣ると大きなガシラが釣れることがあるよ。エサ取りで釣りにならん時はこれをやればお土産ができるで」とアドバイスを受けていたからです。 

7時過ぎに大谷渡船に到着しますとすでに釣り人3名が待っていました。
まだ雨は降っていませんが、3名ともにカッパを着ています。
釣りをしていて、降りだしてからカッパを着るよりは最初から着ていたほうがいいですね。

カッパを着ますとかなり蒸し暑くなります。
車の中の温度計では23度でしたが、風がないのでよけい蒸し暑く感じます。
私はこれで4時まで釣りができるかと思いました。 

今日は、私以外の3人は沖に出るようですので、私は前回と同じ三ツ岩のチョボに下りることができました。
前回、船が通った時の波でバッカンがひっくり返り磯靴も水浸しとなりましたので、今回は用意の長靴を履いて水くみバケツも高いところに置きます。
沖を大きな船が通った時は、バッカンを磯の高いところに移動します。
足もとに波が来ても今日は長靴ですので大丈夫です。 

私はグレ釣りの仕掛けを作る前にガシラ用の仕掛けを作りました。
2号の竿に4号の道糸のリールをつけ、ハリス4号60pに八の字結びで20pほどハリスをくくり、グレバリの9号を結びます。
ハリスの先にはサンスイで買った5号のオモリを結びます。
これで小サバが釣れたら足元のガシラを釣りあげる算段です。

ガシラ仕掛けができましたのでグレの仕掛です。
今日も前回と同じ2段ウキの仕掛です。
ハリス1.75号を1ヒロ道糸と直結します。
親ウキは大きめの0号です、子ウキは発泡の玉ウキをヨウジでハリスに止めます。
ハリはグレバリの7号としました。

今日もウキ下は60pほどからスタートです。
最近浅いタナでグレが釣れるようになり、ようやく「最初は3ヒロ半スタート」という過去の成功体験の呪縛から逃れられました。 

仕掛けを作りながらマキエを打ちますと、マキエの下に青い魚が見えますので今日もグレはいます。
今日も1投目からグレが釣れますが25pほどです。
この魚は放流しました。

2投目に26pが釣れてこれは念のために締めてクーラーに入れます。
その後は20pほどのグレが釣れ続けます。
足もとには茶色いアジがたくさん泳いでいて、マキエに群がりますがそう気になりません。
グレの活性が高ければアジをかき分けて食ってくると思います。 

そのうち5cmほどのアジがスレでかかりました。
私は用意のガシラ仕掛けを出してきて、アジの口にグレバリ9号を刺して、仕掛けを足もとに落としました。
オモリが底につきましたのでたるんだリールの糸を巻き取っていましたらもう、竿の先がゴンゴンと曲がりアタリが来ています。
「エッもうアタリ」と思い合わせましたが空振りです。
アジは取られていました。
半信半疑でアジをエサにしましたが、こんな具合にアタリが来るのかと勉強になりました。 

その次も掛かったアジを足もとに落としましたがアジが取られます。
次はアジの口にハリを刺すのではなく背中にがっちりとハリを刺そうと思いました。

3度目に足もとにアジを落とし、アタリがあるとすぐに合わせますと魚が掛かりましたが、割合すんなりと浮いてきます。
浮いてきたのは15pほどのガシラです。
口いっぱいにアジを咥えています。
ガシラは水くみバケツに入れておきましたが、思ったより小さいサイズです。

まだエサが使えると思い少し場所を移動してアジを底に落としますと、またすぐにアタリです。
釣れたのはさらに小さい10pほどのガシラです。
このガシラは自分の体の半分くらいの大きさのアジを食ってきたのです。
ハリを外すときに観察しましたが、本当にガシラは口が大きいですね。
その後、同じように足もとにアジを落とし20pほどのキジハタが釣れましたので、この魚は締めてクーラーに入れました。 

今日はガシラを4匹にキジハタ1匹をアジで釣りましたが、ガシラは小さかったので2時ごろに水くみバケツから放流しました。

 
アジで釣れたキジハタ

さて、グレ釣りに戻ります。
最初の1時間ほどは、なかなか大きいグレは釣れませんがもくもくとコッパグレを釣っていますと、お昼前ごろから時折30pほどのグレが連続で釣れてきます。
今日は前回よりもグレの型が良く、最初に締めた26pのグレ以外は、29pから31pのグレを6枚釣りました。

グレの活性が上がってからウキ下はさらに浅くして40pほどで釣りました。
私の釣り方は沖にウキを投入して、ウキの頭にマキエをかぶせるという釣り方ですが、マキエがうまくウキの近くに落ちないとエサが取られてしまいます。
ウキの頭にマキエを打つというコントロールも必要です。

 

1時ごろ釣れたグレ31cm


その後は終了の4時前まで1日中グレは釣れ続けました。
いったい海の中には何匹のグレがいるのでしょうか。

途中小サバがかかった時に休憩がてら2段ウキの仕掛のままサバを泳がせていましたら、シューとウキが入り合わせましたが、手ごたえを感じることなくハリスが切れていました。
多分サゴシではないかと思います。
持ち帰る分のグレは釣りましたので、3時ごろからはひたすらグレを釣っては放流しました。

思い返しますと、魚を釣っては海に返すというのは、釣りというよりも何かの作業のようですね。
でも、アタリウキが入るということは、釣り人には麻薬のような作用がありますね。
ひたすらグレを釣ることにのめりこんでしまいます。
しかし、釣りは遊びですので余裕がないといけませんね。
次回からはもっとガシラ釣りの時間を楽しもうと思いました。 

昼からは晴れてきて北風が吹きましたので、カッパを脱いで釣りができました。
氷を入れたクーラーのおかげで冷たい飲み物も口にできますし、甘いおやつも食べたりして、磯の上でもなかなか快適でした。

今日はバッカンがひっくり返るトラブルはありませんでしたが、ガシラ釣りをして時間を使いましたので、釣ったグレはほぼ前回と同じで67匹でした。
晴れて猛暑の中の磯釣りは大変ですが、まだ曇り空が続くようでしたらまた泊に釣りに行こうと思いました。

 

今日はグレ26pから31pを7枚、キジハタ1匹を持ち帰りました。




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