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上野山さんからのリポート
「エタイの知れない魚が掛かった」
泊 (福井県)
2021/04/22
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4月22日は平日ですが休みを取って若狭の泊に釣りに行きました。
この日は久しぶりに渡船が出られる天気です。
2日前に大谷渡船に電話をすると、木曜日はようやく4月になってから2回目の出船ということです。
1回目は先週の土曜日で、南風で雨の日だったそうです。
雨の中8人が磯に渡り、チヌは釣れたが大型のグレは出なかったということです。
船長の話では二人が仕掛けを切られたということです。
この時期に仕掛けを切っていくとなると大型のカンダイか真鯛でしょうか。
サンスイ釣り具でこの話をして、私は「真鯛が来ても大丈夫なようにハリス2.5号でスタートしますよ」と話しました。
22日の天候は晴れで朝は南風で夕方から北西の風が吹くということです。
天気予報では波の高さは0.5mのち1mです。
私はサンスイ釣具店でオキアミ2枚に着けエサ用のボイル、グレパワー特用を購入しました。フグが多かった時のために6号と7号のハリも1袋ずつ購入いたしました。
7時ごろに渡船屋に到着をして支度をします。
当日の釣り客は私を入れて4名ということです。
一人は地元の小浜の方で、私が良くいく宇久の磯で今年は50cmオーバーのチヌを釣っているということです。
なんでも小浜の釣具店のチヌ釣り大会に参加していて、もう1匹50cmオーバーのチヌを釣って、入賞を目指したいと話しておられました。
7時半前に船は出て、二人は手前の磯に下りて、小浜の釣り人は私が良く下りる「千畳の離れ」に下り、私は大型グレが出るので有名なA級磯の「ヒナダン」に下りられました。
これも平日釣行のおかげですね。
船に乗る前に船長から「エサ取りがおらんので釣りやすいと思うよ。フグはおるけどな」と言われていたので
今日は大型グレがいたら釣れると思いました。
ヒナダンに渡りますと少しウネリがありサラシも出ています。
何か釣れそうな感じがします。
今日の仕掛です
竿はアテンダーの2号
道糸2.5号に、ハリスも2.5号を2ヒロ半取りサルカンでつなぎます。
釣研の3Bのウキにグレバリ7号を結びウキ下は4ヒロからスタートです。
潮は当ててきますので、ウキを磯から3mほど先に投入して、仕掛けを落としてから流しますとウキはゆっくりと磯に近寄ってきてから右に流れます。
1投目からエサがありません。
2投目でウキが入りますが釣れたのはフグです。
潮が流れていないのかフグに交じって10cmほどのベラも釣れてきます。
8時40分ごろになり、またゆっくりとウキが入り止まります。
合わせますとベラのような引きですがウキが海面から出てから急に竿が引き込まれます。
私はあわててブレーキを解除しますが間に合わず、竿が跳ね上がり、仕掛けが切れてしまいました。
ハリスは2.5号なのになぜと思いましたが道糸から切れました。
ウキが流れていきますのでウキ取りパラソルでウキを回収いたします。
道糸はサルカンとの結び目で切れていましたので結び方が悪かったのかと思いました。
しかしウキが見えてから急に引き込むとは妙な引き方です。
私は道糸を5mほど切り、一から仕掛けを作りました。
仮に大型グレとすれば1回のチャンスを逃したかもしれないと思いますが、今までの経験で、大きな魚がすんなり浮いてきて、ウキが出たあとで道糸が切れるような引きをすることは無いのではないでしょうか。
これで今日は終わったかと思いましたが9時ごろに30cmのチヌが釣れました。
このチヌは磯クーラーに海水を入れて、久しぶりにブクブクを使って活かしておきました。
チヌがたくさん釣れたら活かしておいて、帰りに放流する段取りです。
その後10時過ぎにゆっくりとウキが入るアタリで26cmのグレが釣れました。
この魚はハリを飲んでいましたので締めてもう一つの氷を入れた磯クーラーに放り込みました。
今日は活かしバッカン代わりの大きな磯クーラーと、氷を入れておく磯クーラーと2個用意いたしました。
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10時過ぎに釣れたグレ
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相変わらずフグにハリを取られて、11時頃には7号のハリは一袋無くなりました。
フグの活性が高いと仕掛けが立つ前に竿にアタリが来てフグが釣れます。
フグはハリス2.5号でもお構いなしにエサを取りますね。
フグにハリを取られて、何度もハリを結びなおしてハリスも短くなりましたので、私はチヌ狙いでハリスを1.75号に変えました。
今日は満潮が1時ですので、1時前には潮が止まって釣れなくなるかと思いましたが、1時前に沖で5ヒロのタナで38cmのチヌが釣れました。
チヌを磯クーラーに放り込んで次に仕掛けを投入するとまたウキが入り、今度は41cmのチヌが釣れました。
41cmのチヌの後にウキが入り今度はカンダイの子供が釣れました。
カンダイの子供は年に1回くらいは釣りますが大型は長い間釣っていませんね。
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2時ごろに釣れたカンダイ
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今日は3時で終了ですのでもう釣る時間は30分ほどです。
また潮の流れが緩くなりベラが釣れるかフグが釣れるかです。
足元に寄ってきたウキが入りますが途中で止まっています。
これもベラのアタリだろうと軽く合わせると魚はついています。
この魚は弱い引きです。
2回ほどリールを巻きますと急に魚が引きます。
これはどうしたことかと踏ん張りますと、何とドラグからジジーと音がしてスプールが逆転してすごい勢いで竿が引き込まれます。
これはいかんとリールのスプールを開けますと道糸が飛び出ていきます。
こんなに引く魚が掛かってもハリスが1.75号ですので、よう捕れないと思いました。
道糸は2,30mほど出たでしょうか。
一呼吸おいてスプールを閉めて、レバーを使ってやり取りしようとしましたら大きな魚の手ごたえを感じましたが、急に軽くなりました。
仕掛けが切れたわけではないようです。
弱い手ごたえで30mほど沖からベラが上がってきます。
これは、掛かったベラを大きな魚が食べて走ったのではないかと思われます。
ベラは10cmほどですが生きていて、ハリを外しましたら泳いで逃げていきました。
朝のアタリでウキが見えてから道糸から切れたのは、ベラが掛かってこの魚がベラを食べて急に引き込まれて
道糸が切れたのではないかと推察されます。
沖に走ったスピードを考えますとかなり大きな魚ではないでしょうか。
10cmほどのベラを食べるのですから、相手は大型のスズキか真鯛でしょうか、カンダイの親もベラを食べるでしょうか。
なんといっても釣りをしている足もとに、こんな大きな魚が潜んでいるということが面白いですね。
大きな魚がいてもフグやベラはエサを取り続けてチヌも釣れるのですね。
何とも不思議です。
その後はエサを取られ続け、2時半になりましたので釣りを終了しました。
今日はチヌ30,38,41cmの3匹、グレ26cmを釣りました。
大型グレは釣れませんでしたがエタイの知れない魚が掛かって面白かったです。
チヌの30cmは放流して41cmのチヌは妻の友人にもらってもらいました。
家には38cmのチヌと26cmのグレを持って帰りました。
ようやく渡船の出られそうな天候になってきましたので、近いうちにまた磯釣りに行こうと思います。
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今日持って帰った魚 |
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