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 上野山さんからのリポート
 「ワンチャンスをものにした」

  泊 (福井県)
   2023/03/29

 



3月29日に久しぶりに釣りに行きました。
釣りに行くのは今年の正月以来です。

今回の場所は若狭の泊です。
泊ではこのところ40cmオーバーのグレが上がっているようです。
前日の28日はサンスイ釣り具店のご主人が40cmのグレを狙いに泊に行きましたが、北風が強くて湾内の磯しか渡れずに、またしても大グレの夢は破れたようです。

28日の夕方に大谷渡船に予約の電話を入れると、「もう予約が8人になるので、ええとこには乗れんで」と船長がいいます。
「それなら昨年グレを釣った場所はどうか」と聞きますと「あそこは人気がないので空いているわ」ということです。
私は昨年グレを釣った場所で今年も竿を出すことができそうです。

大谷渡船の出船は朝6時ということですので、サンスイ釣り具店に4時に餌をとりに行くことにします。
今回は生のオキアミ2枚に、ポイルのオキアミ半分、集魚剤1袋としました。
朝の3時に目覚ましをかけて支度をして4時にサンスイに行きます。
まきエサを混ぜてからご主人と少し話をしました。

ご主人は、昨日三ツ岩に下りて40cmまでのチヌ3匹とカンダイの子を釣ったということです。
カンダイは放流して帰ってきたといっていました。
フグに餌をとられるが、餌が残ればチヌが釣れるということでした。

さて、暗いなか車を運転して泊の大谷渡船につきますと、まだ510分です。
事務所の電気がついていますので、みてみるともう船長が出てきています。
横では磯研の会長さんが支度をしています。
挨拶をしますと、寒いのでカッパを着て支度を済ませたそうです。

今日の朝は放射冷却で気温は3度ほどになるということです。
私も寒いので首まであるフリースを着てきました。
「40cm以上のグレは釣れているけど、宝くじに当たったような感じやな」と船長が言います。
どこの磯でグレが釣れるかは、竿を出してみないとわからないといったところでしょうか。
ただ、以前から実績のある磯ではグレは上がっているようです。
電話をしたのが遅かったのもあり、実績のある磯は常連さんが上がるようです。

もう一人の磯研の方と話をしましたら、今年になって泊に10回以上来ているけれども自分には40cm以上のグレはまだ釣れないということでした。
磯研の会長さんも同じくらい来ているけれどもまだ釣れないということです。
凪が続くためか、磯研の方は二人とも明日も竿を出すということです。

この話を聞いても、なかなか大グレを釣るのは難しそうです。
私も竿を出すからには大グレを釣りたいと思いましたが、かなり運もあると思われます。

やがて予約の釣り人がそろいましたので5時半に船は出ました。
天気は晴れで午後から北風が吹く予報です。
海は少しウネリがあるようです。

船は順調にヒナダン、長崎とつけていきます。
最後に私と磯研の会長さんが残りました。

私が磯に下りますと、会長さんが荷物を渡してくれました。
「どこでやるのですか」と会長さんに聞きますと「今日は千畳」ということです。
さすがに常連さんはいい磯に下りることができますね。

磯におりてまず、マキエの支度をしてタモを組み立てます。
マキエを撒きますと左に流れています。

今日の仕掛けです
竿は新調したマスターグレオナガのM、道糸は3号、3Bの小粒のウキを使います。
ハリスは2号を2ヒロ取ります。
ハリはグレバリ7号です。
タナが深いのでサルカンで道糸とハリスを結びます。

前回釣ったタナが竿1本半でしたので、そのタナからスタートします。

ボイルのオキアミをつけて第1投です。
足元に落としたウキは流れに乗って左に流れます。
潮が当たってきていますので、ウキは岸側によってきます。
20mほど流して仕掛けを上げますと、オキアミがかじられています。

ウキが寄ってきますので2投目は少し沖にウキを入れます。
ウキは流れに押されて沈んでいきますが手前によってきます。
足元で根掛りすると嫌ですので、ウキが足元によって来たところで仕掛けを上げます。
潮が寄ってきて早く流れますのでやりにくいです。

そのうち潮が少し弱くなりました。
横に流れていたウキが抑え込まれて入ります。
これはアタリと合わせますと20cmほどのフグが釣れました。

フグが釣れますとまたエサがとられるばかりです。
何も釣れないまま9時過ぎになりました。

足元によって来たウキが5mほど流れて入ります。
合わせますと、魚がかかっていますがそう大きくないようです。
釣り上げましたのは久しぶりのグレでした。
活かしバッカンのスケールで測りましたら29cmでした。

 

今日の1匹目はグレ 29cm


このグレはハリを飲んでいましたが、ハリスを切って活かしバッカンに放り込みました。

ハリをつけなおして釣りを再開します。
グレを1匹釣ってこの調子と思いますが後が続きません。
しばらくアタリがないので私は飲み物を飲んで休憩しました。
船長が「流れが変わった時にアタリがあるみたいや」と言っていたことを思い出します。
この寄ってくる潮が変わった時がチャンスなのでしょうか。

10時過ぎに船長が見回りに来ます。
「今日は何時までやりますか」と聞かれて「最終の4時半まで」と答えました。
今日は3時と4時半と2回の迎えがあるそうです。

船が帰ってしばらくして、潮が少しゆっくりになりました。
エサが残りましたので私はタナを深くしました。
タナは竿2本くらいです。

沖に投げたウキが足元に寄ってきて左に流れたときに押えられます。
ウキはそのまま沈み始めます。
一呼吸おいて合わせますと魚がかかりました。
最初にかなり竿を引き込まれましたので大型の魚かと思いましたら、上がってきたのは35cmのチヌでした。
この時期のチヌはよく引きますね。

 

チヌ35cm


このチヌもハリを飲んでいましたので、ハリスを切って活かしバッカンに入れます。
魚が釣れますと元気が出ますね。

ゆるんできた潮は、今度は横に流れます。
しかしアタリはありません。
やがて12時になりましたので、私は昼食を食べました。 

私は潮に押されて仕掛けが斜めに入っていると思い、ウキを5Bに変えて4Bのオモリを打ち、ハリスにジンタン5号を2個打ちました。
1回流してみて、仕掛けが沖目に流れますので、さらに60cmほどウキ下を深くしました。

タナを変えてウキを投入しますと今度は、ウキは足元から左沖に流れます。
この潮はチャンス到来かもしれません。

ウキはゆっくりと沖に流れて岸側の壁に沿って流れます。
風が当たらない場所ですので、道糸は3号ですがすんなりと潮に乗って流れます。
ウキも重めの5Bですので、ウキが道糸を引っ張っていくような感じです。

30mほどウキが流れたところでウキが一瞬止まり、一呼吸おいてゆっくり沈み始めます。
これは久しぶりのアタリです。
ウキが見えなくなってから合わせますと、魚が掛かりました。
初めて使うマスターグレ尾長はよく曲がります。 

竿で魚を浮かせて、魚を手前に寄せてきますと右側の根に入ろうとします。
ゴンゴンという引きを竿でこらえて魚を浮かせます。
海に浮いたのは茶色っぽく見えるグレでした。 

私は活かしバッカンに立てておいたタモをつかんで頭からグレをタモに入れました。
タモに入ったグレの大きさは40cmを超えていそうです。
私はなんだか一仕事終えた感じがいたしました。
休憩して、仕掛けを替えたのが吉と出たようです。 

このグレを釣ってもう1匹来ないかと打ち返しましたら、1時間ほどして足元でウキが入り44cmのチヌが釣れました。
チヌを釣った後はオキアミの頭がとられるばかりでアタリは出ませんでした。 

そのうち流していたウキが足元に寄って来て、根掛かりしてハリスを切ってしまいました。
時刻が4時前でしたので私は竿を置きました。
結局、沖に出る潮の時がグレを釣るチャンスだったのかもしれません。
何とかワンチャンスをものにしたという感じです。

 

今日の釣果 グレ41.529、チヌ4435


4時半の迎えの船には5人が乗りました。

磯研の会長さんは「アテ潮でやりにくかった」と言っていました。
その横の磯に下りられた磯研の方は、グレは釣れなかったけれどもチヌは釣れたということでした。
ヒナダンの釣り人は32cm前後のグレを5匹釣っていました。 

今日は7名釣り人がいて私だけ40cmオーバーのグレが釣れました。
今シーズン初めて来て釣るということは、宝くじに当たったようなものですね。
今日はツイていました。 

最後に船長が「ネットに上げるのなら記念写真撮るわ。大谷渡船の字も見えるように撮らんと」といって記念写真を撮ってくれました。

また、泊に来て大グレに挑戦したいものです。
大グレのシーズンは始まったばかりですから、ツキを使い果たしていなければもう1枚くらい釣れるかもしれませんね。

 

大谷渡船の事務所の前で グレ41.5cm



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