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上野山さんからのリポート 番外編
「琵琶湖でビワマス釣り」
2023/09/16
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9月16日は2年ぶりに琵琶湖にビワマス釣りに行きました。
メンバーはユタキチ師匠(以下Y君)、昔ぐれねっとに投稿されていたリュウト君(以下R君)です。
朝6時に滋賀県の高島の駐車場で待ち合わせをして、定刻に3人がそろいました。
船長に会うのは2年ぶりですが、私以外は年に4回ほどはビワマス釣りに来ているということです。
R君が「上野山さんは前回57cmを釣っているということですが、私は何度も来ていますがまだ大物は釣れません」といいます。
「トローリングの釣ですので、魚が掛かったらリールを巻いて取り込むだけですので、そんなもん運しかないのでは」といいますと「いやいや、大物を釣るのは何か運以外のものもあるのではないですか」といいます。
前回も紹介いたしましたが、この釣りはスローで前進する船からルアーを流して、魚が食いついて来ましたらリールを巻くだけというお手軽な釣りです。
超初心者でもビワマスに出会えると思います。
魚の大小は運だけのものではと思います。
さて、港まで船を運んで出船です。
今日は晴れて風がなさそうですので暑い1日となりそうです。
船は東に向かって進みます。
朝日に向かって湖面を走りますと何かワクワクするような心持になります。
よく「人生の船出に幸いあれ」などといいますが、まさに船出はドキドキの始まりですね。
今日は釣り人にとって、なにか幸いなことはあるでしょうか。
船が陸から離れるにつれて、日常生活から解き放たれるような気もします。
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朝日に向かって琵琶湖を疾走
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10分ほど船を走らせて水深80mくらいのところで船を止めます。
ダウンリガーというオモリに仕掛けを取り付けた竿を両サイドに4本出します。
船の両サイド、外側にはレッドコアラインという鉛にPEを巻いたラインにつけたルアーを流します。
船の中央からは潜航板にルアーをつけた仕掛けを流します。
今日は合計7本の竿を出します。
船はスローで東に進みます。
「上野山さん最初に上げてくださいよ」とR君に言われて私が1番最初に竿を上げることになりました。
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準備をするR君とY君
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しばらくしてアタリがありましたが、これはハリ外れで空振りでした。
Y君は「これはウーチャンかな」といってリールを巻いていますが、上がってきたのは30cmほどのウグイです。
R君もウグイを釣っています。
ウグイも最初はいい当たりをしますが、リールを巻きますと全然手ごたえがありません。
ウグイは食べないのでどんどん放流します。
私の番になり、レットコアラインの竿にアタリがあり、リールを巻きますとマアマアの引きです。
この魚は50cmほどのビワマスでした。
Y君、R君はハリ外れかウグイしか釣れません。
次に私の番になった時も私に50センチ弱のビワマスが釣れました。
「この釣はリールを巻くだけの釣ですのでこれは運ですね」といいますが「いやいや、今日は2年ぶりの上野山デーになりそうですな」とY君が言います。
その後はウグイしか当たらなくなり、船長が他の船に状況を聞いたりしています。
「情報では、今日は貝殻のルアーが良いといっていたのでルアーを替えます」といって船長はルアーを替えます。
その後R君が50cmほどのビワマスを上げました。
Y君はバラシかウグイしか釣っていません。
9時半ごろになりました。
船は琵琶湖の中央からやや東を進んでいます。
R君が掛かったウグイをはずしていますと、中央の潜航板の仕掛けにアタリです。
竿を手に取りますとかなりの引きです。
「船止めますわ」と船長が言います。
ユックリとリールを巻いて上がってきましたのは62cmのビワマスでした。
よくこんな大きな魚が琵琶湖にいるものだと感心致しました。
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ビワマス 62cm
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「やはり上野山さんは持っていますね」とY君が言います。
この時点でまだY君は30cmほどのリリースサイズしか釣れていません。
直後にR君にもヒットがあり55cmほどのビワマスを釣り上げました。
ほかの竿にもアタリが出て忙しくなりましたが、Y君はまたバラしてしまいます。
R君が「Yさんは合わせが強すぎるし、合わせた後リールを巻き始めるのが遅いのでは」といいます。
「そういえば磯釣りでもY君はウキが入った時に思い切り合わせるので、魚がビックリするといわれていませんでしたか」といいますと「魚が宙を飛んできたときがありました」とR君が言います。
Y君の強引な合わせは一生治らないかもしれませんね。
本人いわく、アタリがあるとアドレナリンが噴出して思いっきり合わせてしまうそうです。
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私のビワマス62cmとR君55cm
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その後R君が1匹釣った後は、1時間ほど魚のかからない時間が過ぎます
11時前になりY君は「今日はボーズかもしれないな。でも魚を持って帰れるのならいいです」と謙虚なことを言います。
いつものボヤキは出ません。
船は琵琶湖を2/3ほど横断して向きを変えます。
船が回っているときにアタリです。
今度はY君が合わせます。
掛った魚は大きいようです。
Y君がリールを巻いていると「アッ リールが外れました」といいます。
船長が急いで駆けつけリールを竿につけなおします。
すると今度は「リールの向きが逆で負けません」とY君が言います。
船長は普段ルアー釣りでは左巻きのリールを巻いているということで、リールを逆向きに竿に取り付けてしまったということです。
リールを手前向きに回さなくてはならないということで、これは力が入りません。
もう一度リールをはずしてつけなおすということになりました。
ドタバタしているうちに、またY君は魚をバラしてしまいました。
今日はY君にツキがないようです。
しかしY君は釣行記的にはオイシイことをやってくれますね。
「リールが外れるなんてそうないことですね。タイミングが悪かったですね」とR君が言います。
その後は、30cm程度のビワマスかウグイしか釣れません。
一人5匹まで、30cm以上の魚を持って帰ることができますので、もう時間もないので32cmほどの魚は持って帰ることにします。
12時近くなってからダウンリガーの竿にアタリです。
Y君がやり取りします。
竿の曲がりを見ていてもこれは大物です。
Y君がようやく釣りあげましたのは、鼻の黒くなった60.5cmのビワマスです。
「今日はリールが外れたのにボヤキもなかったので釣れましたね」とR君が言います
「謙虚な姿勢が大物につながりましたね」と私もオセジを言っておきました。
「でも私は1匹しか釣れません」とY君がいいますが「ビワマスの60cmでしたらグレでしたら50cmオーバーの値打ちですよ」とR君が言います。
なんとも適当な比較ですが、Y君は初めて60cmオーバーのビワマスを釣りましたので満足気でした。
その後R君が56cmの太ったビワマスを釣り上げ、午後1時前になり釣りを終えました。
今日は一人5匹釣れませんでしたが、60cmオーバーの魚が2匹釣れましたので充実した釣りとなりました。
いつものように釣れない間は世間話などして、のんびりとした時間を過ごせました。
この後は10月から禁漁となり、釣りは12月から再開ということです。
また機会がありましたらビワマスを釣ってみたいものです。
事務所に戻りましたら、ビワマスの研究をしている方が鱗をとって魚の年齢を計りたいということで魚を並べて、サイズを記録しました。
この方に「ビワマスは何年生きるのですか」と聞いてみましたら「約5年です。産卵をすると死んでしまいます。時には産卵をしなくて6年ほど生きる個体もあるようです」ということです。
5年で60cmほどに成長するということは、琵琶湖にはアユやワカサギなど食べ物がたくさんあるということですね。
Y君、R君とはまた釣りに来ましょうと言って別れました。
また3人でわいわい言って釣りを楽しめればよいですね。
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本日の釣果 一番上の顔の黒い魚がY君の釣った60.5cm
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