TOP 釣行記index 次のページを読む

 上野山さんからのリポート
 「マダイの子を食いちぎられた」

  敦賀湾の沖堤防 (福井県)
   2024/10/29

 


10月27日に船釣で魚を大量に持ちかえったにもかかわらず、1日置いて29日も釣りに行ってしまいました。
サンスイ釣り具店の御主人が店を休んで釣りに行くというので、つきあって行くこととなりました。
ほかには今年何度か釣りに行ったH君が参加となりました。
平日なのでゆっくりの出発でよいだろうということで、サンスイ釣り具店に朝の7時半に集合しました。

今回は敦賀湾の沖堤防での釣りです。
この堤防はグレやチヌが釣れるということで休日は常に釣り人が渡っている場所です。

今日の天候は曇りで、弱い南風です。

3時ごろから雨が降る予報です。
波は沖では2mほどありそうですが、湾内ではほとんどウネリは来ません。
釣り日和といってもよい日です。

沖堤防に荷物を上げてそれぞれの釣場を作ります。
今回は堤防の釣ということで、私以外の二人は折り畳みの椅子を持ってきました。
私はクーラーに腰かけて釣りをすることにします。
何ともお気楽な釣りです。

 

私の釣場 クーラーの上にクッションを置いた


今日の仕掛けです

竿はがまかつのデニオス1.25号、道糸2.5号にハリス1.75号、ハリはグレバリの7号としました。
ウキは2Bのものを使います。
この釣り場の深さは6ヒロほどということですので、ウキ下は4ヒロで開始します。

1日前に釣ったヒラマサやイサキがまだ冷蔵庫にありますので、今日はのんびりとチヌでも釣ってH君に持って帰ってもらおうという魂胆です。

潮はゆっくりと左に流れます。
2投目にウキがユックリと入ります。
ウキが2mほど沈んで合わせますと小さな魚が掛かりました。
これは手のひらグレでした。

 

1匹目は手のひらグレ

4ヒロでもグレが掛かります。
水面にはスズメダイも見えますがあまり沖には出ません。
何か大きな魚がいるのかもしれません。

そのうち8cmほどのタイの子がハリをくわえて上がってきます。
マキ餌を打ちますと25cmほどのグレも出てきますので、タナを浅くすればグレが釣れるかもしれませんが、今日は座って釣っていてあまり忙しい釣りはしたくないので、4ヒロのままでチヌを狙います。

私の隣のH君も深いタナでタイの子を釣っています。
サンスイの御主人は延べ竿を出してきて1mほどのタナでグレを釣っています。
彼は延べ竿で25,cmのグレを掛けていますが20cmほどのグレも混じるようで忙しい釣りをしています。

隣のH君の竿が大きく曲がりますがハリ外れのようです。
「なんか大きな魚が掛かって頭を振った」というのでチヌかもしれません。
タナを聞きますと「練り餌をつけて沈めて釣っていた」ということですので、ほぼ底で魚が食ったのだと思います。
練り餌を使うという発想がおもしろいですね。
その後、彼は練り餌を使って25cmほどのアコウを2匹釣りました。
練り餌の威力おそるべし。

10時過ぎになって手のひらくらいのシマダイも混じって釣れてくるようになりましたが、私には大きなアタリはありません。
ツケエサのボイルのオキアミが残ってきますのでタナを深くしてもチヌは掛かってきません。

隣でビュンという音がしましたので見ますとH君の道糸がひらひらとしています。
「合わせましたら高切れしました。掛ったのは大きな魚と思います。使っていたのは練り餌です」とのことです。
練り餌で沈めていてウキが動いたので思わず思いっきり合わせてしまったということです。
ウキ止めの上で切れたということで、彼のウキごと魚は逃げたようです。

11時ごろに仕掛けを巻いてきましたら、ついていたオキアミめがけて足もとから魚が飛び出してきて食いつきました。
これは上から見えました。
この魚は走り回ってよく竿を絞ります。

サンスイの御主人にタモを入れてもらって取り込んだのは、40cm程のツバス(ハマチの子供)です。
「これは食べるとうまいのではないか」とサンスイの御主人が言いますが、家の冷蔵庫にヒラマサとイサキがありますので今回は放流することにします。
1日置いて私は沖でも湾内でもハマチを釣ってしまいました。
写真を見ますと丸々としていますので、これは持って帰って食べたほうが良かったかもしれません。

 

私に釣れたツバス40cm


その後はH君が30cm弱のシマダイを2匹上げましたがアジが出てきて手前は釣りにくくなってきました。

サンスイの御主人も延べ竿をやめてリールの仕掛けで少し沖を釣っています。
沖を釣りますとダツが釣れます。
サンスイの御主人も私もダツを2匹ずつ釣ってしまいました。

やがて時刻はお昼ごろになりました。
5ヒロで沖を釣っていてウキが入りましたが弱い引きです。
タイの子だろうと思いリールを巻いていますといきなり竿が引き込まれます。
ビックリして竿を持つ手に力を入れますが、掛かった魚は逃げてしまったようです。

仕掛けを上げますとハリにかかったタイの子が三分の一ほど食われていました。
一瞬でタイの子を食いちぎっていく魚はどんなやつでしょうか。
こんな湾内の堤防の足もとに潜んでいる獰猛な魚をなかなか想像できません。

あげている途中で食いちぎられたマダイの子


翌日いつも行くご飯屋さんの御主人に写真を見せましたら、「これはシュモクサメの仕業かもしれませんよ」といいます。

今年は敦賀の湾内にかなりの数のシュモクサメが入って来ていて、定置網にもかなり入っているということです。
相手は釣り上げてみないとわかりませんが、こんな風に魚がかみ切られたのは長い間釣りをしていて初めてです。

潮はゆっくりと右に流れますし、エサもたまに残りますので魚が釣れそうな感じですがチヌは釣れなかったです。
3時前になり、天気予報通り雨が落ちてきましたので竿を片付けました。

私は持って帰る魚がないので一応ボーズでした。
H君は30cmまでのアコウ2匹とシマダイ2匹を持って帰りました。
サンスイの御主人は延べ竿で釣った25cm前後のグレを5,6枚持って帰りました。

H君が練り餌を使って大きなアタリが2回ありましたので、次回この場所に来ることがありましたら私も練り餌を使ってみようと思いました。

今回は釣果を求めるよりも、堤防の上で話をしながらのんびりと釣りをするという、親睦を深める釣といったところでした。
まだ水温も高そうですので次回に期待です。

 

H君の釣果 アコウとシマダイ 30cmまでです


TOP 釣行記index 次のページを読む