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 上野山さんからのリポート
 「釣れるまで通うしかないでしょうか」

  熊野 (三重県)
   2025/02/15

 


215日はFさんと再び熊野に釣行しました。

磯釣りは119日に泊に釣りに行って以来です。
幸い川崎渡船の仮眠所が空いていましたので、金曜日の夕方に敦賀を出て夜の10時半ごろに川崎渡船に到着して、朝までゆっくりと寝ることができました。 

この日も、朝の6時には港に来ていてということです。
6時前に港に行きますと、正月の時とは違って車の数は少ないです。
名簿を書いておりますと、船長がFさんに「どこか釣りたい磯はありますか」と聞いてきます。

急に言われてFさんは「お任せします」と答えますと「それなら、スズコ島の東に下りますか。昨日はそこで40cmのグレが釣れていますよ」と船長が言います。
これは、願ってもないことです。
こんなわけで、われわれはA級磯のスズコ島の東側で釣りをすることができました。 

川崎渡船の今日の釣り人は14名ほどです。
船はまず、マブリカに2名を下ろし、スズコ島の西側に4名下ろし、次に我々2名を東に下ろしました。 

スズコ島の東の磯はそう高くもなく釣りやすい感じです。
ただ、朝のうちは登ってくる太陽に向かって釣るので、ウキが見えないのが難点です。

 

スズコ島 東の磯


今日の仕掛けです
竿はマスターグレオナガのM、道糸、ハリスともに2.5号、ウキは3Bとしました。
ウキ下は4ヒロ半くらいで、ハリは7号です。

昨日ここで釣りをした釣り人の話では5ヒロくらいで釣れたということです。
船着きにFさんが入り、その左側で私が竿を出しました。
先に竿を出したFさんが4ヒロで餌がとられたといっています。

 

船着きで用意するFさん


私もマキエをしてウキを投入します。
ウキはサラシに乗って左に流れます。
すぐに太陽の中にウキが入り見えなくなります。
かなり早い潮が流れているようです。
リールのベールをオープンにしていますので、道糸はパラパラと出ていきます。
渡船の舳先で話をした方が、「スズコの東やったら100mほど流すといいよ。イサキも食ってきますよ」と言っていたことを思い出して、私は100m近く糸を出しました。

さすがにもう仕掛けを上げようと思い、リールを巻くと根掛のような感じです。
1投目から根掛ですと、今日もアカンかという気持ちになりますね。
強引に引っ張ると竿が痛みそうですので、糸を出して竿を置いて道糸を手で手繰ります。 

糸が切れそうな感じですが、少し動くような感じもします。
ズルズルと動きますので、海藻に引っかかったような感じもします。
糸を手繰っていますと「おい、根掛か。動くのなら魚が掛かっているんではないか」とFさんが言います。 

5mほど糸を手繰りましたので、その分竿を立ててリールを巻きます。
手ごたえとしては、イガミのような魚が掛かっているような気もします。
竿で起こすと仕掛けは上がってきます。
海藻の束がついているような感じです。

やがてウキが見えてきました。
私は根掛が取れて助かったと思いました。

ウキが見えますと魚が掛かっているようで、竿が引かれます。
上がってきたのは、なんとグレです。

1匹目は30cmほどのグレが釣れてきました。
これは、「釣った」ではなく「釣れていた」ですね。
太陽でウキが全然見えなかったこともあり、グレが食いついたことに全然気が付きませんでした。

 

1投目で釣れていたグレ30cm


熊野で初めての30cmのグレですが、残念ながらこれはノーカウントでしょうか。
1投目でグレが釣れましたので、今日こそはグレがたくさん釣れそうな感じです。

2投目はエサがついて上がってきました。
100mもウキを流しますと、どこで食ってくるかわからないですね。
どこかでウキが沈むようなポイントがあればわかりやすいのですが、仕掛けを回収した時の手ごたえでは、ウキはそう潜ってはいないようです。 

私はハリスにジンタン5号を打ちました。
Fさんはウキが私のほうに流れますのでやりにくいということで、先端の左側に場所を移動しました。
場所を移動してすぐにFさんの竿が曲がり、40cmほどのタカノハが釣れました。

私はウキを流しますが、道糸が走ることはありません。
今日の1匹目は超マグレで釣れたのでしょう。 

Fさんの場所はあまり潮が流れないようです。
サラシの際で魚が掛かっているようですが、イシガキフグやイガミ、アイゴなど外道を釣りまくっています。
何もアタリがないのと、外道が釣れるのでは、竿が曲がる分外道でも釣れるほうがおもしろいですね。
しばらくして、Fさんは50cmオーバーのキバンドウも釣りあげました。 

私のほうは一度道糸が走り、合わせて魚が掛かりましたが、すぐに根でこすれてハリスから切れてしまいました。 

私は1投目にグレが釣れたあとは何の魚も釣れませんでした。
Fさんはグレが釣れませんでしたが、いろいろ外道を釣りました。
釣った魚は持って帰って食べるそうです。

 

Fさんの釣った魚 タカノハ、イガミ、キバンドウ、アイゴ


11時ごろになり沸きグレが出てきました。
何十匹というグレが水面すれすれを集団で移動しています。

タナを浅くしてウキを投入してみましたが、グレは食ってきません。
Fさんも浅いタナでウキを投入しますがボラが1回食いついてきただけでした。
沸きグレが出てきたときは、えてしてグレは釣れませんね。

磯に近寄ってきたときは,40cmオーバーのグレが何匹も集団で見えますが、エサには見向きもしません。
何か海の条件が違うのでしょうか。 

やがて何も釣れないまま1時すぎになり私は道具を片付けました。

帰りに船の中でスズコ島に下りた釣り人に聞いてみましたら「アテ潮で全然だめです」ということでした。
多分スズコ島ではグレは釣れなかったのではないでしょうか。

港に帰りましたら、やはりグレを釣っている人はいました。

マブリカでは40cmや45cmのグレが釣れていました。
今日はグレを釣った方は4,5人おられたのではないでしょうか。 

船長に「Fさんたちはどうでした」と言われて、Fさんは「外道ばかりでしたがいろいろ釣りました」と答えていました。
「おたくはどうでした」と船長に言われて「グレ30cmほどが1匹です。腕のなさを痛感します」と答えました。

そのやり取りを聞いていた常連客の方から「毎回釣れては面白くないですよ」と声をかけられました。
まさに、釣りは遊びですので釣れなくても面白いものです。
しかし、熊野ではよう釣りません。
こうなると釣れるまで通うしかないでしょうか。 

次回に期待です。


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