TOP 釣行記index 次のページを読む
「擦れんといてくれ」
尾鷲 (三重県)
2005/10/09
|
|
10月9日、私の今シーズン開幕戦だ。
手配から何からすべてゆたきちさんにしていただいた。
この日の尾鷲はダイコーの大会も入っている。
Ryutoさんも参加すると聞いた。
釣り大会、緊張感はいいけど、釣らなアカンので私には精神的にしんどい。
和気あいあいの親睦釣行会ならいつでも参加するんだけどね。
出発前にゆたきちさんから、大会が入っているけど尾鷲の宮城野渡船でいいですかって聞かれた。
明日は波も落ちそうなので上がるとこはあるでしょう。
2番船になってもいいですよって答えた。
ゆたきちさんは宮城野さんを気に入ってるようだ。
正月に上野山さんやRyutoさんと沖の寺島で竿を出したときから。
その日は釣れたってこともあるが船頭さんの釣らそうって気持ちに感心したらしい。
大鼻や立神周辺に降ろした後、まだ立神周辺にたくさんの釣り場が残ってるにもかかわらず、寺島まで移動した。
油代や手間を惜しまず、釣れてる場所に渡すってところだ。
到着が遅くなったので、宮城野渡船の仮眠所は一杯である。
車で寝た。
2番船は6時半に出船と聞いたので6時に目覚まし時計を合わせた。
朝までぐっすり。
1番船の出船を車の中で見送った。
見送ったっていうのは正しくないか。
1番船の出船時、車の中でいびきを掻いていた。
当然ながら、一番船に乗ったRyutoさんにはあいさつできなかった。
ゆたきちさんはあまり寝れなかったらしい。
となりの車のエンジン音が気になって。
となりの人の騒音が気になってとは言われなかったが、どうだったんだろう。
|
|
2番船、釣り大会を敬遠して人数は少ないだろうなって思っていたけど・・・30人。
予想に反して多い。
出船の6時半になった。
もうすっかり明けきっている。
釣りを始めれるのは7時くらいになりそうだ。
3時まで、ボイル3枚なら十分持つだろう。
波も穏やかそうである。
上がるところはありそうだ。
釣れる場所に上がりたいな。
場所は船頭にお任せだが。
名前を呼ばれるまで後ろで待機した。
船は最初、サバルに付けている。
あまり、呼ばれたくないな。
この時期、流れがあって足元からシモリだらけっていうが、私はどちらかといえば好みである。
サバルを離れて大鼻周辺へ。
次々と降ろしていく。
名前を呼ばれた。
私達は磯の回りにシモリが多そうな磯に渡った。
初めて上がる磯である。
後で聞いたら大ゴロっていうそうだ。
釣り座は船着き側と立神向きの2箇所あるらしい。
|
|
磯に渡ってすぐに、ゆたきちさんからどっちにするって聞かれた。
迷わず立神向きって答えた。
シモリだらけな雰囲気。
今日は道糸3号、ハリス3号で釣り始めた。
釣り座の前方にはハエ根が拡がっている。
大きいのを掛けたら大変そうだ。
数投した後、バッカン、タモを持って10mほど右に移動した。
こっちの方がまだ根をかわせるか。
足元にはもうエサ取りが闊歩してる。
沖では数秒だけだが、刺し餌が持つかって感じ。
潮は入っていない。
流して釣るという選択肢はない。
エサ取りのことも考え、手返しよく釣る必要がありそうだ。
サラシの影響か、竿2本半〜3本先で泡が集まっている。
泡が集まってるところに仕掛けを入れ、マキエも直接、ウキの頭に撒いた。
数秒後、ウキがゆっくりと沈みだした。
海面下10センチくらいで止まった。
当たりか?
竿を立てたら、潜ろうとする。
久しぶりなので、必要以上に大きく感じる。
少しでも下に行かれたら危険なのでかなり強引にやりとりした。
浮いたのは35cmクラス。
早い時間にボーズは逃れた。
今シーズンの1歩目だけにホッとした。
沖向きのゆたきちさんはキタマクラに苦労してるようだ。
釣れるスペースがある限り、釣れてる場所に移動するのが常道だ。
ゆたきちさんも私が朝一番で竿を出していたところに釣り座を変更された。
その後しばらくは2人ともエサ取り達に苦しめられたが、強烈な数ではないので、何とかなりそうな感じがする。
刺し餌がついて戻ってくる時も何度かある。
足元から竿3〜4本先までアッチコッチを攻めてたら、先ほど釣れたところでまた当たり。
今回も渋い。
ちょっとウキがシモっただけ。
合わせたら先ほどと同じような引き。
糸はちょびっとも出さない。
下にも行かせない。
今回もうまい具合に根を越して寄せれた。
タモに掬ったのは先ほどと同サイズ。
測ったら35cm。
ポツポツだけど、まだまだ来るか。
釣りづらい反面、魚影は濃そうな感じ。
ゆたきちさんも竿を曲げられたが、すぐに上がってきた。
コッパグレ。
思いきりサイズダウンである。
ゆたきちさんはがっくりって顔をしてる。
35、35の後、手のひら。
船が見回りに来た。
隣で釣っていた2人連れは磯替わりの準備を始められた。
船頭はどこも釣れてないような口ぶりである。
やっぱ、悪いんか。
なかなか釣れないが、2人とも黙々と釣っていた。
口は始終動いていたから、黙々っていうのは正しい表現ではないかもしれないが、気持ちとしてはかなり一生懸命にウキを見つめ続けていたが・・・
あ、暑い。
朝着ていたカッパはとうに脱いでいる。
のども渇く。
お茶の消費量も半端ではない。
私は尿酸値が高いので、水分補給は欠かせない。
かなり戦闘モードが薄らいでいく。
足元でガシラが掛かった。
キープ。
その後は手のひらサイズや30cmくらいのアイゴが掛かるだけ。
ゆたきちさんのクーラーには、未だ氷だけが入っている。
ゆたきちさんは「焦ります」と言っている。
沖向き、ちょっといい潮向きになった時間帯もあった。
足元から沖に流れ出した。
私もゆたきちさんも釣り座を沖向きに変えた。
潮に乗せてウキを流したが、ダメだった。
来ない。
ゆたきちさんがコッパを釣っただけで流れが止まった。
ついにラスト1時間。
元の釣り座に戻って頑張ってみた。
この頃には雲もかかって暑さはマシになっている。
かなり沖めで当たり。
竿を立てたら大きそう。
強引に浮かそうとするが浮くような感じはない。
糸は出さずに持ちこたえるが根のほうに動こうとする。
まずい。
「擦れんといてくれ」と願ったが・・・
フッと軽くなる。
飛んじゃった。
我ながら下手やな。
いいサイズやったのに、がっくり。
もう竿を畳もうかってときにゆたきちさんにも当たり。
最後にゆたきちさんもボーズを逃れるかと思ったが、どうも引きが違うようだ。
上がってきたのはアイゴである。
ゆたきちさんもがっくり。
|
|
帰りの船では笑顔の人がほとんどいなかった。
どことも釣れてない。
イガミを持ってる人はいたが、グレは全然のようだ。
ダイコーの大会も厳しかったみたい。
Ryutoさんでもコッパも来なかったと聞いた。
バラシは痛いが、34、35cmを2枚でも今日なら良しか。
今シーズン1回目の釣りは、回りが釣れないだけにまぁまぁ満足できる釣果で終えれた。
次は南紀に行こうかな。
TOP 釣行記index 次のページを読む
|