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 「大グレ連発」

  二木島 (三重県)
   2006/05/20、06/17
 


5月20日

5月20日の土曜日はゆたきちさん、Kさんと好調と伝えられている二木島で竿を出す約束をしていた。
私にとっては2ヶ月半ぶりの磯である。
その週は天気予報を毎日のように気にしていた。
どうも当日の天気は悪そうな感じである。
前日の予報では波3メートルと高い。
てっきり延期になると思っていたが、昼からなら磯に渡れそうなので半夜で釣ることになった。

大津を夜中に出発して渡船店の仮眠所で寝るっていう計画が企てられた。
モリモトさんのところでボイル6キロを購入し、マルヒサ渡船の仮眠所へ。
布団を敷いて5分と経たずに眠りにつく。
出船時間までタップリと睡眠を取ることができた。

港から磯に当たって砕ける波が見える。
かなりうねっていそう。
出船時間が迫ってきたが、船頭も他の釣り客もいない。
船はちゃんと出るのかな。
ちょっと心配になった。
出船時間の11時になって船頭と他の釣り客2名が集まって来られた。
朝の客は断ったようだ。
客5人で出船。

沖に出てみると、やっぱり波は高い。
上がれるところは限られてきそうである。
他の2人が先に日の丸に下りられた。
私達3人は松の下で竿を出すことになった。
ゆたきちさん、Kさんは船付で竿を出すようだ。
私は少し離れて釣ることにした。
私が竿を出してる場所は横からの波が駆け上がってくる。
磯の前方に出るのは怖いので上の方にバッカンを置いて釣る。

へっぴり腰で釣り始めて3投目、サラシの中に漂っていたウキが沈みだした。
アタリ?
竿を立てたらかなりの重量感が伝わってくる。
本来なら磯の先端まで行ってやり取りしたいところだが、先端は横からの波が磯を濡らしている。
前まで出ずにやり取り。
見えた。
45cmはありそうなサイズである。
と思っていたら右に動かれた。
そっちは浅い。
ま、まずい。
へっぴり腰の上に中段。
なんとか、根は避けられたが海面下2ヒロくらいのところまで潜られた。

ゆたきちさんがタモを持って来てくれた。
ありがたい。
焦って上げようとしたつもりはないけど、あんまり悠長にはできないと感じてちょっと引っ張りすぎたのか。
突然、フッと軽くなる。
「あっっっー」、ハリが外れた。
良型の姿を見ただけに、かなり悔しい。

まだまだ来そうな気がする。
Kさんが竿を持って私の横に移ってこられた。
魚の活性は高そうな感じであるが、小サバが磯の周りを闊歩しだした。
どこに仕掛けを入れてもサバ、サバ、サバ。
それからは小サバを掛けては外し、掛けては外しが繰り返された、午後4時くらいまで。

6時半の納竿まで、あと2時間。
急に刺し餌が残りだした。
森本さんの「サバがおらんようになるときに来るよ」って言葉を思いだす。
小サバは散った?
チャンス到来か。
Kさんに「来るよ、来るよ」って言った。
小サバさえ居なけりゃ、魚の活性は高そうだと感じていた。
来そうな予感がひしひし。

       Kさんが釣った2枚

Kさんと私のウキが交互に沈みだした。
サンノジの46cmなどが混じりながら、グレの30〜43cmがポツポツと掛かる。
ゆたきちさんもこっちに来ればいいのにと思っていたが、船付のところで粘っている。
ラスト30分くらいとなって、ゆたきちさんは辛抱たまらず横に来られた。
だが、時すでに遅し。
3人並んだときから納竿まで当たりは途絶えた。

日の丸に上がられた人達もグレを持っておられた。
私達3人もとりあえず型はみた。
Kさんは40cm、私は36cm、ゆたきちさんは30cm。
Kさんは40cmオーバーのグレに満足そうである。
私は良型をバラシてがっくり。
ゆたきちさんは30cmを1つとかなり不満そうである。
恒例となっているゆたきちさんのボヤキを聞きながら、納竿。


6月17日

私は5月20日以来、1ヶ月ぶりの釣り。
ゆたきちさんは毎週毎週竿を出されて連勝街道を歩んでいるようだ。
今回の釣行にはゆたきちさん、Kさん、私のほか、Ryutoさんも参加することになった。
前回と同様に天気が心配である。
Ryutoさんは尾長狙いで尾鷲か紀伊長島、Kさんは船酔いが心配なため尾鷲以外、私は前回のリベンジで二木島を希望していた。
天気などをみてゆたきちさんは苦悩ののち、二木島の半夜釣りを選択された。

早朝、大津に集まってゆたきち車1台で出発。
前日の天気予報では夕方から雨、波は朝には落ちてるハズだったが、当日の朝は昼から雨、夕方にかけて波が高くなる予報に変わった。
道中、例のスーパーに立ち寄る。
私はゆたきちさんの連勝にあやかりたく、半額のヨーグルトを買物カゴに入れた。
途中、尾鷲のコンビニでトラブル発生。
車のエンジンがかからなくなった。
セルが回らない。
ヒヤリ。
Ryutoさんは「最悪、歩いて尾鷲の半夜か」って軽口をたたいているが、車の持ち主であるゆたきちさんは不安げである。
何度目かになんとか無事にエンジンがかかった。
ホッ。

朝10時に二木島港に着く。
波はかなりあるようだが、朝は沖に行ってるらしい。
港には結構な数の車があった。
乗船場に行ってみると半夜の客は少ない。
ゆたきちさん、Ryutoさん組と私とKさん組と分かれて磯上がり。
ゆたきちさん達はコバエに、私達は山尾に。
山尾にはもう1人他のお客と一緒に渡る。

              山尾

望月向きに3人並んで竿を出した。
私は真ん中。
私の左手、船付側にKさんが入った。
サラシは右手の人の前にあるだけ。
沖は相当の波だが、望月の影となって山尾はサワサワしてる程度である。
潮は動いているが、濁りも入って釣れそうって感じではない。
荒れてるときには、こういったところで案外と釣れたりするのだが。
刺し餌が残るときもあるが、大体は残らない。
コッパグレやハゲなどが居るんだろうか。
喰わないのでハリを8号から7号に落とす。

磯に渡って1時間くらい経った頃、2m間隔に並んでいた真ん中のウキが沈みだした。
竿を立てるとかなりの重量感が伝わってくる。
ハリスは3号なので切られる心配はなさそうだ。
ハリ外れだけを注意してやり取りする。
Kさんがタモを構えてくれている。
呼吸が合わず、ヒヤリ。
ちょっと時間は掛かったが、無事にタモに収まった。
前回、姿を見ながらバラシたサイズである。
リベンジはなった。

ゆたきちさんのようにゆっくりとしたいが地合かも。
急いでハリスを結び直して仕掛けを再投入する。
刺し餌が残るときもあって、来るかと思ったが続かなかった。

右手の人にも当たり。
瞬時に飛ばされたようだ。
何?
また、右手の人に当たる。
竿が大きく曲がった。
耐えている。
途中から竿をたたきだした。
上がってきたのは、やっぱりサンノジ。
こいつか。

Kさん以外の竿が曲がる。
私のウキもスルスルって入った。
するどく引いてくれるが重さはない。
30cm弱の尾長。
その後、私には25〜30cmの尾長がポツリポツリと掛かる。
右手の人も放流サイズは来ている。
ふと見るとKさんの竿が曲がっている。
小さく。
上がってきたのはキタマクラ。
どうやら、今日はKさんの日ではないようだ。

ゆたきちさん達のことが気になる。
釣れてるのだろうか。
携帯電話は圏外である。

天気予報のとおり、昼過ぎから雨が降りだした。
カッパがぐっしょりする頃には当たりも遠くなってきた。
私の竿は36.5cmの口太などで時々は曲がるが、Kさんのウキはピクリともしない。
午後4時をまわった頃からは本降りとなる。
堪らずにポンチョを被る。
当たりもなくなった。
刺し餌が残るときもあるが、釣れそうな感じはしない。
対岸は見えないほど真っ白である。
近くにはにわか作りの滝もできている。
まったくの修行である。
顔を上げれないくらいの雨の中、納竿時間まで粘ったが来なかった。

午後6時半に港へ戻ったのは10人ちょっと。
50cmオーバーが2枚仕留められていた。
そのうち、1枚はRyutoさんの50.2cm。
私のは47.5cmだった。

コバエ組は12時半までにRyutoさんが48cmと50.2cmを仕留めたそうだ。
ゆたきちさんは目の前で大グレを見せられ、かなり焦って釣ってたらしい。
「何で釣れないのかよー」という唸っている姿が目に見えるよう。
ゆたきちさんが釣れたのは午後4時以降である。
Ryutoさんは長時間、ぼやきを聞かされたんじゃないのかな。
それでも、連勝中のゆたきちさんは土砂降りの中で37.5cmと37cmを釣られたようだ。

                Ryutoさんが釣った50.2cmと48cm

        私が釣った47.5cm            Ryutoさん、ゆたきちさん、私の釣果


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