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「開幕戦は3号でバラシ3発」
口和深 (和歌山県)
2006/10/09
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延び延びとなっていた今シーズンの開幕は10月9日の体育の日となった。
3連休、最後の日である。
このところ、ずっと週末の天気は悪い。
台風などによって波が高い日が続いている。
この3連休の初日も波は5メートル。
次の日は3メートルのち2メートルだった。
波1.5メートルの予報だった体育の日に釣行することになった。
行き先は口和深である。
ゆたきちさんとは大津駅で再会した。
私は6月24日の二木島釣行以来、3ヶ月半ぶりの釣行である。
開幕戦だけに、なんとしてもボーズは避けたいところだ。
睡眠を十分に取りたいので大津出発は夕方である。
ETCの通勤割引の効く時間帯を走る。
ガソリン代が高くつくだけに高速代の割引はありがたい。
ゆたきちさんは前回の釣行でコッパの嵐に遭い、開幕戦を撃沈されたようだ。
道中の車内で「タラコ、タラコ、・・・」を替えて「コッパ、コッパ、餌取りコッパ」て歌われている。
水温が高いだけにそんな事態に陥りたくないな。
途中、温泉に浸かったり、オザキさんに挨拶したため、谷口渡船の駐車場に車を止めれたのは、午後12時少し前となった。
もちろん、一番乗りである。
睡眠はタップリ4時間は取れるだろう。
ゆたきちさんは車の中で。
私は仮眠所の布団に潜り込む。
私のイビキ、一時期マシになっていたときもあるようだが、最近はかなりヒドイらしい。
夜中に目を覚ましたら隣で寝ているはずの嫁さんが隣の部屋で布団に包まっていることもある。
風はかなり強いようだ。
8日は風が相当にあったとオザキさんから聞いた。
治まってくれー。
明日、風の中での釣りはイヤだな。
私は仮眠所で出船1時間前までグッスリ。
駐車場の車の中で寝たゆたきちさんも4時間くらいは寝れたようだ。
車は夜中中、風で揺られていたらしいけど。
客は少ないようだ。
吹いていた風も治まりかげんである。
波も落ちている。
コッパに邪魔されないかぎり、今日は絶好か。
とりあえず、大片ハエでも目指そう。
船は最初に大島に付ける。
2人、降りられた。
沖の三ッ石に5人。
どうやら大片ハエに3人行かれるようだ。
今日も最後まで船に乗ってトヤに渡った。
トヤに上がるのは2度目である。
前回は竿袋を飛ばした上にボーズだった。
早速、竿を伸ばしてみるもコッパがハリをくわえて上がってくる。
足元はコッパだらけ。
大きくても26cmくらい。
キープできない。
ゆたきちさんの「コッパ、コッパ、餌取り、コッパ」が現実のものとなる。
遠投したらサシエは残ってくる。
ボイルだけに流れの延長線上を釣ってもマキエは効いてないんやろうな。
足元に撒いたのは全部食べ尽くされるくらいコッパがビッシリいてる。
磯替わりしかないか。
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足元はコッパがビッシリ |
そうこうしているうちに沖目を釣っていたゆたきちさんの竿が曲がった。
コッパとは違うようだが、簡単に上がってきた。
イズスミの30cm級。
しばらくして、またもゆたきちさんの竿が曲がる。
先程のより竿の曲がりは大きい。
「大事に獲ってね」と声を掛けた。
徐々に寄せてきた。
安全に獲るためか、ゆたきちさんは右手にいてる私の方に竿を曲げたまま移ってこられた。
魚は移ってこられる前の場所に下に潜った。
「あっ、あぶない」
ゆたきちさんはちょっと強引に竿を右側に傾け引っ張ったら、スコーン。
ハリが外れたようだ。
何だったか分からないが、35〜40cmクラスの魚と思う。
残念やね。
谷口渡船が見回りにやって来た。
コッパが一杯なので替われるところがあれば替わりたいと伝えた。
沖は釣れてない。
空いてる磯を聞いたが、食指の動くところはなかった。
下り潮だし、トヤでガマンするか。
その後もコッパの猛攻に遭い続けて、12時半になった。
ラスト2時間ほどを残すのみである。
タイコ沖向きに釣っていたが、釣り座をずっと地向きに移動する。
タイコ向きの浅いところにウキを投入する。
コッパはいないようだ。
朝からハリス3号で続けていたが、2号に落とした。
竿も道糸も落とす。
竿、3〜4本先にウキを投入し、ウキの上にマキエも入れてアタリを待つ。
場所を変えてすぐにコッパ以外の魚で竿が曲がった。
大きくはないようだ。
サンノジの30cm級。
来てもコイツか。
いかんな。
磯際に仕掛けを入れてみる。
あれっ、エサが残る。
チャンスか。
大急ぎでハリスと道糸を3号、3号に戻す。
際々作戦。
サシエが残るので徐々に右手沖側に1メートルづつ移動する。
5メートルぐらい異動した5投目くらいに当たる。
ウキがスッーと沈んだので、合わせた。
重く、下に潜っていく。
止めようとするも止まらない。
竿が軟らかい。
魚は大きすぎる。
3号ハリスを結んでいるので強引にと思っても止まらない。
ズルズルと糸が出て根ズレでバラした。
竿も朝から使っていたものに替えときゃよかったとそのときは思った。
予感があったから、ハリスも道糸も太くしたのに。
ずぼらして竿を替えなんだ。
やっぱり、糸を出しては地獄行きやね。
気を取り直して竿も太くする。
また、来た。
今度は糸を出さないぞと思っていたが止まらない。
頑張るも竿が伸されそう。
糸を出して竿の角度を保とうと弱気になった。
ちょっと糸を出したらズルズルズル。
イカンと思ったら、また根ズレ。
ウキが沈んでから、根ズレまで僅か5〜6秒くらいの出来事である。
何やろね。
2度あることは3度ある。
今度は何があっても糸は出さんぞー。
3度目も来た。
今度は横に動いた。
竿が満月に曲がるも糸は一切出さずに耐える。
竿は悲鳴を上げているが、なおもグングンと引っ張られた。
竿を折ってもいい。
2万円も掛けて修理したばかりやけど。
満月から更に曲がっていく竿がピンと伸びた。
チモトが飛んだ。
竿を曲げたまま切られるのは久しぶりである。
取れないサイズやったのかな。
3発とも。
こうして、私の開幕戦は終了した。
もうちょっと勉強せねばいかんね。
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