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「5ミリ足らず」
二木島 (三重県)
2010/01/11
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3連休最後の日、1月11日に釣りに行くことになった。
一年の釣りを占う、大事な初釣りだ。
残念ながら上野山さんはインフルエンザに罹り参加できなくなった。
ゆたきちさんと二人での釣行である。
ゆたきちさんからメールでどこがいいって聞かれたので二木島か甫母と即答した。
二木島は年末年始に50cmオーバーが3枚仕留められている。
週末のおすすめ磯に載せた。
大型の気配が急上昇しているところである。
私とも相性がいいし、ゆたきちさんもたぶん嫌いじゃないだろうし。
出発の前の晩は嫁さんの買い物に付き合った。
お茶のペットボトル4本と道中のおやつを嫁さんの持つ買い物カゴに掘り込んだ。
こづかいを節約する。
釣行にかかる費用を家計費に付け回す。
前日が休日なのでゆたきちさん宅出発を夕方にした。
睡眠時間確保のためである。
途中、元小学校だった温泉に入ったり、スーパーやコンビニに立ち寄って朝食を物色したり。
ワゴン車のゆたきち号はフラットな寝床となる。
ゆたきち仮眠所で寝袋に入ったのは午後10時半である。
午前5時すぎに目が覚めるまでぐっすりと寝れた。
睡眠時間は十分。
あー、よく寝れた。
乗船場には20人ちょっとである。
どこに上がれるのだろう。
弁天かホーロクがいいな。
道中からゆたきちさんと目指す磯はどこかって話しもしていた。
今日は寒くはない。
風もない。
釣りやすい日になりそうだ。
船は6時15分に出船する。
湾内に2人を下ろした後、沖磯に向かった。
弁天に2人、寺島に3人が下りた。
次はホーロクである。
ゆたきちさんがホースヘッドに急いだので後に続く。
前にいた2人は次のタイラに下りるようだ。
ホーロクに下りたのはゆたきちさんと私の2人だけ。
後で1人か2人か上がってくるようなら船付きでゆたきちさんと2人並んで釣ろうかな。
イガミバエ方向に行った船が戻ってきたが、沖を全速力で通過していく。
ゆたきちさんと離れて釣ってみよう。
道具を持って先端に移動した。
モーニングサービスがあるので急ぎ仕掛けを用意する。
まだ、薄暗い。
ハエ根の出ぐあいがもうひとつ分からない。
広く出ているようが深さがどれくらいなのか。
1投目、あっ、外れた。
2投目、また、掛かった。
なかなかいい引き。
あっ切れた。
根ズレで痛恨のバラシ。
ゆたきちさんにバラしたことを報告する。
仕掛けを作り直していたら海面下が見えてきた。
右手はVの字でハエ根が切れているがその左横はハエ根が伸びている。
それも浅い。
2ヒロあるかどうか。
こりゃ、あそこに持っていかれたら取れんな。
その後はベラがハリをくわえたぐらい。
来なくなった。
サラシの影響か、ウキは朝から寺島の方に流れていく。
午前8時前、ハエ根のすぐ先を3ヒロ弱の固定で流していた。
ウキがゆっくりと沈んでいった。
30〜40cm沈んだところで合わせる同時に磯際まで走った。
魚が小さかったらオーバーなアクションは恥ずかしいが、大きかったときを考えて。
一瞬で根ズレでアウトにならないためである。
ハエ根が厳しいところだけにしかたない。
いきなり、足元の根に引っ張られた。
磯際までとんでいってよかった。
重量感はたっぷりである。
ほとんど糸は出ていないけど、魚は根際4ヒロくらいのところにいてる。
根に摺れるなって祈りながら耐えた。
20、30秒間、我慢していたら魚が少し浮いた。
ウキが見えた。
でも、安心できない。
僅か2メートル右横には朝に切られた浅いハエ根が出ている。
右に動きそうになるが行かせない。
魚が見えそうなところまでもってこれたときにゆたきちさんが来てくれた。
おーっ、でかい。
魚が浮いたところを掬ってもらった。
50cmあるか。
縮まないように生かしておこう。
ブクブクをセットしすぐに釣りを再開した。
先ほどまでウキがゆっくりと寺島の方に流れていたのが行かなくなった。
左手に行かないので右に移動する。
V字に切れ込んだところを釣ろう。
ここなら少々大きくてもヒヤヒヤせずに釣れる。
続けては来ない。
弁当船がやって来た。
温かいうちにと5分くらいで弁当を胃に流し込んだ。
魔法瓶に入っている温かいお茶のサービスはうれしいな。
釣りを再開する。
エサ取りは少ない。
しばらくして、当たり。
グレのようだが小さい。
すぐに上がってきた。
30cmに満たない。
ゆたきちさんはというと30cmが1枚だけのようだ。
連続してではないが、その後も30cm、32cm、28cmと釣れ続いた。
ウキ下は3ヒロ前後の固定で来た。
タナが深くなったのか、ウキが沈まなくなった。
遊動にして、ウキ下を深くしてみたが、来ない。
1枚目のボイルが少なくなってきたので、ゆたきちさんのいる船付きの方へバッカンと竿、タモを持って移動した。
ちょっと船付きでも竿を出させてもらおう。
どうやら、船付きでもドラマはあったようだ。
ハリ外れと瞬殺でのバラシ。
磯際でバラシた奴はでかかったみたい。
際はウキ、マキエとも止まらず、苦労して釣っているようだ。
エサ取りも多いらしい。
私も早速、磯際にウキを入れてみる。
磯際を左に流れたウキは沖に伸びるハエ根に当たって一瞬止まった後、今度は根に沿って左沖へ。
その後は根の向こう側に行く。
根の向こうでは掛けても取れないだろうな。
ゆたきちさんにどこを釣ったらいいと思うかと尋ねられた。
一瞬だけウキが止まるハエ根の付け根でウキを止めて釣ったらどうかとアドバイスする。
ゆたきちさんはすぐにその通りしている。
私は仕掛けを作り直しながら見ていた。
ゆたきちさんが合わす。
竿が円を描いた。
小さくはなさそう。
いきなりか。
「あっ」という声と同時に竿先が天を指した。
ハエ根に摺れたようだ。
あー、もったいない。
船付きは一人で釣る方が流しやすそうな感じなので先端に戻ろう。
先端で釣りを再開するもエサも盗られない。
再開時はウキ下を3ヒロ半くらいから始めたが、少しづつ深くしていった。
4ヒロくらいで久しぶりの当たり。
お、引いてくれるじゃない。
V字のところで掛けたので怖くはない。
36cmをタモで掬った。
その後はウキ下を5ヒロくらいまで落としたがウキはピクリともしない。
正午だ。
残り、1時間半くらいか。
また、船付きに戻る。
ゆたきちさんもバラシの後は沈黙だったそうだ。
船付きは相変わらず左に一気に流れて釣り辛いようだ。
エサ取りが多いのも変わらず。
先端は釣り辛くない。
エサ取りもほとんどいない。
ゆたきちさんは先端に移動するようだ。
場所を交代。
船付きでは1時間ほどあっちこっち攻めるも来ない。
また、先端に戻ろうかと思っていたら、ゆたきちさんの竿が曲がっている。
残り30分のところで、32cmと大きくはないが執念の1枚だ。
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ゆたきちさんが先端で執念の1枚を釣る |
私も最後時間を先端で釣ることにした。
ゆたきちさんと並んで竿を出す。
ウキは右沖へゆっくり流れたが、当たりはなかった。
迎えの船が見えてから仕舞っても間に合うらしいが、生かしている魚も絞めなきゃいけないし、少し早めに片付けた。
エサ取りがすくなかったためにマキエはかなり余った。
最初の1枚は手尺で50cmくらいか。
港できっちり測ろう。
50cmあってくれー。
写真も撮らなくちゃ。
港に戻り笑顔で船頭に魚を測ってもらったが・・・足らない。
5ミリだけ。
50cmに届かず、残念。
この日、大きいのは4枚くらい出ていた。
弁天やタコブチ、望月(カゴ釣り)で。
二木島、大型の気配が急上昇は間違いなかったな。
私の初釣りはめでたく終わった。
それにしても、二木島とは相性がいいな。
3回に1回くらいは40cm台後半、50cm近いのが来る。
40cm台なら3回に2回か。
また、来ようっと。
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