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「開幕初戦は惨敗」
口和深 (和歌山県)
2010/12/12
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私の今シーズンの第一歩は嫁さんとの白浜1泊旅行を兼ねての釣りである。
嫁さんと一緒に釣りに行って一度たりとも釣れたためしがない。
釣りに関しては最凶の嫁である。
いつも短時間の釣りだったが、完全ボーズを更新中である。
今度が4度目であるが、今回は釣り場に連れて行かない作戦である。
土曜日の朝に家を出て、田辺には昼前に着いた。
Kawaでパンを買い、ひき岩や岩屋観音の自然観察路を歩く。
高い場所では田辺の海も見える。
眺めのいいところを歩いた。
体力温存のため早めにホテルにチェックインする。
日が暮れるのを待って長生の湯に浸かりに行く。
ここは夜の露天風呂が気持ちいいところだ。
宿の前にある地ビール直営のレストランで晩御飯とする。
翌朝の出発が早いのでビールは口をすすぐ程度に控えた。
翌日の釣りがなければ宿には這ってでも帰れる距離なので、たらふく飲んで食べてとするところだが。
翌朝は午前4時前に起きた。
正午に迎えに来ると言い残して1人で車を口和深に向けて走らせる。
途中、オザキさんに寄ってボイルを2枚を受け取った。
谷口渡船では今日も最後まで船に残る。
ソバ坪番ではないが下谷の船はソバ坪に付けてない。
大バエ、フクラで最後の人を降ろした後、戻ってもらう。
整三さんには午前11時に磯上がりすることを伝えてソバ坪に渡った。
この10年くらいソバ坪ばかりに上がっている気がする。
磯割には入っているが、足場が悪いので空いてることが多い。
釣り座の前に根が鎮座し、取り込みに難があるところも敬遠されている一因だろう。
魚影は濃いと思うけど。
地の平床に2人、赤島には1人渡られている。
波は結構あり、地の平床や赤島の沖向きはサラシで真っ白である。
今シーズンの1歩目である。
バラシで始まるのは嫌なので4号通しで釣りを始めた。
弱気は禁物の場所である。
2ヒロの固定で根の周りを釣る。
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左からソバ坪から見た赤島、ソバ坪の釣り座、ソバ坪から見た地の平床 |
サシエがなくならない。
エサ取りもいないようだ。
ふと、地の平床の方を見ると竿を大きく曲げている。
ソバ坪との水道側に持ってきているので取れるのかと見ていると竿先が天を指した。
私も気合を入れ直す。
弁当船が来た。
釣れてないと合図して弁当を受け取る。
エサ取りも見えない時間が過ぎていく。
竿2本先、根の左際を漂うウキがゆっくり沈みだした。
これは当たり?
合わせた。
「来たー。」
竿を横に倒して根から離そうとするが、魚も負けてない。
こっちを向かない。
竿をギュイーンと曲げる。
糸は出してないけど根に触れたようだ。
軽くなる。
この後は納竿の時間までウキは沈まなかった。
1つ来たけど、痛恨のバラシ。
今シーズンの1歩目はボーズで終わった。
急いで帰りの支度をする。
竿袋は濡らしたタオルで拭いた。
ライフジャケットなど臭いそうなものはすべてビニール袋に入れ、嫁さんの待つホテルに向った。
昼はクエの小鍋を予約している。
崎の湯でさっぱりしておいしい昼食とする。
嫁さんと仲良くウォーキングもした。
おいしいものも食べれた。
ゆったりと温泉にも浸かれた。
しかし、魚だけは釣れなかった。
今後を占う開幕初戦は惨敗で終わる。
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