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 「初めての牟岐津島で48p」

  牟岐津島 (徳島県)
   2011/02/19
 


今週はどこに行こう。
先週は二木島で大グレを見せつけられただけにどこかで竿を出したい。
嫁さんが土曜日に友達と出かけると言っていたので土曜日にしよう。
どこにしようか考えた。
私の家から四国は近い。
四国南西部にはよく通ったが、今まで徳島県では竿を出したことがなかった。
すれてると聞き避けていた徳島の磯はどうだろう。
ネットで最近の釣果など調べてみる。
釣れてないってことはないようだ。
徳島を代表する磯といえば牟岐大島だが、浅くて根の多そうな牟岐津島に行ってみよう。
轟渡船に金曜日の晩に予約を入れた。
出船は午前6時30分と聞いた。
午前3時に1人で家を出る。

乗船場には13人だったか14人だったか。
牟岐はすべてくじ引きだ。
船内でくじを引いて船同士もくじを引く。
初めて見る牟岐津島の磯が目の前にある。
根の多そうな独立瀬が並んでいる。
私は船内3番くじを引いた。
1番くじを引かれた方はチョウセンに渡られた。
2番の人はおられなかったので次は私の番のようだ。

船頭さんにワレのスベリでいいかと聞かれたがどこがいいかはさっぱり分からない。
お任せするしかない。
スベリの高いところに陣取る。
足元を洗っている低いところに1人、裏に1人降りられた。
スベリという名前どおりの磯である。
きっとすべり落ちた人もたくさんいるに違いない。
足場は極端に悪いが雰囲気は悪くない。
鉄柱を入れる穴がぼこぼこ空いている。
私は鉄柱を2本刺した。
1本はバッカンを掛けた。
もう1本には竿袋などの荷物を掛けた。

            スベリ 一番上の尖がっているところで竿を出した

右側の低いところには一緒に渡った人が竿を出された。
釣り座の左手にはハエ根が伸びてサラシができている。
ハエ根の向こうに仕掛けを入れてもウキは右に流れる。
右側の人の前を釣ることになる。
右側の方は沖を釣られる。
左からの強い北風と左のサラシでウキは右へ右へと流される。
私はハエ根際をウキを止め止めしながらアタリを待った。
私のエサはボイルのみ、仕掛けも3号通しとまあまあ太い。
周りで釣っている徳島の釣り人は生に配合餌、糸も細そうだ。

右側の人が竿を曲げられた。
かなり曲がっている。
大きいのかなって見ていたら竿先が天を指した。
バラされたようだ。
もったいない。
私にも来ないかな。

しばらくして、竿2本先くらいにある私のウキが沈みだした。
バシっと合わせるとかなりの引きである。
大きそうだ。
ハリス3号なので根に触れさえしなければ大丈夫だろう。
強引に浮かせにかかる。
すぐに姿が見えた。
グレだ。

浮かすまでは早かったがタモ入れに手こずった。
右手に竿、左手にタモを持つ。
しゃがんで掬おうとしたら足が滑った。
つるりん。
しりもちをつき、お尻で落ちるのを防いだ。
ひやり。
体勢を立て直して再度タモ入れを試みる。
落ちないよう気にしながら掬おうとするが、なかなか入らない。
左からの強風でタモは安定しないし、足は滑りそうだし。
もたもたしながらも何とかタモに収まった。
グレは48cmあった。
ドンゴロスに放り込むのも一仕事だ。
タモに入れたまま絞めた。

1枚でも満足できるサイズであるが、もう一つ二つはほしい。
隣の人の邪魔にならない程度に流そう。
強風で釣りづらい時間が続く。
昼を過ぎて北からの風が北東からの風に変わってきた。
左手正面から風が吹きつける。

マキエをオーバースローで撒いたら、右隣の人に水しぶきごとかかってしまう。
撒いたボイルの3分の1くらいがかかったのではないだろうか。
ゴメンゴメンと言いながら撒いたが今日初めて会った人をボイルだらけにしてもしてもいかんな。
隣が上野山さんやゆたきちさんならゴメンを100連発でも200連発でもするけど。
かからないようにアンダースローで撒くが、慣れない投げ方をしてもうまく撒けない。

まだ来そうな感じはするが、裏で風を背に受け釣ることにした。
釣り座を移動する。
スベリの高場ほど来そうな感じはしない。
こっち向きで竿を出すところではないのかもしれないが、やってみる。
根回りや沖を深く釣ったりしたが、ガシラが一つ来ただけだ。
大物のアタリはない。
残り2時間を切った頃からスベリの低いところで釣っていた人が連発で竿を曲げられた。
地合だろうか。
元の場所に戻ろうかとも考えたが、まだ東よりの風が吹いているので止めた。
納竿の時間まで風を背に受けて広い範囲を探ったが何も来なかった。

この日はどことも釣れてないようだった。
私が渡ったスベリくらいしか釣果はなかったような感じである。
一番クジを引いてチョウセンに渡った2人も芳しくなかったそうだ。
私は1枚だけど、いいサイズが来てくれた。
3番くじでラッキーだったのだろう。

牟岐津島はゆったり釣るって感じではないけど、浅く、シモリも多そうな磯が並んでいる。
磯の感じは好みだ。
1人で釣りに行く場合はここも選択肢に入れておこう。
初めての場所で竿を出すのも刺激があっていいもんだ。
次は牟岐大島で竿を出してみようかな。

帰りは小松島で温泉でさっぱりし、、カレーうどんでお腹もふくらした。
短い帰り道でも少し眠たくなった。
後30分も走れば家にたどり着けるのだが、少し横になろう。
高速道路のパーキングでちょっとだけ仮眠して帰ると嫁さんにメールをした。
目覚ましはセットしなかった。
ちょっとだけ仮眠のつもりだったが、目を覚ましたら次の日だった。
それも午前4時。
嫁さんにメールしたのが午後9時だったので7時間もパーキングで寝ていたことになる。
エンジンをかけたままだったので1リッターの小型車でも相当ガソリンを使ったのだろうな。
給油ランプが点滅に変わっていた。
無駄使いの極みやな。
スベリで踏ん張って釣っていたせいか、車の中で変な体勢で長時間寝ていたせいか、次の日は身体中が痛かった。




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