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 上野山さんからのリポート
 「舞鶴毛島釣行記」
  
  田井 (京都府)
   2000/11/26

田井の位置


今回は少し脚をのばして、舞鶴まで行って来ました。
11月26日は小春日和の天気になるということでしたので、久しぶりに渡船で沖磯にでも行こうかと思っていました。
いつも行く敦賀市のサンスイ釣り具に情報を仕入れに行きますと、常連のNさんがいました。
Nさんの話では、今月、舞鶴の毛島にいってボーズだったそうですが、なかには40cm近いグレを釣ったいる人もいたということです。
田井までの道がよくわからないというと、ワシが一緒にいってやるということになり、Nさんと同行となりました。
40cm以上のグレやマダイが出るということでリールの糸を3号に巻き直しておきました。

当日は午前2時にエサ屋で待ち合わせしましたが、人と待ち合わせるとどうもよく眠れません。
1時間ほど眠って目が覚めてしまいました。
Nさんも一睡もできなかったといっています。

朝5:30分出船で4時過ぎまで通しでやるというので、3kgのオキアミを二人で8枚持ちました。
敦賀から舞鶴まで約2時間弱で着き、そこから田井に向かって山道を20分ほど走ります。
道中の車の中では二人とも、もう40cmのグレを釣った気になっておりました。
1mのヒラマサがきて道糸が全部出ていってもいいように予備のスプールを持ってきたという話などして、いつも以上にハイな中年二人組でした。

漁港につきますとかなりの台数の車が止まっております。
私は眠気が出てきて着いたとたんに寝てしまいました。
出船まで1時間ほどあったと思ったのですが、5時頃起こされました。
あたりはしたくをしている人でいっぱいです。
早めにしたくをして船に乗っていようということになり、船に向かうとこれは全員乗れないなと思うくらいの人でした。
とりあえず舳先近くに座ることができました。
このときでまだ5時過ぎでした。

近くで話している人の話を聞くと、どうやら泊まりがけの人らしく昨日も釣りをされたようです。
前日は地磯で46cmがあがったらしいだの、昨日は3発ばらしたなどといっています。
いやが上にも期待が膨らみます。
遅れてきた人を残して満員の大勝丸は時間通りに港を出ました。

私たちは、毛島のローデ鼻の壁におりることとなりました。
ドン深の磯のようです。
確かガイドブックではいきなり40mくらいの深さになっており、マダイ、ヒラマサも出るというところだったと思います。
遠くに冠島が見え、なかなかいい雰囲気でいかにも大物が釣れそうな気がします。

6時過ぎから磯際ねらいで始めます。
ハリスは2.5号で2ヒロ取り、3Bの円錐ウキ、グレ針8号の仕掛けとしました。
風も波もなく釣りやすい日和ですが、潮があまり流れず右に行ったり左に行ったり手前に寄せたりします。
ふと先端をみますと、反対側からおりてきた人が竿を出しています。

私はマキエを磯際に打ち、仕掛けを沖に放り込み、手前に寄せて磯際からはなさないようにしました。
ウキ下3ヒロからはじめて、エサがとられないのでどんどん深くしていき4ヒロ半くらいにしましたがエサが残ってきます。
エサ取りも見えないので、何か大物でもいるのかと思いましたが、いっこうに当たりはありません。

7時頃に先端の人が竿を曲げました。
後で聞くと40cm切れるくらいのグレだったそうです。
その後スズメダイが出てきましたが、磯際から離れないので、沖に仕掛けを投入しますとエサが残ってきます。
タナをどんどん深くしていき5ヒロほどとしました。

Nさんが”タモ出してくれ”というので見ると竿が曲がっています。
タモを持っていくとあらわれたのは、30cmくらいのウマズラです。
ウマズラとわかるとごぼう抜きにしていました。

二人ともウキが入ると40cmのグレがかかっているという妄想にとりつかれていたようです。
10時過ぎ、潮が右にゆっくり流れ出した時に沖の潮目を流していたウキに待望の当たりがありました。
31cmのグレでした。

いつも1.5ヒロほどのタナでエサ取りと戦いながら釣りをしている私としては、5ヒロのタナでグレ釣りをするのは別世界のようです。3Bの仕掛けでは仕掛けが落ち着くまでに時間がかかりますので途中から5Bのウキに換えました。
5ヒロでも時折エサが残りますので、タナ、仕掛けの選択に迷います。
2時頃にまたしても先端の人の竿が曲がり50cmくらいのマダイを釣られました。
タナを聞くと”7ヒロ半”とのことです。

その後またしても”きた!!”というNさんの言葉にどうせまたウマズラだろうと思っていたのですが、竿がかなりシメ込まれています。
これはグレだと思い竿を置き、タモを手にして振り返ると竿が上を向いています。
”針はずれや”と力無いNさんのことばでした。
”腰が入って竿をためているところはかっこよかったよ”と声をかけましたがNさんは力無く”40cmのグレやったな”とつぶやいておりました。

その後先端の人が30cm前後のマダイを2匹追加して終了となりました。
どうも午後からは潮が先端に向かって流れたようです。

当日は大会が2組入っていたこともあり、すごい混雑でしたが、日本海側で40cmが出るというところなのでそれもうなずけます。
当日も地磯回りが良かったようで30cm位のグレを3人で40枚近く釣っておられるグループもありました。
2番船で地磯ねらいが良かったかなと思いましたが、ここまで来たらやはり毛島に乗らなくてはという思いでした。
Nさんも同様に思っていたようでした。

”魚がおるのはわかった、40cmねらいで次回も毛島に乗ろう”と復讐を誓っておりました。
12月も天気しだいで船は出るということなのでまだまだ、期待がもてそうです。
当日の釣果は私がグレ31cm、1匹、Nさんはウマズラ3匹、バラシ1回でした。
帰りの車では今度こそ40cmのグレをと次回の釣行の約束をする2人でした。


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