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 ばっとまんさんからのリポート
 「南紀・口和深 新ジンクス誕生?」

  口和深 (和歌山県)
   2001/07/10
  


みなさんは釣りに関するジンクスはお持ちですか?
釣れるジンクス、釣れないジンクス、人それぞれ。
私もいくつかあります。
で、最近気付いたジンクスは「サイト上で予告すると釣れない」。
私の釣行記を読まれた方は「ばっとまんは呆れる程ボーズ続き」と思われてる事と思います。
勿論、以前もボーズはしょっちゅうありましたが、bickyさんところへ釣行記を投稿しだしてからの確率は半端じゃあありません。

初めてメジロ外すし、簡単なアナゴも釣れんし、昨シーズンの寒グレも散々だったし、妻鹿のチヌまで・・・。
やはり、「グレ釣り大好き!」はたちゃんの言う「殺気ゼロ釣法」の反対、「予告した以上、いいとこ見せたい」って気合がサカナに伝わってるのかも知れませんね。
そういうワケで予告無しの今回の釣行。
例によって又々出張フィッシング。
今回の相棒は船釣りチャンピオン、オネスト・ケイ。
2月の南部以来、久々の登場です。

7月9日
今日は南紀で仕事、フィッシング・オザキでボイル2枚仕入れ、23:30、口和深の谷口渡船さん着。仮眠所でゆっくり寝ます。

7月10日
3:55に起床。
体内時計ってスバラしいですね。
普段だと目覚ましがあっても起きれないけど。
おかみさんに挨拶し、出船時間を聞くと4:30、あんまり時間はありません。
車は5台程。
ばたばた準備して港に着きましたが、偏光を車内に忘れてしまいました。
港には10人程。
内フカセは5人です。

4:30出船との事でしたが、10分程遅れて船が到着、どやどやと全員乗り込み出船。
今日はホースヘッドにすがりつく人はいません。
船長に「フカセ2人お願いします。」って挨拶すると「中三ツに上がり。」って言ってくれました。
ラッキィ!!

最初、大坪にルアーとフカセの2人を降ろし次は平床、その次に中三ツです。
がま兄チャン2人組が降りる準備をしましたがウネリがあり、平床は取りやめ。
中三ツに4人上がる事になりました。
ゆったりとした上り潮です。
がま兄チャンは船から借りたチャラン棒を立て、バッグを引っ掛け、沖向きの西側(平床側)の角に立ち、「私らはここ入るので貴方方はここに入って下さい。」って早速仕切られます。
「えっ!?」と思うけど、人あたりもいいし、ま、いいかあ。
ボイルの入ったバッカンに給水してからタックルを組み立てます。

サ オ:ダイワ「インターライン HZエンブレム ISO T-I −1.5号」
リール:ダイワ「トーナメントX-LBA 」2000(エアベール仕様)
道 糸:ゴーセンのサスペンドPE1.5号
ウ キ:プロ山元ウキW合金 レギュラー マイナスゼロ
ハリス:ダイワ「タフロン」2.5号を3ヒロにG8を一つ
ハ リ:がまかつ「トーナメントアブミ4号」

沖向きは本流ですが、地方は潮が効いておらず引かれ潮になっています。
足元にボイルをパラパラっと撒き、磯際から始めますが、なかなかアタリが出ません。
始めてすぐ、となりのがま兄チャンにアタリ。
25cm位のイサギですが、抜く際に外れてしまいました。
約1時間経過、私はナーンも無し。
がま兄チャン達はポツリポツリとアタリがありますがことごとくバラしています。

6時半頃、オネストケイの「来っましたよ〜ん。」って声に振り返るとサオが弓なりです。
彼はナント、そこからだと取り込み出来んと入るのをためらった、東側の角に立ち、本流を流してたのです。
すぐ右手にシモリがありますのでがま兄チャンとこで寄せにかかりますが、どんどん逆進。
結局シモリを遠巻きにして元の場所で浮きました。
タモ入れを手伝いますが、1発目のタモ入れはうねりで失敗。
2発目、なんとか納まりました。
尾長の33cm。

「やったね〜。」と祝福しましたら「ここでやって。」と交代。
足元にパラリとマキエを打ち、サオ2本先位に仕掛けを投入、あとはどんぶらとウキを流します。
流れの緩くなった所で張りを入れたり、又流したりで50〜60m。
しかーし!私には来ません。
ハリスを落としたい誘惑に駆られますがここは中三ツ、オザキさんの言葉を思い出しぐっと我慢です。

こちらは沈黙なので又、元の場所で流します。
少し風波が立ってきましたのでプロ山元ウキ レギュラーのゼロに交換、ウキから半ヒロ下にG5を一つ打ちます。
引かれ潮に乗せて本流近くまで届いた時、ラインがビーンと張り、指が弾かれ、ラインがシュルルルルゥ〜!。
合わせを入れ、寄せにかかりますが、30前後のグレっぽい引き。
余裕でやりとりしますが、磯際でハリ外れ。
ナンデヤ!
時計を見ると7:30、満潮から下げに入った頃です。

8時頃弁当船がやってきました。
がま兄チャンが4つ受け取り、磯の上に置いてくれました。
今日は朝食抜きでやってるのでどないしょうかと思いましたが、もうチト粘るか。
8:30頃2回目のアタリ。
さっきよりパワフルですがサオがブルブル、これはグレではありません。
が、これも磯際でバラシ。
ナンデヤ2!!
少しメゲました。

オネスト・ケイに「釣らせたろ。」って言いながら弁当タイムにしますが、彼も一緒に食べます。
人の食事中は結構釣れるのに勿体無い。
今日は天気は高曇りで風が適度に吹いてて暑くありません。

私の食事中にがま兄チャンの1人が私の釣り座に入ります。
黙って入られるのもナンだけど人あたりがいいので、ま、いいかあ。
と思ってたのですが、食事後も一向に動く気配がありません。
少しムッとしましたが、「ここ入っていいですか?」って声をかけ間に入ることにしました。
よく考えれば本流に少し近付けるワケだし、これって気遣ってくれてるのかしらん???

私の場所に入った彼は当然?沈黙、相方は相変わらず何やら掛けてはバラしてます。
私の足元ではチョウチョウウオが乱舞していますが、40cm位のサカナも見え隠れしだしました。
青白いのも混じっています。
「これでも釣るか」とハリスにトーナメントセンサーG2をセット、ウキの30cm程下にガンダマG4+G6を打って1ヒロ半のウキ下で流します。
スーっとしたウキ入れで上がったのは20cm程のハコフグ。
ウキ下を1ヒロに変更。
磯際にパラッとマキエを打ち、サオ一本先までサカナが出て行った時、磯際に仕掛け投入、マキエを被せるとズバーっと勢い良くウキが消しこまれ、ゴゴゴン。
あ〜これもグレではありません。
上がってきたのはアイゴの35cm。
写真を撮ってトゲをチョッキンしてオネスト・ケイに進呈しました。
その時、「今日は兄チャンらが帰るまで釣りにならんから7時までしよか?」って聞いたら引きつってましたね。

10時過ぎ、転機が訪れました。
がま兄チャンらはサオを仕舞いかけます。
ラッキー!!
磯替りかと思ったのですが、「もう帰る。」との事です。
私は角の少し下、オネスト・ケイが角に入ります。
っとすぐに「グレ浮いてますよ!!」って叫びます。
私も移動して見るとOh!30〜40m先で40cm位のグレが20匹程乱舞してるじゃあ〜りませんか。
熱くなりますがなかなか喰いません。

諦めて暫らく、今度は50m程沖でバシャッ!バシャッ!!っとライズしだしました。
今まではダツだろうと思ってたので狙いませんでしたが、フィッシング・オザキの主人の言ってた「ナブラはグレもあり。」って言葉を思い出し、ウキ下を矢引きに修正。
20m程手前に仕掛けを振り込み、張っては流しで近づくとシュバーってウキ入れ、バチーンと指を弾きラインが出ます。
合わせを入れると強いっ!!シャープでトルク感のある引き。
サオ先を右へ左へとサカナを誘導し、磯際まで寄せましたが又もや突っ込み。
でも今日は2.5号ハリスです。
何度かの突っ込みも糸を出す事無く浮かせる事が出来ました。
で、1匹目なのでオネスト・ケイに掬ってもらい無事フィニッシュ。
尾長の37cm。

ファイトからして40cmオーバーかと思ったのですが、この時期、尾長、やはり強いですね。
磯際で何度か擦ったのかハリスはボロボロです。
写真を撮って、サカナを絞め、クーラーに押し込み、仕掛けを作り直してエサを付けた瞬間、電話が鳴ります。
「この時合に誰や!!」出ないでおこうと思ったのですが、思い直し、電話を取り出すと「はたちゃん」って書いてます。
電話に出て「今ダメー!!」って叫びますが、これも何かの縁と思い、状況説明します。
で、「終わったら又連絡するね。」って切りました。

海を見渡すとグレの姿が見えません。
ウキ下を1ヒロに変え、ずーっと流すとバキューン !シュバ〜っ!!とラインが引き出されます。
サオ先をブルブル震わせながらもナイスファイトのイズスミ君。
掛けた瞬間に判りますので普段出来ないサオさばきの練習に丁度良かったですね。
しばらくイズスミのオンパレードでしたが又もやライズ!
矢引きに戻し、ライズ付近に到達するとシュバーって走ります。
合わせを入れると横走りの後ジャーンプ。
1mはありそうなダツでした。
結局ジャンプ2発でハリス切れ。
仕掛けを回収すると、あっりゃ〜、アタリウキがありません。

プロ山元ウキを飛ばしウキに使ってたのでバチがあたったのかと思い、今度はマイナスゼロに戻し、ハリス2.5ヒロの固定に変更。
フカセからまん棒をウキ下50cmにセットし、ハリスの角度を確認しながら本流と引かれ潮のぶっつけ狙いにします。
っとこれが的中、しばらくぶりのグレ。
でもハリスのチモト切れ。
又もやグレで連続チモト切れ。
参りましたが私のアタマに電球がポッ!
こんな時のオーナー尾長グレ7号。
ハリを交換してすぐ、又もや結構な引きのグレ。
磯際までよせたところで根に入ってしまいましたが、ラインを緩め、オネスト・ケイがマキエを打つとゆらっと動いたのですかさずサオをしゃくり、巻きにかかって無事に取り込む事が出来ました。
今度は36cm。

オネスト・ケイもひんぱんにサオを曲げるもののイズスミ君ばかりでしたが、やっとこさ彼にも来ました。
25cmの尾長。
それをキープするのを見て「オレは今日は30cm以下はリリースや。」と牽制します。

相変わらずイズスミ君の活性は高く、ウキが入る度に「今度は誰や〜!!」なんて叫びながら磯際に降りるのも疲れてきた頃、オネスト・ケイのサオが異常に曲がっています。
明らかに今までのとは違うサイズ。
40cmクラスのイズスミでも耐えてたオネスト・ケイでしたがこれにはたまらず糸を出すと沖へ沖へと進みます。ようやく止まったのでこちらに向かせ、「3号ハリスだから大丈夫」と勝負に出た瞬間、ブチッ!
道糸が切れてしまいました。
道糸は2号だけど、随分出てたので大丈夫と思ってたのですが、何だったのでしょうかねえ。

仕掛け投入後もその話をしながらよそ見してたらサオ先がひったくられ私に3匹目のグレ。
結構元気ですが、重量感がありません。
30cm以下はリリースと見栄をはってたのですが、なんとかありました30cm。
時計を見ると12:00丁度。
高曇りから晴れて来ましたが、風が吹いて、暑くて大変なこともありません。
が、釣りに熱中するあまり健康管理を怠っては急にガクッっときそうなので水分補給には気を付けていました。相変わらず交互にヒット、ダブルヒットやらで外道と遊んでると、船頭さんが上がり時間を聞きにきましたので「3時」と答えるとオネスト・ケイが「ええぇ〜!!」って顔で見てましたが、「今、1時過ぎやで。」と答えると、まあええかという事になりました。

少し風が強くなり、ザワついてきました。
地方は一面のサラシです。
本当だったら少し負荷の大きいウキに変えるのだろうけどそれも面倒になり、マイナスゼロが馴染みそうなところを流します。
外道達は元気です。
イズスミは40cm近く、ダツは80cm以上ありました。
14時に「もうええわ〜。」とオネスト・ケイはギブアップ宣言。
私は何か足りない物を感じてたので続けます。
「何か」が判りました。
サンノジ君です。
これでアイゴ、イズスミ、ダツ、サンノジと外道グランドスラム達成。

そうこうしてる間に潮は少し変わり、流れて無かった右側にも潮が通り、50m程沖で合流しています。
チョっと気になって遠投して流すと今まで無かった位の勢いでウキが掻き消え、ラインが出されます。
合わせるとズンっ!!てスンゴイ重量感。
「うわっ!!デカいわ〜!!」と叫びながら磯際に降り立ちファイト開始です。
重量感はあるものの案外スンナリ寄って来ましたが、浮かせにかかった途端、電動ウィンチの様な締め込み。腰を落として耐えますが、サオはUの字です。
これはタマランと今日、初めて糸を出します。
なんとかこちらに向かせ、リールを巻き、ウキが見えかけた所で又もや締め込み。
サオが折れそうな勢いでしたので再度開放、も一度巻きなおしたものの3度目の突っ込みに糸を出した瞬間、フッと軽くなり、後ろに倒れてしまいました。
何だったんでしょうかねえ。
途中、サオを叩いたので巨大イズスミと思うのですが、電動ウィンチは滑らかだったし・・・。
前方を見ると、合流点は無くなっていました。
14:30、途端にガックリ来てサオをたたむばっとまんでした。

あとがき
これで南部に続き2連チャン。
「オネスト・ケイとの出張フィッシングはサオ頭」と新たなジンクスの始まりでしょうか?
いかに1級磯と言えど当日は、釣りになるのは1箇所だけでした。
がま兄チャン達が早上がりしなければ中三ツでボウズという不名誉な結果になるところでしたね。
上手な人は私の2倍、3倍、いや、もっと釣るのは判ってますが、「釣る人は釣る」では無く「釣れるとこは釣れる」を改めて実感した1日でした。

ぐれねっと管理人である下山さんお薦めの「ボイル釣法」。当日は風が強そうで集魚材を買おうとしたのですが、オザキの主人に「やめとき。」って止められボイルオンリィでトライしましたが、潮に対するなじみが良く、釣り易かったです。

最初、平床に上がる予定の2人がウネリの為、私達に充てられた中三ツに上がったワケですが、こんな時の優先順位ってどちらにあるのでしょうか?
先に降りる予定だった2人組?
それとも中三ツを約束された私達?
遊びに来てモメるのもヤだし、さっさと丁寧に仕切られたのですんなり受け入れましたが、どうなんでしょ?
皆さんのご意見お願いします。


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