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 はまたろうさんからのリポート
 「半夜の市江、そして灼熱の江須崎へ」

  市江 (和歌山県)
   2001/07/14
  江須崎 (和歌山県)
   2001/07/15

市江と江須崎の位置


7月の14・15と和歌山の市江と江須崎に行ってきました。
当日の潮は小潮と長潮と、いまいちなんですが、サンデーアングラーの私には潮を選べません。
そこは腕でカバーと自分に言い聞かせています。
さて14日の市江の半夜は4時出船なんですが、きっと海水浴の人達で道路が渋滞するのでは、と思って朝の7時に自宅を出発し途中で大阪のN君を乗せて行くと、やはり御坊白浜道路に入るところで若干渋滞していました。

その後釣太郎で1日目の日中用にボイル3Kg半夜用に生のオキアミ3Kg・アミエビ4Kgと二日目の為にボイルを6Kgを調達し市江漁港に到着したのは2時過ぎでしたが、先客は4名のみ。
釣太郎のHPでも芳しい釣果は出ていなかったので、「やっぱり客はすくないなぁ」とN君とビールを飲みながら話していると、次から、次から車が来るじゃありませんか。
結局、渡船に乗り込んだのは50人は居たと思います。

御存知のように、ここ市江では上がる磯は、船頭が勝手に決めて行きます。
それはそれで客全員がイコールコンディションっだたら、いいんですが、私でも聞いた事が有るような一級磯には「○○さん、次上がって」と、常連優先に思えたのは被害妄想なんでしょか?
でも、おとなしい私は聞いた事もない(アナノウミ)と、言う磯に上がりましたが連れのN君と顔を見合わせて、磯の上で声を合わせて「もひとつやの〜」とアナノウミでの二人での心中を覚悟しながら、ボイルを溶かし仕掛けを作り第一投、二投目・・・・。

餌は付いたままです。
この時期に餌取りも居ないとは、先が思いやられます。
棚は最初は矢引で始めましたが、いつのまにか三ヒロ半。
そこでやっと餌がかじられましたんで、しばらくその棚で続けていると、待望のアタリ!
しかし上がってきたのは10センチもないベラでした。
仕掛けは底近くを漂っているんで、今度は一気に一ヒロに戻し、竿二本位に投入するとキレイなアタリが出て尾長のコッパがひんぱんに釣れます。

その後は撒き餌が効いてきたのか、一投ごとにコッパです。
「お兄ちゃんか、お姉ちゃんを呼んできてよ」と、尾長にお願いしましたが、聞き入れてもらえずに6時30分頃になったんで、夜釣りの用意です。
竿は3号・道糸は4号・ハリスは5号・針はフカセマダイの10号と私にとっては家島の釣堀で使う仕掛けみたいに強靭な物です。
撒き餌にはアミとオキアミの生だけで添加剤は一切、入れていません。
狙いはグレ・イサギ・タマミ・コロと、来るものは拒まずってつもりです。
棚は二ヒロからスタートしましたが、針が大きすぎるのか餌をかじられるだけでなーんにも掛かりませんが、この道具立てで針だけ落としても、伸ばされるか折られると思いじっと我慢です。

九時頃まで我慢していましたが、それまでの竿一本位から磯際へ投入場所を変えて三投目、タバコに火を付けようと、よそ見していると竿が引き込まれました。
慌てて糸を出しながら磯際へ走り、三回程の突っ込みに耐えて上がって来ましたが、タモが近くに有りません。
しかたなく5号のハリスを信じてブリ上げると45センチ程のタマミでした。
その後は、なーんのアタリも無く11時に納竿となり、船に乗り込みましたが、周りの人に尋ねても30までのグレが一人だけでした。

15日、今日は江須崎の酒井渡船さんに御世話になります。
酒井渡船には12人位、田中渡船は20人位、橋本渡船は3人ってとこです。
酒井さんには上物は私達を含んで5人ほどですが、船頭さんが「ソビエトに上がれよ!」
て声を掛けてくれたんで、二つ返事で 「ハイ!」 
今日は頂きと、ほくそえんでいると、船は動き出し港を出たとこで待機してから3隻が揃ったところで恒例の競争が始まりました。

酒井渡船はアウトから、かぶせるように田中渡船の前に行き、最初に潮場の長島へ、そして次は待望のソビエトです。
底物二人と私達二人の合計四人で上がりましたがポイントは底物が一の島向き、私達は沖のソビエト向きなので広々としたものです。
早速ボイルを溶かしながら仕掛けのセットです。
竿1.5号・道糸3号・ハリス2.5号・針は競技グレ6号・ウキは大スキな山元ウキの0号のSサイズで始めます。

まだボイルは溶けていないんですが、かろうじて溶けているのをパラパラと手で撒くとチョウチョとオセンがいっぱい。
潮はゆっくりと下っています。
改めて少し右側の足元に撒き餌をしてから一ヒロ半のウキ下で仕掛けは竿一本に投入すると、そちらにもチョウチョが居て、餌が持ちません。
時々ウキを引き込むのは、やっぱりチョウチョです。

しばらくは「クッソー、チョウチョめ」とブツブツ言いながら釣っていると、足元に何やら大きな魚がチラチラ見え出しましたんで、撒き餌を足元に少し多いめに打って、仕掛けを一本位の位置に打ちました。
ある程度なじんだ頃に少しづつ磯際に引きつけると、ウキがプシューと今まで無いスピードで入ったんで、これは中々エエ型のグレやなと、思いながら仕掛けを巻き上げると、何か変です。
えらく竿を叩きます。
そーです上がって来たのは、にっくきサンコです。
その後も同じ釣り方でイズスミの40クラスを3連ちゃんしたところで、潮が上りだしイズスミの時合いは終了しホッとしました。

10時位になると又、潮が下りだしました。
朝の下り潮とは明らかに海の色が違い、流れるスピードも全然違います。
ヨッシャー又エエ潮が入って来たなと、喜びながらウキをBBに変えて、段シズにして、棚を3ヒロにして、糸を張りながら流すとゴングィーと竿に乗ってきました。
「こんどこそ尾長やで〜」とN君に声を掛けながら、しめ込みに耐えて上がってきた魚を見て、ガクッ。
そーです、またもやイズスミです。

その後もグレの居場所を探るべく、色々と試しましたが、上がってくるのはイズスミばかりです。
予定の12時まで暑い中を粘りましたが、グレに会うことは出来ませんでした。
帰りの船の中で船頭さんは、慰める様に「今年は例年より4℃は水温高いからなぁ。
グレは茹だってるんや」と言いました。


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