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上野山さんからのリポート
「1日で同じ釣り場に2回も行く」
糠の地磯(福井県)
2001/12/02
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12月に入り日本海のグレ釣りもいよいよ終盤となってきました。
水温も16度くらいまで下がったということです。
この大事な時期に土日に用事が出来てしまいました。
12月1日の土曜日の午前中は仕事です。
午後からは子供と「ハリーポッターと賢者の石」という映画を見に行かなくてはなりません。
2日の日曜日は9時から授業参観です。
この後12時まで講演会もあります。
PTAの役員の私は9時から12時までは学校にいなくてはなりません。
妻からは「何のために日曜日に授業参観するのかわかっているやろな」と5寸釘をさされています。
私は色々知恵を絞り、天気予報をみて釣り場を検討しました。
こういうことになると仕事の数倍はてきぱきと頭が回ります。
当地には「弁当忘れても傘忘れるな」という格言もあるくらいですので、冬の天気はころころ変わります。
なかなか天気予報も当たりません。
前日の天気予報では日曜日は晴れのち曇りで、波は2mのち1.5m、北東のち南の風です。
少し冬型がゆるむようです。
渡船ならば前回釣りました西小川に行きたいのですが、12時すぎに敦賀を出ますと3時間くらいしか釣る時間がありません。
近くなら常神の小川、敦賀の白木という手もあります。
南の風が強まれば一気に凪いでしまって、地磯で釣れるチャンスは少なくなります。
渡船か地磯か悩みます。
私は日曜日は海の様子を見がてら朝2時間ほど竿を出そうと思いました。
昼から南風が強まるのならば朝しかチャンスはありません。
日曜の朝4時前に自然と目が覚めました。
用意をしていつものサンスイ釣具店に行きます。
週末はオールナイトで営業しています。
ここでオキアミを1枚とアミエビ、D社の5倍増グレを買います。
5時過ぎまで若旦那と雑談をして越前、糠に向け出発します。
天気がはっきりしないためかお客さんは少ないようです。
6時前に糠の地磯につきましたが、かなり風があります。
波も2mどころではないようです。
3m近い波のように思えます。
とりあえず車の中で6時10分前まで待ってから磯に向かいました。
磯は波が越えているので、テトラに乗りました。
マキエを打ちますが風は北東ではなく北西のようです。
大きな波が来ますので足下には20m位サラシが出ています。
ウネリと風波がゴッチャに寄せてきますので海面がザワザワして安定しない感じです。
私の経験では、こういうときはあまり釣れません。
ウキが見えるようになってから竿を出そうと思ったのですが、晴れるどころか雨が降ってきて、なかなか明るくなりません。
ようやくウキが見えたのは6時20分頃です。
授業参観に間に合うように帰ろうと思いますと7時40分にはやめなくてはいけないので、1時間ほどの釣りです。
今日の仕掛けです。
竿はいつものガマのレイダム1.5号、ウキは遠投用の1号に、ハリス2.5号2ヒロ、ハリは遠投グレ7号です。
この時期は良型のチヌや30cmオーバーのグレも掛かります。
根だらけの浅場ですのでハリスは太めにしてあります。
荒れた海ではハリスの太さはそう関係ないように思います。
1投目からエサが残りません。
風が強く道糸があおられます。
どこに投げてもエサが残りません。
これは午後からの方がよさそうだと思い、半分以上エサを残して7時30分に釣りをやめました。
午後からの予報は南風ですので少しは天気も落ち着くと予想してのことです。
地磯はすぐに帰れるのが楽なところです。
朝の波の状態では、午後からもとても渡船は出られそうにありません。
また、同じ場所に午後から来ようと思いました。
家に帰って前回釣行しましたIさんに電話を入れますと、午前中は買い物やら、スノータイヤの入れ替えで忙しいが、午後からは一緒に行きますということです。
私は急いで顔を洗って髪をとかして授業参観に行きました。
天気は回復に向かっているようで晴れてきました。
昼食を食べて1時30分頃また、サンスイ釣具店に行きます。
Iさんは先に来てエサを作っていたようです。
私もオキアミ1枚とチヌ用のハーフパックを買い足しました。
11時頃まで晴れていたのですが、12時前から雨が降り始めました。
どうも天気がわかりません。
「へんな天気ですが、夕方は晴れという予報ですので元気出していきましょう」とIさんに言って私の運転で糠に向かいました。
1日のうちに同じ釣り場2回も釣りに行くことは最近あまりやっていません。
何故かグレ釣りに気合いのはいるこのごろです。
しかし年には勝てず少しからだがだるい私です。
幸いIさんが同行してくれたので、朝と同じ道を運転してもそう疲れません。
11月の連休中に釣りに行った話などして盛り上がっているうちに1時間弱で糠につきました。
天気が悪いのと、お昼に雨が降ったためか人は少ないようです。
風は収まっていますが、波は2m位あるようです。
磯は波が越えていますので二人でテトラからやることにしました。
時刻は3時前です。
私は朝と同じ仕掛けです。
朝乗ったテトラはIさんに譲り、私は気分転換もかねて少し離れたテトラに乗りました。
風波が無く、ウネリだけですので朝よりもかなり釣りやすい状況です。
天候もよくなり晴れてきました。
ウキ下2ヒロほどで始めます。
潮は左の前に出ていきます。
グレが釣れそうな感じです。
30分位してマキエが利きだしたのか、手のひらクラスのグレが入れ食いになってきました。
Iさんに「こういうコッパグレが釣れるときは、夕方に30cmクラスが来ることが多いですよ」と声を掛けます。
私はサラシに乗ったマキエが沖で利いていると思い40mほど遠投しますが、沖でもコッパグレです。
4時頃足下にウキを投入しますと、スッときれいに入りました。
合わせるとかなり引きます。
ハリス2.5号ですので強引に寄せたのは31.5cmのグレでした。
これはIさんにタモで掬ってもらいました。
じあい到来でしょうか。
Iさんも27cmのグレを釣りました。
その後また、コッパグレとフグが釣れ続けます。
4時30分頃足下でメバルが釣れました。
メバルをはずしておりますと、「タモお願いします」というIさんの声です。
振り返りますと彼の竿がかなり曲がっています。
何か大物が掛かったようです。
私がタモに手をやったところで「アー、バラした」というIさんです。
「チヌと思うけど針はずれですわ、チヌなら40cm以上の引きでした」と言ってしきりに残念がっています。
これが最後のアタリでした。
そのあとは餌がとられ続けているうちに5時になり、ウキが見えなくなりましたので終了としました。
釣果は私がグレ31.5cm、メバル20cmの2匹。
Iさんグレ27cm1匹、チヌらしきバラシ1回でした。
帰りの車の中でIさんはしきりにバラしたことを悔しがっていました。
「バラしてまた行きたくなるのが釣りじゃないですか」といいますと「また、ぜひ誘ってください」というIさんでした。
これから冬型が強まりますと釣行出来る日も少なくなると思いますが、12月いっぱいは日本海のグレ釣りを楽しもうと思っています。
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