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上野山さんからのリポート
「連敗が止まりました」
白木 (福井県)
2003/05/18
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このところ40cmオーバーのグレが白木で釣れているというので、5月18日は釣友のSさんと白木に出かけました。
情報を聞いてから行っても「先週は釣れたけど、もう釣れていないよ」と言われることが多いので連敗中の我々は最初からあまり期待はしていませんが、6連敗中のSさんと3連敗中の私は、わらをもすがる思いです。
いつものサンスイ釣具の若旦那もグレ釣りは20年以上やっています。
「日本海側での40オーバーは大学生の時以来釣っていないので、ぜひとも釣らねば」ということで、若旦那は14日の午前中、仕事を休んで隣の丹生の磯に釣行したようですがボーズということです。
オキアミを予約したときの「チヌは釣れると思うけど、大グレはもう終わったかもしれないよ」というサンスイの若旦那の言葉が頭をよぎります。
18日の日曜日は南風で波は1mのち50cmということですので白木の小さい船でも大丈夫のようです。
釣り場まで家から近いので、朝3時にSさんを迎えにいきます。
30分ほどで港に着きますと車が10台ほど止まっています。
このところの釣具店の情報や福井新聞の釣り欄でも40オーバーのグレが釣れると紹介されていますので人が多いようです。
車の外に出ると3時過ぎなのにもう支度をして船に乗り込んでいる人がいます。
他の渡船はもう出船するようです。
ここは、出船時間の取り決めも磯割りもないようです。
人が多くなれば乗れる磯も少なくなるということですので、だんだん出船も早くなるのでしょう。
釣れてないときの方がのんびりしていいのですがね。
我々は予約した時間通り4時に出発しました。
船が小さいので4時の出船は、我々を含めて4人です。
各渡船ともに30分に1回位ずつ4,5人乗せて出船しているようです。
船は港を出て左に走り、最初に三角の方に向かいます。
三角は、私が昨年オナガグレを釣った磯です。
ここは定員1人の小さい磯で、一番沖に出ていますので潮通しの良いところです。
三角に着くと誰も乗っていません。
「Sさん乗ってはどうですか」といいますとSさんは小さな磯が苦手なようで「アンタ乗りなさい」と言いますので、私は昨年に続いて三角に乗りました。
今回は40オーバーのグレに備えてハリス2.5号を使います。
4時20分過ぎに釣りを始めました。
空はうっすらと白んできています。
曇り空で風がほとんどないので釣り日和です。
2遠目くらいからウキが見えますが、ウキがほとんど動きません。
大潮ですがほとんど潮が動いていないようです。
サラシでおされて少しウキが動く程度です。
「名礁も潮がいかねばタダの岩」とかいった言葉が頭をよぎります。
これはボーズかもしれないと覚悟します。
サシエがとられないのでタナをだんだん深くしていき4ヒロ半くらいまで落とします。
明るくなって足元にはスズメダイが見え始めましたが、動きは活発ではありません。
6時頃になり少し潮は動き出しましたが、右に行ったり左に行ったりで一定しません。
釣っている沖を渡船がひっきりなしに通ります。
滝の方面は人が一杯で乗るところがないのか、客を乗せて戻ってきた船がアイ崎の地磯で釣っている釣り人の横に客お下ろしています。
遠くに見える3つ岩も3つともに人が乗っているようです。
今日はそうとうの混雑のようです。
7時前になり、5ヒロで25cmほどのガシラが釣れました。
5ヒロではたまにネガカリしますので少しタナを上げます。
7時半になり沖に投げたウキが足元に寄ってきました。
今度はアテ潮です。
足元に寄ってきたウキがスーと入ります。
あわせると大きな手応えではありませんが、ゴンゴンとした引きです。
これは33cmのチヌでした今シーズン初めてタモを使いました。
この後8時過ぎになりスズメダイの下にコッパグレが見え始めましたがハリに掛かりはしません。
水温が上がってきたのか、ようやくエサが頻繁にとられるようになってきました。
その後はベラを4匹ほど釣ったところで9時になり迎えが来ました。
Sさんはサビ崎の方に回ったということです。
5時頃に29cm程のグレを1匹釣ったけど、それ以降はコッパグレが数匹で、あとはなにも釣れなかったと言うことです。
今日はあまりにナギなのでダメだったかとも思ったのですが、船頭さんの話では「きのうの土曜日は波があって船が付けにくかった。
10人ほどいてチヌが1匹でほかの人はボーズ」ということでした。
本当に新聞などの情報だけでは分かりませんね。
今回も情報を見て行ったときはもう終わり、ということだったのかもしれません。
ですが、私もSさんも、今シーズン初めて持って帰れる魚を釣ったということで、ようやく連敗が止まりました。
港に帰ると渡船屋の親父さんには「あんたら帰るのが早いな、お客さんの中には弁当持ってきて夕方までやる人もおるで」と言われました。
「地元で、いつでも来られるのであきらめが早いんですよ」というと「平日もやっているから、天気見ていつでも来ておくれ」という親父さんです。
今日のように競争して磯を取り合うのではなく、元漁師の親父さんと、のんびりした昔話などして、渡船を始めた頃の白木の、素朴な雰囲気を味わってみたい私です。
白木には、そのうち、いい天気の平日の午後にでも、ゆっくり釣りに来ようと思いました。
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