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 上野山さんからのリポート
 「年末に2連敗」

  尾鷲 (三重県)
   2003/12/30
  梶賀 (三重県)
   2003/12/31

 


2003年の締めくくりとして単独で三重県に釣行しました。
12月29日、午前中で仕事を終えますとさっそく家で昼寝をします。
釣行のことを考えますとなかなか眠れませんが、横になっているうちに3時間ほど眠れました。

夕方に天気予報を確認して尾鷲の宮城野渡船さんに予約の電話を入れます。
ここは三年ほど前に行ったことがあるので乗り場はだいたい覚えています。
電話ではこのところよく釣れているということです。
地元のサンスイ釣具店で4号ハリスとボイルを2枚買い求め、夜12時まえに高速で出発します。
ホームページの案内では出船6時30分ですが、5時30分には船の前にいてくれということです。
途中休憩を取りながら尾鷲には4時頃に着きました。
港には30台くらいの車が止まっています。
携帯のアラームを5時15分にセットして仮眠をします。

マイクで話す声が夢の中で聞こえてきますので目を覚ましますとまだ5時ごろです。
すぐ近くで明かりをつけた渡船に釣り人が乗っています。
マイクの声は名前の確認の声でした。
これはいかんと慌てて仕度をしますがよく見ると宮城野さんの船ではありません。
隣の車から出てきたかたに「宮城野さんですか」と聞きますと「ゆき丸にのります。
私は反対側が乗り場です」ということです。
以前来た時はゆき丸と並んでつけた気がしましたので乗り場に見に行きますが、船は1艘しかありません。

近くで準備している方に聞きましたら宮城野さんの船はすぐ横にありました。
時刻を見ますとようやく5時30分です。
まだ船長は来ていないようです。
私が荷物を運んでいますと、最初にマイクで名前を確認をしていた船は早くも港を離れていきます。
宮城野さんは一番遅く5時40分頃に出発です。
船には20人程度乗りこみます。

6時15分頃大鼻に着き6時30分から降ろしていきます。
「昨日より水温が1度下がっているので食いは渋いと思いますよ。底まで落としてみてください」と船長がアドバイスします。
ここはホースヘッドを占領した人が先にあがるのではなく、船長が名前を呼んで仕度させるので遠方から来た釣り人でも気楽に磯に乗れます。
結局半分ほどを大鼻、白浜に降ろし残りをドマクラ方面の解禁磯に着けてくれるということになりました。

船は全速力で湾を横切ります。
20分ほど走りますと解禁磯に着きます。
「大鼻方面の迎えがあるので2時15分前には片付けてまっていてください。食い出しは遅いので10時頃かもしれません」とアドバイスを受けます。
私は最後から2番目に小さな磯に一人で降りました。

もう夜があけているので偏向グラスをかけますと、底が見えそうな浅い磯です。
磯の感じは日本海の磯のようです。
ときおり北西の風があたりますがベタ凪の釣りやすい天候です。
ボイルをパラパラと撒きウキ下3ヒロで仕掛を流しますがたまに根掛りをします。
1発に備えてハリスは4号です。
たまに餌がかじられますが、ウキにアタリは出ません。

昼頃になりさらに水温が下がったのか餌も取られなくなりました。
この間、仕掛を固定にしたり0ウキを使ったスルスルにしたりしましたが、結局はアタリのないまま終了となりました。
港に帰りますと45、6cmのグレの写真を撮っている方もおられました。
釣る人は釣るものですね。

        尾鷲の解禁磯。私の磯から見て左側と右側

水温が下がっているのでこのまま帰ろうかと思いまして家に電話を入れますと「そこまで行ったのならゆっくりもう1日釣りをすれば」と鬼嫁から意外な励ましがありましたのでもう1日釣ることにします。
気分転換も兼ねて、場所を変えて夏に来ました梶賀に行こうと思います。
宿泊できる渡船屋さんということで、あらかじめホームページで調べておきました勝三屋さんに電話をしますと部屋は空いているということです。
ついでにボイルの餌も2枚頼みます。

5時前に勝三屋さんに着きますと車が8台くらいあります。
部屋の鍵をもらい、さっそく風呂に入ります。
かなり疲れていますので風呂に入ったあと、部屋では思わずうとうとしてしまいます。
6時すぎに食堂で食事をします。私は1泊2食と渡船料金で一万円というセットにしました。
夕食は、刺身や天ぷらに小さな鍋や茶碗蒸などもついてかなり豪華です。
これで渡船料金を差し引けば5500円とはかなり割安ですね。

食堂では10人ほどで宴会をされているグループもあり、一人での夕食はかなり孤独を感じますが単独の釣行では仕方のないところです。
今回は誰とも話すこともなく20分ほどで食事を終え部屋に戻ります。
部屋に戻りますと孤独を感じる間もなく、運転の疲れと釣りの疲れですぐに眠ってしまいました。

翌朝は5時すぎに朝食です。
おかみさんに「今日は大晦日ですので12時にあがりです」といわれます。
弁当を頼みますがこれでは食べずに釣ることになりそうと思います。
勝三屋さんの船は民宿の前にありますので荷物を運ばなくてよいので楽です。
出船は6時15分ということです。
尾鷲より遅いですね。

2艘あるうちのオベラ方面に私は乗りました。
この船のお客さんは全部で10人ほどです。
隣の2人組と話しますと、名古屋方面の方で今年は勝三屋さんには20回ほど来ているということです。
今年の夏はよく釣れましたが8月になって急に食いが止まったと言っていました。

オベラの高場にまず3人を降ろし名古屋の2人組はその左の少し低いところに降ろします。
続いて4人組を右側の波かぶりに降ろします。
「一緒に降りたほうがいいですか」と船長に聞きますと「他の場所でもいいよ」と言いますので私は最後にオオナベにつけてもらいます。

大きな磯に一人での釣りです。
「船付きでやってみて」と船長に言われます。
薄暗い中、撒き餌をします。
今日も大物に備えてハリス4号です。
仕度をしてウキ下3ヒロ半で磯際を流しますと1投目からエサがありません。
前日はほとんど餌が取られなかったので期待が持てそうです。

潮はゆっくり右に流れているようです。
そのうち小魚が撒き餌に群がり始めます。
よくみると夏にいたタカベです。
餌が1度も残らないので少しずつウキ下を上げますが餌は残りません。
そのうちにウキが沈みますがこれはハコフグです。

撒き餌がききだしたのか磯の左右からタカベが山のように沸いてきます。
遠投しても、ハリスにオモリを段打ちして早く餌を沈めても餌が残りません。
そのうちに50cmくらいのブルーの魚が撒き餌を打つと出てきます。
よく見るとグレのようです。
グレが出てきたときに足元のタカベの中に餌を入れますが、付け餌には食いつきません。
大きい魚が出てきたときは少し餌が持つようです。

少し沖にウキを投入すると久しぶりにウキが入ります。
あのグレかと思わずドキッとしますが竿は曲がりません。
釣れたのは20cmほどのグレでした。
これは放流です。
その後はアタリが出ないままに終了の12時となりました。

帰りは桑名東インターから下道で帰りましたが行きの高速と変わらない4時間少しで自宅に帰りつきました。
2003年最後の釣りは連敗で終わりましたが、なんとか次回はボーズから脱出したいものです。

   オオナベから見たオベラ方面と釣れなったのでお弁当の写真でも


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