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上野山さんからのリポート
「音海ではまだグレが釣れそうです」
音海 (福井県)
2004/01/18
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年末から紀東、南紀と4回釣行して28cmのグレが1匹ということで、よけいに釣りに行きたくなりました。
天気予報を見ますと1月18日の日曜日は午前中晴れるようです。
波も2mのち1.5mということで渡船が出るかもしれません。
週末は低気圧が太平洋側を通るという事です。
土曜日はくもり空でそう風も強くありませんでしたが、伊勢自動車道が雪で通行止めになったということですので太平洋側の天気は悪いようです。
今回は天気が逆ですね。
土曜日の夜に西小川のすみや渡船に電話すると「今日はウネリがあって船は出していない、正月に2回出てからはズット出られんな。明日は朝の6時ごろ電話してくれたら出られるかどうかわかると思うわ。正月はグレ釣れていたよ、アジはもうおらんで」ということです。
ここ若狭地の冬は北西の季節風が強くなかなか沖磯には行けません。
早いところでは11月に渡船を終了するようです。
だた今回のように低気圧が太平洋側を通るときは風の吹かないときもあります。
日曜日、朝5時に起きて道具を車に積みこみます。
外は氷点下ですのでカイロを2枚張ります。
風も無く晴れていますので、これは船が出るだろうと期待が膨らみます。
6時に渡船屋さんに電話しますと「こっちは今雨が降っているよ。寒いのに雨では今日は良くないのと違うか」といわれます。
他にお客さんもいないようなので、また今度行きますといって電話を切りました。
5時に起きて仕度をしているときは、どこの磯に乗ろうかなとウキウキしていたのですが、沖に出られないとあって急に元気がなくなりそうです。
しかし、仕度を済ませているので地磯にでも行こうと、気を取りなおしてサンスイ釣具店にエサを買いに行きました。
6時すぎに行くとまだ店が閉まっていましたので、W釣具店でエサを買います。
ここは解凍したオキアミがおいてありました。
越前方面に車を15分ほど走らせて海を見ますとベタナギです。
これでは浅い地磯では9割ボーズという感じです。
私は思いついて、昨年6月にお葬式がてら釣行しました音海のウミックに電話しました。
「船は出ますよ。まだ波は残っているので、表に行けるかどうかわかりませんが。上がりは4時30分です」ということです。
私は「8時ごろ到着します」といって今度は逆方向に車を走らせました。
夕方4時までではエサが足りないのでサンスイ釣具に寄ります。
時間がないので凍ったままのオキアミ1枚と集魚財を1袋買います。
梅街道を小浜に向かって飛ばしますが、途中車がつかえて急にゆっくりになります。
気がせいていたので追いぬこうかとも思いましたが、橋の手前で私の車がスリップしてお尻を振りました。
思わず逆ハンを切ります。
氷点下の気温のために、道端のとけた雪が凍ってアイスバーンになっているようでした。
それで皆さんゆっくり運転したのです。
早く釣りに行きたいと、気がせくと思わぬ事故に合うかもしれませんね。
気をつけなくてはいけません。
ウミックに少し遅れることを電話してゆっくり運転します。
8時20分頃にウミックに到着しますと結構強い北風が吹いています。
事務所で用紙に磯上がりの時間を書き、用意をして船に乗ります。
他に釣り人は見あたらないので私一人で出してもらいます。
「結構風が強くてウネリがあるので表は厳しいですね。昨日も出したのですが手前の磯でチヌを釣っていましたね。昨日はグレは出ていませんよ。グレは厳しいかもしれませんよ」という船長の話です。
船は押し回しの鼻を回りましたがウネリがきついので、少し戻って灯台下あたりの磯に着けてくれました。
押し回しの鼻では釣り人が一人で竿を出していますが、竿さばきから沖に結構潮が行っているように思えました。
港を出てからここまでかなり磯がありますが釣り人は押し回しの一人しか見えません。
梶賀だったらここまでに,2,30人は乗っているやろなと思います。
若狭の磯はのんびりできていいですね。
渡してもらった磯は、押し回しの突き出た鼻から30mほど手前の地磯のような磯です。
湾を挟んで向かい側に正面崎、馬グリ、毛島が見えますので景色は最高です。
ガイドブックによれば、この周辺はグレの濃いところということです。
今日の仕掛です。
竿はガマのレイダム1.5号、道糸3号ハリス2号2ヒロで、釣研の3Bのウキを遊動にしてタナは4ヒロ弱から始めました。
ハリはグレメジナ6号です。
釣りを始めますとこんどは南風があたってきます。
足元ねらいで仕掛を落としますが早い流れに乗ってウキがどんどん先端の鼻に向かって流れます。
1投目からエサがありません。
足元に撒き餌を打ちますとスズメダイが群がってきます。
泳ぐスピードも早いので活性は高いようです。
若狭堂さんのホームページでは水温は12度を切ったという事ですが魚の活性は高いようです。
ここはドン深の磯です。
情報でも6ヒロ前後でグレが釣れています。
このままタナを落として沖を探る手もありますが、結構潮が流れているのでマキエがどこできくかもわかりません。
エサトリの活性が高いのでグレがいたら浮いて来るのではないかと私は推理しました。
フカセ釣りはシンキングゲームですね。
あたれば嬉しいですが、あたらないから私の場合ボーズも多いのでしょうね。
釣りの引出しが少ないせいもありますが。
ただ年末から釣りに4回行っていますので釣りのカンは少し冴えてきました。
私は隣の磯とのワンドのサラシを攻めてみようと思いました。
磯際に撒き餌を打ち、ハリスにガンダマを打ちサラシに投入します。
タナは少し上げて3ヒロくらいにしてウキは固定にします。
ウキがサラシに押されて出ないように磯際に引きつけます。
先週梶賀でやった釣り方です。
すると3投目で浮きが沈み26cmほどのグレが釣れました。
その次は25cmのグレで、何か色が白いなと思いましたら尾長です。
ねらいがあたったので嬉しくなります。
手のひらクラスは放流しながら尾長交じりで、20分ほど入れ食いになりましたがだんだん撒き餌にスズメダイが群がるようになりました。
また、いい感じでウキが入るのに空振りします。
そのうち、このエサトリの正体はわかりました。
なんとまた10cmほどのアジが釣れてきました。
昨年の秋からこれにやられっぱなしです。
私は磯を少し休めようとお握りを食べたりハリスを変えたりして休憩しました。
時間は12時ごろになり天気は回復してきて穏やかに晴れてきました。風もやんだようです。
昼からは場所を変えて、ウキ下を深くして沖向きをやりますがアジが釣れたりしてエサが持ちません。
しかたがないので、またワンドのサラシを攻めますと手のひらグレが釣れます。
たまに28cmほどの良型も釣れてきます。
撒き餌は15mほど潮下にシャクに2、3杯打ち、エサトリをそこに集めてからサラシに仕掛をを投入して、手で数匹オキアミを撒くという釣りかたでなんとかエサトリをかわして、大半が手のひらでしたが30匹ちかくグレをかけました。
持ちかえりは25cmの尾長を含めて28.5cmまで5枚とハリを飲んだグレ2匹とガシラ1匹です。
今回、型は大きくありませんでしたが穏やかな天候のもと、真冬の日本海でグレ釣りが楽しめました。帰りに船長に釣れたかと聞かれましたので、「30cmくらいまで5枚ほど持ち帰りです」というと「よかったですね」と言っていました。
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本日の釣果です25−28.5cm5枚です |
押し回しの鼻の若い釣り人は26cmを3枚ということです。
他の2人連れの方は「手のひらしか釣れなかった。アジがしつこかった」と言っていました。
エサトリをかわして釣るのは大変ですが、深く探るより浅いタナで釣る方がグレ釣りはおもしろいですね。
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