TOP 釣行記index 次のページを読む
ばっとまんさんからのリポート
「来た!みるみるラインの張りがコッチへ」
呼子の地磯 (佐賀県)
2004/03/12
|
|
3月10、11日と熊本県で仕事が入りました。
当然の如く仕事が終わればサオを出す予定ですが、今回(も)、佐賀県呼子から船が出てる二神島を目指す事にしました。
熊本出張なのに何で呼子かって言うとフェリーの発着場である門司から比較的近いので時間的な余裕があるからです。
二神島は壱岐の少し西にポツンとある小さな島で渡船で約40分、少し荒れても船は出ません。
過去2回トライして2回共船止め。
3回目のチャレンジです。
しかし、天気の心配する前にトラブル発生。
相棒のオネスト・ケイが体調を崩し、11日帰る事になり、熊本空港まで送りました。
で、見送った後、天気予報を聞くと「波2.5m」との事。
ビミョーです。
船長さんに電話したら「7時の天気予報で決める。」との事で呼子を目指しました。
とりあえずは今夜の宿を確保して7時過ぎ、エサ屋さんに行き、そこから電話しますが、やっぱり「船は出ない」との事。
近くの島の渡船は出る様ですが、こんな状況で無理に乗ってもあんまりいい磯へ上がれる気もしないので考えてたら、お店の常連Aさんがフラっと入って来ました。
「沖磯へ行くより地磯へ行ったら?先日52cmのチヌ釣ったよ。こないだはどうしょうも無いのが来たので明日夕方仕返しに行く。」って教えてくれました。
場所を聞いたらすぐ近く。
航空写真見ても感じいいし決定です。
オキアミ生を2枚解凍予約して食事後、宿に帰りました。
9時半頃、電話が鳴りました。
「ぐれねっと」さんにも時々顔を出される、福岡の風来坊さんです。 呼子のエサ屋さんの紹介戴いたのを始め、いつも励ましの電話戴いてます。 掲示板と電話でしかコミュニケーション無いですが、ホンマ、ええ人です。
4時半、宿を出発し、オキアミ2枚とオリジナルのマキエをミキサーで混ぜてもらい、氷を買って出発です。 「すぐに判る」との事でしたが、農道が入り乱れ全然ワカりません。 しかし、「工事中迂回路の案内」の看板を頼りに進むと駐車場がありました。 が、「封筒にナンバーを書いて500円入れて下さい。」との事。 「聞いてないッスよ!」サイフを見ると小銭は350円。
仕方無く、来た道を戻り自販機でコーヒーを買って駐車場を目指しますが、迷ってしまいました。
結局、最初に曲がった所まで戻り、無事到着しました。
でもまだ真っ暗。
動けません。
6時過ぎ、うっすらと明るくなったので着替えて出発。 荷物は重いけど、農道はなだらかな下り坂なので楽です。 帰りは上り坂になるけど荷物、軽くなるだろうしね。
途中で道は二又に。
荷物を置いて偵察に行きます。 真っ直ぐ歩いたら崖、踏み跡も無いので右の道を進むと海が見えました。
ゴツゴツした岩の道を歩き、いよいよ磯場。
クーラーバッグからバッカンを出してとりあえず先端まで。
約15分かかりました。
ゼイゼイ。
又戻ってクーラーバッグを持ってきました。
ゼイゼイゼイ。。。
少し休んでタックルを組みます。
サオはインターライン、エンブレムHZ1.5号にリールはトーナメントX2000LB、ナイロンライン1.75号巻いてます。
チヌに1.5号はチトごついけど持ってきたのが1.5号と3号竿ですから・・・
タナは1本半って聞いてたけどグレの潮の様に見えたのでプロ山元ウキSのマイナスゼロにタナプロG5をセットし、サルカンの上4ヒロにウキ止め。
ハリス1.5号を2.5ヒロ取り、ハリ上50cm位にG7を1個打ちました。
これだと2ヒロから6ヒロまで探れます。
上潮は磯沿いに流れ、沖に向かってますが、下の潮は左から右。
うまく仕掛けが馴染みませんのでG7を1個プラス、更に1個追加してようやく馴染めば沈む様になりました。
8時過ぎ、マイナスゼロが見えなくなってしばらく、タナプロが「じわり」っと沈んで加速します。
合わせると一瞬、根掛かりと思いましたが、ゆっくり沖へ動きました。
デカイ!!
タメてると今度は右に移動。
止まったのでリールをゆっくりと巻きにかかります。
ゴゴンッとサオを叩きます。。
チヌだとすると50cmは超えてるかも知れません。
(50オーバー釣った事無いので何とも言えませんが、去年は45オーバー4枚釣ってるけどそれより強かったです。)
随分と浮かせ、ウキが見えた頃、又ゆっくり突っ込みます。
腰を落として耐えてるとフッと軽くなり、シリモチをついてしまいました。 「ハリ外れ?」って思い仕掛けを回収するとハリスがプッツリ切れてます。
ハリス強度一杯とは思えません。
多分、ハリスにキズが入ってたんでしょう。
仕掛け回収時のハリスチェックミスと思います。
残念。
しばらくして「どうですか?」って声掛けられました。
福岡から来たBさんです。
いろいろポイントの事やら潮の事聞きました。
ここは込み潮が本命みたいです。
11時干潮やから12時過ぎから良くなるでしょうとの事。
Bさんは30m位離れたポイントに入りました。
その後、1時間程サシエも触らない状態が続きましたが又もやアタリ。
今度はマイナスウキがかろうじて見えてる時に入りました。
合わせを入れると乗りました。
楽に上がったのはチヌの35cm位の。
メジャーで測ると34cmでした。
|
|
Bさんに声を掛け、とりあえずクーラーバッグに入ってもらいます。
よーし、サイズアップするぞ〜。
って気合い入れますが、マタマタ1時間位サシエはそのままです。
って言うか、エサ取りが居ない状態でポツリポツリと単発で喰って来る様です。
こっちのお腹が減ってきましたのでオニギリ2個持ってBさんの様子を見に行きます。
こちらはエサ取りが多い様で苦戦されてます。
「人の食事時間はサカナの活性も上がるから頑張って下さい。」
って言ってるとホンマに入りました。
チョっと高場でやりとりしてるのでタモを取って「自分で掬いますか?それとも掬いましょか?」って聞いたら「お願いします。」って事だったのでタモ入れを手伝いました。
32〜3cmのチヌです。
さっ、私もガンバろ!
再開しますが、風が強くなり仕掛けが入らなくなったのでウキを3Bに変え、誘導部分を2ヒロ取って流します。
しばらくして誘導部を3ヒロに変えると又アタリです。
これもウキのアタマを押さえてからじわーっと入ります。
ウキが見えなくなってから合わせを入れると乗りました。
これは小さい。
30cmをチョイ超した位。
これもキープする事にしました。
が、その後又もや沈黙が続きます。
いつの間にか私の隣に1人入ってました。
風はますます強くなり、ウキを5Bに変えてハリスは2ヒロ、誘導部分は4ヒロに変更。
サオを横に持ってられなくなりました。
不本意ながらサオ先を風下、潮下に向けます。
相変わらずサシエは触りません。
集中力も途切れた頃、仕掛け回収にリールを巻いた瞬間です。
ウキが瞬時にかき消えました。
来た!みるみるラインの張りがコッチへ来ます。
サオ立てる間はありません。
「ベールをオープンにしなきゃ!」と思いました。
張りつめたラインはスローモーションの様に見えましたがこっちの動きもスローモーションです。
結局、やっとの思いでレバーをOFFにしましたが、ズンッ!と少しテンションがかかっただけで軽くなりました。
ラインが風に舞ってヒラヒラしてます。
今までもアタリの瞬間にハリスを切られた事は何度もありますが、こんな事は初めてです。
ラインを回収するとウキ止めの1ヒロ下でラインが切れてました。
どうせ取れなかった気はするけど目一杯タメて切られたかったなあ。
しばらく呆然としますが、気を取り直し、又、仕切直しますが、14時過ぎ時間切れで納竿としました。
Bさんの様子を見に行くと、あれから全然だそうです。
又、隣の釣り人もアタリ無し。
夕方に期待ですね。
バッカンを洗ってると「釣れましたか?」って声。
昨日のAさんです。
今から夕方まで勝負との事です。
バラシの話をすると「青物も回ってるからね。」との事でした。
又お会いしましょうって挨拶し、恒例の、氷の進水式をする事無く釣り場を後にしました。
小さいながらサカナも2枚入ったクーラーバッグをぶら下げ磯場を通過し、農道を息切らせながら上って無事車にたどり着き、一路門司を目指しました。
|
釣り座 磯 |
フェリーに乗り込んでから風来坊さんに電話。
その時は出ませんでしたが食事後、電話戴きました。
「今度こそ一緒にサオ出したいですね。」って挨拶して再会?を誓い、九州を後にしました。
TOP 釣行記index 次のページを読む
|