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上野山さんからのリポート(番外編)
「用水路でも大物がかかって逃げられる」
敦賀 (福井県)
2004/04/10
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4月3日は子どもを連れて近くの湿地に鮒釣りに行きました。
私が中学生のころの春休みに甲子園での高校野球の中継を聞きながら弟と鮒釣りをしたことを思い出し、子どもにも鮒釣りを体験させてみようと思い立ちました。
弟と釣りをしたのは用水路ではなく川の河口でしたが、20cmほどの鮒を10匹ほど釣ったと思います。
ラジオを聞きながらの釣りで、春ののんびりした1日を弟と過ごしたことが印象に残っています。
今年の高校野球も終わりましたのでそろそろ鮒も釣れるだろうと思い、子どもと犬を連れて午後からゆっくり出かけました。
昨年秋に作りましたアジ釣りの仕掛をそのままセットしましたが、相手が10cmから20cmほどの鮒では古い仕掛でもトラブルもなく釣りができました。
途中から天気予報がはずれて雨が落ちてきましたが、子どもたちは帰ろうといわないので夕方まで3時間ほど遊んで帰りました。
釣果は鮒やオイカワなどが17匹ほどで写真を撮って放流しました。
うちの子どもに「おもしろかったか」と聞きましたら、「うん、また今度は晴れた日に来てみたい」ということです。
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釣れた鮒 雨の中ガンバル子ども、目が光っているうちの犬 |
5月の連休は「ぐれねっと」の管理人さんと釣行しようという話になり、あまりお金も使えないので4月10日は家族サービスも兼ねてまた鮒釣に行きました。
この日は初夏のようなさわやかないい天気でした。
前回は曇りで少し川が濁っていたためか食いが良かったのですが、今日は快晴で前回よりも水が澄んでいて食いが良くありません。
鮒でも天候や条件で食いが違うものですね。
春ののどかな陽射しの中での釣りでした。
こんな自然が家の近くに残ることになりました。
あまり釣れないので子どもたちは退屈して遊びに行ったので、私は子どもの竿を借りて鮒を釣りましたが2匹しか釣れません。
水が澄んでいるので用水路の中がよく見えます。
なにか大きな魚が水草をかきわけて泳いでいきます。
横にいた妻も見ていて「あれ釣れる」と聞いてきます。
「釣れるかどうかわからんけどやってみるわ」と私は行って川上にミミズをもって移動しました。
妻もカメラを構えてついてきます。
「タモいる」と聞いてきますが、私はたぶん釣れないだろうと「タモなんていらないよ。見える魚は釣れないと言うしね」といいました。
少し離れたところに魚を掬う小さいタモを子どもたちが持ち出していたのでした。
川を見ながら歩いていると大きな魚の影がよぎります。
魚の前にミミズを落とすと食いついてきましたが、かかりが浅くてすぐにハリがはずれます。
見ていた妻はビックリした顔をしています。
魚は少し移動して泳いでいますので、私はミミズをまた魚の前に落としました。
ウキが動きましたので、今度は強めに合わせました。
かかって暴れているのは大きな鯰でした。
「これはタモがいるな」と言いますと、妻は子どもに向かって「急いでタモ持ってきて」と呼んでいますが、なかなかやってきません。
鯰の引きは強く水草のなかに逃げ込もうとします。
しばらくやりとりをしていましたが、竿がのされ気味になり水草に道糸が絡まりハリが外れてしまいました。
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かかった大きな鯰 |
「まあ正体も分かったし、ハリもはずれて無事に鯰もにげられて良かったのじゃないの、あんたやっぱり良く釣るな」と妻は言っています。
「大物がかかって逃げられる」という磯釣りのいつものパターンが用水路でもありましたが、幸い妻が写真を撮ってくれたので、今回はほとんど「釣った」に近い結果となったのではないでしょうか。
この湿地は埋めたてられて日本最大の天然ガスタンク基地が作られる予定でしたが、企業が建設を断念して市に寄付してくれました。
このような美しい自然は、大切に次の世代に渡したいものですね。
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