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 上野山さんからのリポート
 「久し振りに50オーバーのチヌ」

  音海 (福井県)
   2004/05/22

 


5月22日は久し振りに釣友のSさんと磯釣りに出かけました。
Sさんからは「ワシは今シーズン初めての磯釣りや。どこか釣れる所に行こう」と言われますが、この時期どこでもチヌの情報はあるようです。
22日土曜日の午前中は仕事ですので、午後からいつでも船を出してくれるところになります。

サンスイ釣具店に聞きますと白木、杉津などはそろそろアジが回ってきているようです。
今回は3月末にチヌを釣った音海にします。
ここなら頼んだらいつでも船を出してくれます。
音海では今月40オーバーのオナガグレが出たという情報もあります。
Sさんは、音海には行ったことがないので、一度竿を出してみたいということです。

音海のウミックさんに2時ごろ行くと電話を入れSさんを迎えに行きます。
今シーズン初めての磯釣りのSさんは、オキアミ以外にチヌパワーやらサナギミンチ、粒サナギなどを買っています。
期待が大きいのかエサの買い方にも力が入っています。
いつも釣りに行く前は楽しいのですがね。
仕事を早めに済ませたので、12時にはサンスイ釣具店でエサを受けとって出発です。
天候は北の風で、波は50cmということですのでどこでも乗れそうです。

2時前にウミックにつきますが船がありません。
事務所に名前を書きに行きますと、「磯渡しの船はNHKの取材の人をのせて磯の方を回っています。2時過ぎには帰ってくると思いますよ」ということです。
手持ち無沙汰なのでナイフを出して閉じてしまったガンダマを広げたり、小物入れを整理したりします。

2時30分ごろになりようやく船が戻ってきます。
船長に「アジはいませんか」と聞きますと「午前中の人はアジで釣りにならないといっていた人もいましたね」といいます。
Sさんは早くもギブアップのような顔をしています。
「アジのすくないとこお願いしますわ」と、つごうのいいことを頼みますと「あまり人が乗っていないとこ行きますか」と船長が言いますので、「おまかせしますわ」と場所は船長に任せます。
「最近グレは出てますか」と聞きますと「まだグレは早いですかね。今日はチヌしか釣れていないですね」ということです。
我々2人を乗せた船は灯台を回り、断崖の下にある「小山」という磯に付けてくれました。

今日の仕掛です。
竿はいつものガマのレイダム1.5号
道糸は2.5号、ハリスは2号を3ヒロ弱とりサルカンで道糸と連結します。
円錐ウキを1ヒロ弱遊動にします。
ウキ下は4ヒロ弱ということになります。
サルカンの下に3Bのガンダマを打ちます。
ハリはグレメジナ7号です。

「小山」は大きな磯で二人並んで釣りますが足元狙いの磯のようです。
最初はいつものように丸玉オモリをつけて深さを測ります。
足元から竿1本くらいは3ヒロくらい。左手沖は4ヒロ弱ですが正面沖は7ヒロくらいあるようです。

私は左手の4ヒロ弱の所がポイントと考え足元に撒き餌を打ち仕掛は左手に投入します。
私の右に入ったSさんは棒ウキを使っています。
ウキ下は5ヒロほど取ったということです。
たまにウネリが来てサラシが出ますが潮はほとんど動いていません。
幸いアジはいないようです。
エサトリはスズメダイがチラチラ見える程度です。
たまに付けエサが残ってきます。

釣りをはじめて40分ほどたった4時前に、左向きに流れていったウキがゆっくり入ります。
合わせを入れますと左に魚が走ります。
まあまあの引きで上がってきたのは37.5cmのチヌです。
Sさんにタモを入れてもらいます。
魚をしめて氷を入れた磯クーラーに入れます。
「アタリはありますか」とSさんに聞きますと「ウキは3回ほど入ったけどベラしか釣れん」ということです。
ハリスを点検してハリをくくりなおして釣りを再開します。

エサが毎回取られるので竿3本ほど沖に仕掛を振りこみます。
このときはウキ下も50cmほど深くしました。
しばらくして仕掛が馴染んだ頃にウキが入ります。
合わせを入れますと、今度は先ほどより強い引きで竿を絞りますが糸を出すほどではありません。
45cmほどのチヌかと思い竿でためます。
手前に来て突っ込みますのでSさんが「けっこう引くな。グレかな」と言いますが上がってきたのはチヌです。
浮かせますと50cmはあるようです。
チヌ釣りに1.5号の竿はちょっと強いかもしれませんね。
Sさんが慎重に掬ってくれます。

その後、私には納竿の6時30分までアタリはありませんでした。
Sさんも最後までチヌのアタリはありませんでした。
迎えの船に乗ると「どうです、釣れましたか」と船長に聞かれましたので「50オーバーのチヌを釣りましたよ」と言いますと「場所の選定がよかったですかね」と言って笑っていました。

ウミックさんで大きさを計りましたら50.5cmでした。
「氷で冷やしてこの大きさですから、釣ったときは52cmくらいあったのではないですか」と船長に言われます。
今日は港の近くの磯や、我々の乗った磯などあまり人の乗らないところで釣果があったようです。
有名な磯はアジが沸いて釣りにならなかったようです。
A級の磯ばかりが釣れるわけではありませんね。
エサトリが多いときはかえって撒き餌が入っていないB級の磯のほうがよいこともあるということですね。

帰りの車でSさんに「2月にはカンダイの50オーバー、今回はチヌの50オーバーということで音海は相性がいいですわ。次はマダイの50オーバーか、グレの50オーバーですかね」と言いますと、「よくいうなあ。そんな調子よく釣れるわけないやろ」とSさんは言いますが、今回はタモ役でしたのでどこか寂しげでした。

来週はまたSさんと釣行ですが、今度は越前沖での船釣りです。
次回の船釣りは、釣行に備えて70リットルのクーラーを買うというSさんにも大物が釣れてほしいものです。

           小山の磯              釣れたチヌ 久し振りの50オーバーです



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