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 Ryutoさんからのリポート 
 「入れ食いショーの始まりはじまり」 
 
  小川 (福井県) 
   2004/12/10
  
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あ〜あっ、ホンマにグレが釣れなくなりました。 
先シーズンぐらいからかな?その前からかな?思うようにグレが釣れたのは、もう有史以前のような気がします。 
今年になってからも真夏の季節外れに何故か良い思いをして以来、9月は雷で30センチ級2枚と竿折れのバラシ、10月は怒涛の水潮の中で37センチを釣ったものの、港で怒涛の良型ラッシュに凹みまくり。 
11月になって気合い入りまくりの絶好調熊野でイガミ2匹。 
懲りずに行った1泊2日の釣行では、梶賀でタカベに弄ばれ、長島でコッパに撃沈、、、。 
 
ぐれねっとの掲示板に愚痴を書くとUENOYAMAさんから、気分転換に若狭にとの声。 
そう若狭に行きたいのですが、なかなか天気がね〜と呟く。 
今回は、水曜辺りから週末の天気図をチェックすると、大陸の高気圧が張り出し、木曜から回復し、金曜は絶好。 
土曜日もなんとかいけそうか、、、。 
でも間違いなく金曜がBEST。 
木曜は、昼飯も惜しんで労働し金曜を空けたのでした。 
 
行き先は、秋の若狭はここと決めている常神の小川。 
電話すると朝は6時半とのこと、久しぶりの平日釣行なので、ゆっくりやろうと1日予約し、午前2時に自宅を出発。 
いつもの紀伊半島のつもりで運転してると4時前に小川着。 
寝ることも出来ないので、港でエギなど引くもノーバイト。 
 
明るくなって船が来たので乗り込む。 
さすがは平日の1番船、客は僕を入れて3人。 
2人組は、千島はマダイが出てるけどボの可能性もあるので、地方でグレ釣りすると沖のサザエへ。私は千島に行きたかったが、1人のために沖までは面倒だろうと思ってると、船頭が先週良く荒れたので、千島は魚がおらんかも知れんが、1日やるのなら千島でマダイやりな。 
アカンかったら、昼からの客送りに行くからその時に変わればええと優しい言葉。 
それで、千島に行くことに。 
実は、千島に行きたかった。 
というのも、今期はマダイが絶好調。 
60オーバーがバンバンでてるのだ。 
 
恋月が好調とのことでしたが、船頭任せで黒チョボに降りた。 
さっそくマキエを準備。 
マキエはオキアミに色々混ぜた。 
マダイを思い描いていたので、少々重めに作ってある。 
何年ぶりの千島だろうか?ドキドキしながら、足元に撒くが、エサトリ1匹すら出てこない。 
やっぱりねと思いながら、タックルを準備。 
竿2.5号、道糸・ハリス3号通しに真鯛針を結ぶ。 
 
ウキ下5ヒロで流し始めるが、当然のようにサシエは付きっぱなし、、、。 
潮も港向きに流れる良くない潮だ。 
それでも2時間もマキエを続けただろうか、ようやくサシエが取られだした。 
6ヒロまで深くしていたウキ下を調整しながら釣っていくと、4ヒロほどでジワーとウキを押さえるが、食い込まない。 
回収すると頭だけが取られている。 
渋いアタリが出てから張ったり誘ったり送り込んだり合わせたりするが、あざ笑うように反応が無い。 
間違いなくグレである。 
潮が良ければともかく、ハリス3号に巨大な真鯛針では、釣れんわなと真鯛を諦めて、ハリス・針を落としてグレ釣りをする。 
 
ハリス1.5、針グレ6号で流すと、同様にウキを押さえるアタリ。 
軽く張ってやるとスルスルと入っていった。 
ビンゴと竿を立てるとクンクンとした手ごたえで30pほどの真っ黒なグレが浮いた。 
エイやと抜こうとした瞬間にポロッと針外れ。 
何でやネン!! 
次もすぐに来たが、今度は掛けた瞬間に針外れ。 
何してるネン!? 
食いが渋い?針が悪い?竿が悪い?腕が悪い?(最後が正解)ぶつぶつ言いながら、続けるが2発の針外れですっかり場荒れしたのか、まったくアタリが無くなった。 
どないなってるネン?? 
潮は港向きにゴンゴンと流れる。 
千島では実績の無い潮だ。 
やばいな〜と思っているとサラシの切目で久しぶりのウキ入れ。 
 
今度はじっくり待ってやろうとラインが走ってから竿を返した。 
グンッとした手応えの後に、ゴワンゴワンと竿を揺すられてそのままグーンと竿が伸される。 
1.5号で溜められる重量ではない。 
ヤバッ真鯛かと咄嗟にオープンベールで走らせると直ぐに止まった。 
あれ?ばれたかなとリールを巻くと再び走り出した。 
一度は留めに掛かったが、到底無理な手応えで左に走られる。 
再度フリーで走らせたが、ズッと根に摩れた感触の後にハリスが飛んだ。 
 
残念。 
真鯛はシモリを巻くようなことはないし、止まることなく走り続ける。 
今まで釣ったことのある魚でこういう走り方をするのは、グレとヒラマサだ。 
ここは日本海。 
50を超えるグレが居るとは思えないし、ヒラマサかな? 
スズキやコブダイのデカイのかも知れんなとタックルを作り直す。 
 
2投目、かなり流したところでウキ入れ。 
今度は取るでと気合いのアワセを送るとズンの手応えの後、今度も良く引く。 
しかし、今度の魚は足元に泳いでくる。 
グレやな! 
結構の型やぞと急いでリールを巻く。 
魚は案の定、足元の棚に向かって締めこんでくる。 
久しぶりの手応えに、我ながらぎこちないやりとりだったと思うが、なんとか浮かせると35pほどのグレ。 
あれ?思ってたより小さいがなとタモに収めると尾長だった。 
千島では夏に釣れたと聞いた事があるし、私自身も25pまでならなんどか釣った記憶があるが、12月にこのサイズは初めて。 
さっきのバラシは、まさかコイツのでかいの? 
このグレ、良い色してたのでこら入れ食いやなと思ったが、ハグレだったのか、その後は馬面が来ただけ。 
 
ところで、さっきから足元のマキエにオセンが寄るのは良いが、70pほどのスズキがウロウロしている。 
エサトリを蹴散らせてくれるので、そのままにしておいたが、グレのアタリも無くなり退屈なので、お土産の確保にかかる。 
エサトリ対策にと持参したボイルの大きい奴を選んで、そのままの仕掛けで投入。 
オセンがつつくが、甘エビみたいなボイルは取られること無く、沈む。 
そこにターゲット登場。 
オセンにとってはジョーズみたいなもんだなと思いながら。 
スーッと引っ張ってやるとパクッとその大きな口で食ってしまった。 
右に左に走り、下に潜ったかと思えがエラ洗いして楽しませてくれたのは、スズキと呼ぶには少し恥ずかしい65p。 
お土産には十分か。 
 
これでアオリが見えたらバッチシなんだけどな〜と思ってると船が見えた。 
ちょっと早めの客を送って渡船登場。 
バラシた奴には未練が残るが、この頃には潮はゴンゴンと流れ、ほっとけばスプールから道糸が無くなるほどの勢いだったので、千島に見切りを付けて、地方へ。 
山伏に行きなと船頭にすすめらて渡礁。 
山伏では、先週の大荒れの名残でゴミが漂う。 
それに千島からの潮は、当たり前だが当て潮。 
それでも右にスライドすれば期待できるのに、ものの見事に左へ。 
とほほッ。 
 
これでは夕方まであかんなと弁当を食べる。 
しかし、いくらゆっくりと食べても時間を弄ぶので、退屈しのぎ程度に始めてみるとやはりコッパとミニチャリコのオンパレード。 
直ぐにいやになり、横のチヌポイント移動して、お土産を狙う。 
秋のチヌはノッコミと異なり、良く引くので面白い。 
味も断然良いので春にもまして大好きなのである。 
4時前まで本気で狙ったが、磯ベラだけに終わった。 
 
少し、日も傾き掛けたので、沖向きの釣座に戻る。 
とりあえずの様子見で5Bウキのチヌ仕掛けのまんまで投入した。 
やはりコッパの入れ食いである。 
25pないとあかんがなと文句を良いながら続けるが、25はおろか20pにも満たない。 
こうなれば手返し勝負かと、2.5ヒロ固定でするが結果は同じ。 
遠投しても効果なし。 
それでも夕方には一瞬の時合いがくると信じ続けて、繰り返す。 
 
小川の北磯は地形的に西を向いているので、夕日でウキがまったく見えない。 
ようやく待望のアタリが来たのは、コッパのアタリが無くなり4ヒロぐらいまで落としていた時だった。 
ウキが見えないので投入したまま糸を送らずにサオ先や糸でアタリを取ってたのですが、重量感のある引き込みが来た。 
慎重に寄せてくると足元に突っ込む。 
波を気にしながら磯際に出て引きに耐えていると魚が浮いてきた。 
明らかに30cmは超えている。 
慎重にタモに納める。 
ヤレヤレである。 
 
それからは入れ食いショーの始まりはじまり。 
小は25pで3匹に1匹は30cmを超える。 
お土産には十分過ぎるので、30cm超えてると思うものだけをバッカンに入れる。 
途中2度ほど良型のアタリが途絶えたが、ポイントの遠近左右と変えることによりミニチャリコ混じりに1時間の入れ食いを楽しんだ。 
まだまだ釣れる気配だったが、ライトを持ってなかったので納竿。 
 
遥か沖の千島で船が磯に付けるのを見ながら、磯を洗い道具を仕舞う。 
バッカンのグレも窮屈そうで、水も汚れていたので、変えてやろうと違うバッカンに移した際に、海に帰るラッキーな奴もいた。 
港で計ると最大は35cmの尾長。 
見た目35を切ると思ってたけど、やはり口太と比べるとちょっと長い。 
口太はハンコをついたかのように30〜31cm。 
山伏で1匹目にキープした奴は32.3はあったので、どうも幸運なグレだったようだ。 
メジャーを入れて写真を撮ったりして、すっかり遅くなってしまったが、楽しい一日であった。 
 
これで太平洋でも復調したいもんである。 
次回は年末釣行、どこに行こうかな。 
また若狭にしようかな。 
 
 
 
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