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 Ryutoさんからのリポート
 「古和浦へ行こう、赤島だよ」

  古和浦 (三重県)
   2005/01/26

 


新年になって仕事に少し余裕が出てきた。
ここらで一発平日釣行をと思っているとお誂え向きに「ぽかん」と予定が空いた。
チャーンスである。
早速、師匠に「明日どうですか」とメール入れると「いいね〜、どこ行きたい?」と帰ってきた。
「古和浦か二木島」とリターンする。
古和浦には行ったことがなく、二木島には何年か前に1度だけ。
両方ともぜひとも行ってみたい。
夕方、「古和浦へ行こう、赤島だよ」とメール。

ウキウキしながら仕事を片付け、自宅に帰った。
Webを見るとゆたきちさんも休みらしい、、、。
もう少し早くチェックすれば、道中のお友達が出来たかもしれないのに、、、。
でも手術の前日に釣りに行こうというガッツ、そして実際に2日後に磯に立つ精神力、御見それします。

閑話休題、古和浦は、平日というのに渡船には20名近くの釣人がいた。
渡船屋も多く、特に人気のある渡船屋であったように思う。
本日は、師匠にお任せコース。
師匠は船頭にお任せコース。
磯をあれこれ考えなくて楽チン楽チン。

事前に調べておいたが、赤島は古和浦の磯でももっとも遠い(志摩半島方面)磯で、かなり大きい磯らしい。
港もかなりの入り江にあり、磯までちょっとした遠征気分だった。
赤い色した磯が見えてくると船頭に呼ばれ、ホースヘッドに立つ。
赤島の先端部分におり、チョボ磯に移動した。
他に3人が降りて北東向きの釣座へと移動していく。
左手には2年ほど前に禁漁なた方座浦の黒島が見える。
ワンドの先端部分にあたり、潮通しも良さそうだ。
師匠に聞くと尾長も出るとのこと。
潮は右に流れ、サラシと当たって潮目らしきものもある。
横風がキツイのが気になるが、条件は良さそう〜!!

タックルは、1.7号竿に道糸2号、ハリス2.5号を直結。
針は尾長の3号を結ぶ。
ウキは某メーカーの全遊動専用ウキとかいう新調したものをセット、ウキ下2.5ヒロにヒゲを結んだ。
サラシにボイルをパラパラと撒いて、竿1本沖に投入。
ハリス分を引き戻し、仕掛けを張りながら流す。
サラシの切れ目から潜り潮を捉えたウキがスーッと沈む。
今にもとガツンと竿に来そう。
だが、し・か・し、、、である。
何度流してもサシエはそのまんま。
馴染んでない?とガンダマを追加。
ジワジワと沈めながら仕掛けを流す。
丁寧に磯際から潮目までを攻めるも生態反応無し。

ふと気配を感じて振り返ると後ろではドンスカを持って移動する釣人。
えっ?もう釣れたん。
よし、やっぱり潮は良い。
今に来るでと思うが、サシエは元気に帰ってくる。
振り返ると竿が曲がる。
真正面から朝日が昇りウキが見えにくい。
海中の様子も分からない。
勘で仕掛けを流すが生態反応は無い。
後ろはまた竿が曲がる。
しかもどれもこれも型が良い。
どないなってるねん?と海に叫ぶ。

文句が利いたのかどうかは定かでないが、サシエが取られるようになった。
もうぼちぼちか。
怪しいウキの動きで誘ったり合わせたりするが、魚を捕らえられない。
逆光でウキが海中に入ると小さいアタリが分かり辛いので、仕掛け変更。
上下のセットウキに代える。
何方かの得意な奴である。

小さいアタリウキの小さいアタリで誘ったり、掛け合わせたりするが無駄な努力。
このころから後ろもまったく竿が曲がらなくなった、やば〜いっ。
いつも速攻でかける師匠もこの日は「わからん」と連発。

日が昇りきってようやく分かった。
だだ澄みである。
遊動3ヒロの水中ウキがはっきり見える。
この潮は辛い。
なんとなく、地方が釣れた理由が分かる。

ハリスを落としたい衝動にかられるが、狙いはあくまで50オーバー。
実際に前日も前々日も釣れている。
いたずらに落とすことは避けたい。
沖のシモリの状況まで知る由も無いので、狙いは磯際一本。
際に引き付けるようにアタリを待つ。
サラシで沖に出ようとするウキ引き付けてアタリを待つ。

サシエが取られたり取られなかったりする3.5ヒロ前後を徹底して攻める。
沖に出るウキを引き戻した次の瞬間、スパンとウキ入れ。
竿を立てて、際に出る。
最初の締め込みこそスピードは合ったが、手応えは軽い。
が、浮かして見ると軽く30cmはあるようだ。
普段、このタックルなら抜くサイズだが、慎重にタモに入れる。
唇皮1枚で無事34cmゲット。
これからやな〜と元気付くが、続きは無い。

再度、磯が活気付いたのは昼前だった。
残りっぱなしだったサシエが取られる。
海面の状況は朝から変わりないので、底潮が動き出したか。
マキエにトウゴロウや箱フグが見える。
チャ〜ンス。
絶対に際で魚が食いあがるとしつこく責めていると。
ヒュと風きり音。
師匠の竿が曲がる。
潮目で来たと軽く36cm尾長を仕留めて、一言「尾長か、あかんな」!
そう、こんな条件で深いタナで釣れる尾長は続かない。

時合いは短い。
直ぐにウキ下5ヒロで沖を攻める。
潮上に要るので、馴染みを早くするためにハリスにジンタンを追加。
2投目。
一瞬のウキ入れの後に指が弾かれた。
竿を起こしてベールを返す。
キーンと糸鳴りがする。
気持ちええ〜!!
スピードはそこそこだが、1.7号竿に2.5号ハリスを脅かす程ではない。
難なく仕留めたのは、同サイズの尾長グレ。

冬の尾長は、痩せているというイメージがあるが、こいつは体高があって良く肥えていた。
色も茶色っぽい。
2連発で来たので、これはひょっとするととも思ったが、やはり続きはなく2時に納竿となった。

最後に、古和浦の印象だが、渡船店も多く、人も多そうだが、磯数も多い。
まだまだ未知数の磯もありそうだし、10番など最近解禁された磯もある。
2月にも新たに解禁される磯があるとかないとか。
当日は数は出なかったが、49を筆頭に40cmオーバーは8、9枚でていた。
ボもあったようだが。

魅力的な釣場には違いないが、渡船料金が5,000円と高いのはいただけない。
2月は気になる釣場Uの二木島を攻めたい。


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