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 Ryutoさんからのリポート
 「なんじゃこりゃ?松田優作風に叫ぶ!!」

  須賀利 (三重県)
   2006/06/03

 


GWに、半月版損傷で膝の手術をした。
半月ほど社会から切り離された生活だったが、やはりストレスはたまる。
さらにツキもなく入院中にギックリ腰になって、不自由な生活を強いられた。
退院して直ぐにでも、若狭に、紀東にと、そんなことばかり考えて病院のベッドで悶々としていた。

やっと退院したもの、膝も腰も良くない。
当たり前と言えば当たり前なのだが、、、。
5月28日、手術から1ケ月経って、膝はともかく、腰はすこぶる良くなった。
リハビリも兼ねて1人でフラッと半夜に行くことに。
好調な紀東に行きたかったが、ロングドライブが不安だったことと、波も高いと船頭が言ったので、若狭の神子へ。
今シーズン最後のチヌ釣りだろうし、なんとしてもチヌの顔を見て、スッキリと尾長グレに。
強い想いもあって大型を掛けたが、ハリス切れでバラシ。
うーん、悔しい。
しかし、膝も腰も大丈夫だった。
これで自信になった。

6月3日は、ゆたきちさんと約束していた。
1週間も前から、天気図と睨めっこ。
どうも悪天候らしい。
悶々と過ごしたが、祈り?呪い?が通じたのが、雨の予報は取れた。
波は出そうな感じだ。
波1.5b→3bに東の風は、かなり微妙な数値だ。
諦めるか、尾鷲なら行けるか、悩む。
ところが、尾鷲には◎キューの大会が入っているらしい。
いつも利用する宮城野渡船に電話するとやはり船は満員。
半夜も大会の客が残ると思われるし、波も出てきそうなので、良い所に行けないよ、と諭された。
諦めが悪い私は、ゆたきちさんに頼んで、方々に連絡していただく。
ゆたきちさんは、二木島に行きたいようだが、若船頭に船を出せるとは言えませんと言われたらしく、須賀利に行くことになった。
こんなやり取りを江戸出張の間に行っていたので、出張の内容はサッパリ覚えていなかった。
お気楽サラリーマンである。
上司読んでないやろな!?

深夜12時に、ゆたきちさんに迎えに来ていただいて、イザ尾鷲へ。
久しぶりの釣行に話も弾む。
ゆたきちさんは、梅雨グレになって調子が良いらしい。
「あら丸(須賀利の渡船)は、ドマクラか沖寺島のワレに付けます。
しかし、開進堂などには行かないのです。
波があると沖に出たがらない、根性無しの船頭で、この前uenoyamaさんと行った時には、3ツ石の内側でした。
その時、私たちは、駄目でしたが、隣では40オーバーの尾長が、、、」「去年もワレで良い目をしてるので、、、」「二木島では、湾内で40オーバーと、、、」「管理人さんは、浅い釣場が好きだ、“じぇんとるまん”だ」と、様々な話をしながら鈴鹿峠を越えた。

恒例になっている(らしい)、スーパーライフでの食料品調達。
「今日は、半額のヨーグルトがない」とぼやいておられた。
私もペットボトルのお茶と朝食用のパン(ちゃっかり30円引きのパン)などを購入し、レジの外で待っていると、「ここで氷を仕入れるねん」と刺身など要冷蔵商品を購入した、買い物袋に詰めいれる氷を袋詰めされている。
そして、「あかんで、解けてるで」と一言。
気の良さそうな店主?は、わざわざ氷を出しに行ったようだ。
その行動力に感服。
さて、伊勢自動車道に乗って、出張の疲れもあって、うとうとして気付けばエサ亀にいた。
2人でボイルを7枚。
本日は、トーシ釣りの予定である。
エサ亀から、須賀利までは運転を変わった。
少しでも横になっていただけたらと思ったが、ゆたきちさんの口は、絶好調!
明日、磯の上で寡黙にならないと良いのだけれど。
この時季は、やはり尾長グレが釣りたい。
だから、今日は、寺島に行きましょうとなった。
ゆたきちさんが二木島で釣った口太はまだ抱卵していて、ボテボテだったらしいが、はっきりって口太には、興味が無い。
まぁ、ボーズよりは良いけれど。

途中、コンビニで昼食を仕入れて、須賀利に到着。
エギを持っていたので、イカなど居ないかと思っていたが、須賀利港は奥深く、墨跡もなかったので、車で目を閉じていた。
周りが用意し始めて、ゆっくりする間もなく、準備。
腰には、チャンピョンベルトならぬ腰椎ベルト、膝にはサポーター。
吾ながら呆れ返る姿である。
さらに、氷・水5リットル、ボイル3枚半を入れた磯クーラー、ロッドケースには、竿3本、タモ、チャランボ、リール2個、諸々。
さすがに、磯クーラーは、2分割した。
ここでギックリ腰を再現しては、社会生活に関わる。
意外と寒いので、レインウェアを着込んだ。

あら丸は、今まで乗ったことの無い渡船だった。
乗って、いきなり落とし穴がある。
船尾に行こうとすると平行棒のようなスペースを行かねばならない。
ゆたきちさんに後ろにおいでと言われたが、丁重にお断りして、ストレッチに励んだ。
奥深い湾を出ると、船が上下に揺れる。
尾南層を回ると船は、飛沫を上げ始める。
「これではUターンするかも」ゆたきちさんは、不安顔だ。
途中、船速を緩めながらも、三ツ石まで来た。
途中、尾南層のカブト辺りで、「昨日はここで2枚釣れた」と力説していたので、船頭は、ホントはこれ以上は沖に行きたくなかったのかも知れない。
三ツ石で留まったが、ゆたきちさんが寺島の裏に行きたいと言ってくれたおかげで、船は再び動き出した。

目当ての水道は海の中、高場も波が駆け上がっている。
5時に沖寺の裏(水道寄り)に渡礁できた。
真っ赤な太陽が顔を出し、天気は良さそうだ。
早速、レインウェアを脱ぐ。
時折り波が駆け上がるので、船着きに2人並んで竿を出すことに。
ボイルをバッカンに入れて水を張る。
サラシにポロポロと入れながらタックルの準備にかかる。
竿:SHIMANO極翔・磯1.7号、LBDリール、道色ザイト・フラッシュRX2号、ハリスザイト・磯フロロ2.5号、針オーナー剣華グレ8号、ウキ釣研全遊動X-T。
ハリスを2ヒロ取り、遊動部分を半ヒロ取った。
口太狙いの時は、ハリスを2.5〜3ヒロとるが、尾長を狙う時には2ヒロ以上は絶対取らないようにしている。
直結部分にG3を、ハリスの真中にG7を打った。

先に仕掛けを投げ入れたゆたきちさんは、「エサトリがいてる〜」と嘆きモード。
船頭から、小サバが居ると釣りにならんと脅かされていたからだ。
サラシにボイルを2〜3杯入れて、切れ目に投入する。
すっとハリス分を引き戻し、アタリを待つとスポンとウキが入った。
軽く手首を返すとやはり小サバ。
次は、遠投するとサシエが残ってきた。
沖には、サバは居ないのか?
サシエが取られるか残るかの位置を確かめようとその中間辺りに投げ入れるとキュンとウキが入って、25a程のコッパ尾長が釣れた。
このサイズが居れば、潮が動けば40a級も食ってくるだろうと根拠の無い自信が芽生える。
ナンクルナイさ〜!

でも、想いとは裏腹に、沖にも小サバが横行しだす。
それではと、ハリスにシズを追加し、足元狙い。
ウキの付加以上のシズを打っているので、仕掛けが馴染めば、当然ウキは沈む。
それを引き戻すように際に張っているとシュッとラインが走る。
ピリピリと上がってきたのは、コッパグレ。
ゆたきちさんも際を攻めるが、2人してコッパに苦笑いである。

ここでゆたきちさんの仕掛けを説明すると、彼曰く「管理人仕掛け」だそうで、固定の完全フカセらしい。
「サラシがきつくても、エサは落ちるのです。
必ず仕掛けが馴染む所があるのです!管理人さんの受け売りですが、、、」と主張しておられた。
人には、それぞれ得意な仕掛けがある。
私は、固定やスルスルは、ほとんどしない。
浅いタナを釣る時も遊動部分を10aは取る。
理由は特にないが、ただなんとなくその方が食いが良いような気がするからだ。
そんなことを話しながら、2時間ほどドラマも無いままに過ぎた。

打開されない状況に嫌気が差し、「ちょっと水道行ってきます」と釣座を移動。
沖寺の洞穴の釣座に移動。
満潮は10時頃、波は足元を駆け上がるが、洞穴に少し入ったところに乾いた足場がある。
右には、強烈なハエ根があるが、潮が左に通れば、釣りになりそうだ。
マキエを入れずに仕掛けを投入。
サシエは、無事に帰ってくる。ラッキー!サバが居ない。
サラシにボイルを撒きながら切れ目に投入。
サラシに押されて洞穴の対岸に近づくと磯ベラが釣れてきた。
口ナマリを追加し、竿を立ててサラシの中に仕掛けをキープする。
ウキが消えてキュンと穂先が絞り込まれた。
合わせるとキュキュキュ〜と心地よい手応え。
磯際に降りるかと一瞬思ったが、その場で竿を立てると左に動いてくれた。
難なく抜き上げたのは、30a強の尾長グレ。
やれやれである。
ゆたきちさんの釣座にもどり、バッカンに入れてポンプON。
ゆたきちさんも針外れしましたと言っている。
時合いかな!?

パンを持って釣座に戻り、続きを狙う。
先ほどと同様に竿を立ててアタリを待っているとスポンと入って、クククッと穂先に乗ってきた。
合わせると結構な手応え。
先ほど同様に竿を左に倒して誘導しようとするが、右のハエ根に向かって行く。
仕方なく磯際に駆け下りながらリールを巻く。
ハエ根の向こうを右往左往する魚を何とか浮かしてウキが見えたが、最後の抵抗で情けなくバラシ。ハリスを3号にアップし、直ぐに投入すると同様のアタリ。
今度は取ると磯際を駆け下りたが、1枚目と同様のサイズだった。
太ももまで潮を被ったのに、ブツブツ。
2枚目をバッカンに入れて、ゆたきちさんに水道に来ませんかと誘ったが、船着きで頑張ると言う。

すっかり青空!朝はどうなることかと心配した波も収まりつつある。
日ごろの行いかな!?潮が、左に流れ出した。
チャーンスと思ったが、サシエが残るようになった。
説明し辛いが、釣座の右手に大きなサラシがあり、潮が左に通る。
サラシを基点に私の前は、潮が動かないのである。
遠投してサラシを越えると左に流れるが、道糸・ウキがサラシに流されるため、馴染みが悪い。
そら、サシエは獲られないよね。
あまり好きでないが、シズを追加し、ウキを沈めて表面のサラシを避けるようにするとバシュとラインが走った。
貰った!と合わせたが、2回ほど締めこまれてバラシ。
なんでや!?回収すると針が内側に少し入っていた。
石物か?

針を剣華グレから速手グレX8号に変更、ウキをツインセンサーにしてアタリウキを浮かせることにした。
ウキ下は、4ヒロだが、サラシと潮で相当斜めに仕掛けはいっているだろう。
潜り潮に引かれそうになるウキを張っていると、ヒュッと海中へ。
同時にグワンッと乗ってきた。
今度こそと大アワセを入れて、リールを巻くと竿の胴に重みが乗る。
たまらず竿尻を腰に当てて穂先を海中に突っ込み耐える。
ジリジリとドラグが滑る。
なんじゃこりゃ?松田優作風に叫ぶ!!

リールシートの上を握り、必死に耐える。
ジジジッと3回ほどドラグが滑って、魚との均衡が取れた。
一呼吸おいて、反撃にゆっくりと起こしにかかる。
1bほど竿を起こしたところで反撃にあった。
グモモッと動かれて、ビクともしなくなった。
根に着かれた?
このまま待つか、弱めるか?と思案したところで、ズッと動かれてハリスが飛んだ。
グレなのか?
私の力量、タックルを越えた奴だった。
しばし呆然。
ふと我に返って仕掛けを回収すると針上30aほどがザラついていた。
仕掛けを一新して、狙うがアタリはない。
潮も右に通りだした。

どこかで呼んでる声がした。
振り向くとゆたきちさんがタモをかざす。
遠くから見ても切れ込んだ尾っぽが分かる。
「40チョイの尾長グレです」とコメント。
声が弾んでいた。

右に流れだしたのでサラシの壁を狙う。
ポイントに仕掛けが入りやすくなったが、取り込みは難しくなった。
サシエが頻繁に取られるので、元の仕掛けに戻しウキ下2.5ヒロで張ってるとヒュッとウキが入った。
今度こそと大きく合わせる。
ガッと魚が乗ってハエ根に向かって来る。
さっきとは明らかに手応えが異なる。
余裕を持って対応し、左に遊動。
足元に来てから2〜3度と締めこんだが、海面に横たわらせタモに入れたのは35a級の尾長グレ。
これは、続くで〜と思ったが、その潮は一瞬で止まり、まったく気配が無くなってしまった。

朝の釣座に戻って昼食とする。
ゆたきちさんの良型尾長を見せてもらうと、それは見事なプロポーションで43aあったらしい。
うらやましい、、、。
ゆたきちさんの釣りを見ながら、弁当を広げる。
仕掛けは、今も固定でウキ下は2.5ヒロだそうだ。
「今日は、管理人仕掛けで通します」「ひとつの事に凝る性格なので」とご自分で分析されていた。

沖を攻めておられたが、エサトリにハリスを傷つけられ、どんどん短くなって来たと仕掛けを一新されます。
仕掛け交換の後の1投目。
足元に入れたウキがジワジワと入りました。
ゆっくりとした合わせ(半信半疑だったのかも)で竿がグンと曲がります。
仕掛け交換1発で来たようです。
危なげなく上がってきたのは、35aの口太でした。
まだ抱卵しているようで、丸々としてました。
ゆたきちさんは、上機嫌に魚を絞めて、サイズを測られます。
クーラーに入れて、喉を潤し、どかっと座って仕掛け作り。
いつもながら、釣るとその後すごいゆったりとされます。
自分でも分かっているようで、「すぐに竿ださなあかんのやけど、釣れたら安心するねん。」「Ryutoさんやってや、そのシモリの上やで。」とゆたきちさんワールドを展開。
そう言えば、正月明けに釣行した二木島でも1匹釣って、そのまま弁当を食べておられた。

私も弁当を掻っ込み直ぐにでも竿を出すわけでもなく、もぐもぐやってました。
思えば、この時が時合いだったのでしょう。
ゆたきちさんが仕掛けを作り直して、第1投。
絵に描いたようにウキが沈む。
竿が曲がる。
タモが伸びる。
40a弱の口太が収まる。
決して良いとは言えない足場でしたが、タモ入れもバッチリでした。
「Ryutoさん、やって下さい。そのシモリの上です。2.5ヒロ固定の完全フカセです。」
はいっ、分かりました〜!
弁当を食べ終え、マキエを補充し、仕掛けを作り直す。
口太なら2号で十分とハリス2号、針7号をくくる。

私はハリス2ヒロと矢引き遊動の仕掛けでアタック。
サラシに押されて沖に出たウキを例のシモリの手前で張り付ける。
ブリブリッとラインを引っ手繰られた。オヨヨッ!?当たり方がゼンゼン違うやないのと応戦。
ぐわんと竿に重みが乗り、シモリの向こうを右に走る。
かなりの型だ。
ゆたきちさんから声援を貰って華麗?にファイトするが、ゴンゴンゴン。
やめて〜グレに変わって〜の願いもむなしくサンちゃん登場。
45aほどか。
その頃から、潮目が沖に延び始めた。
これはチャーンス。

ハリス3号、針9号にアップし、先ほどから当たっているシモリの沖に投入。
ボイルをサラシにパラパラ。
マキエが出るのを計り、仕掛けを張る。
ズボッ!来た!!
午前中に下手こいたので、渾身の合わせ!バッチリのタイミング。
道糸がひらひら〜???
何でやネン!情けない!会わせ切れ!穴があったら入りたい。

道糸2.5号にアップして、急いで仕掛けを作り直す。
釣座に戻るとゆたきちさんのウキがズボッ。
バッチリの合わせが決まったが、魚は止まらずハエ根の向こうに。
地団太を踏むゆたきちさん。
敵は私が打ちましょうと仕掛けを振り込むが、アタリはない。
2人して攻めたが、無反応。
2発のバラシで魚が散ったか?

サシエが残るので、誘導部分を1ヒロちょっとにして、沖にながす。
潮目に掛かった時、ズボッ、ババババッとラインが走る。
ゆっくりと竿を起こし、ラインに手をかける。
心地良い引きを感じて磯にブリ上げたのは、30a強の尾長。
「ちょっとタナ深くなってます」と声を掛ける。
バッカンにほり込み、直ぐにサシエを入れると同様のアタリ。
入れ食いや〜、でも小さい!?
30未満はリリースしてると、またアタリが止まった。

ついに時合いが終わったな〜んて言ってると、見覚えのある船が。
なんとなく後ろめたくて、目深にキャップを被り直す。
宮城野さんが水道に客を降ろす。
まぁ、向こうから分かるわけ無いと思うが、今は目立ちたくない。背中を向けてしまいたい気分だ。
こんな時に限って、ラインに重みが乗る。
下を向いていたから、ウキなんて見てなかった。
巻き取ると既に魚はハエ根の向こう。心情とは裏腹に磯際に駆け下りて飛沫を被りながら竿を曲げる。
ズリズリと根に擦りながらも35aをキャッチ。
目の前を宮城野さんが過ぎていく。ヤレヤレである。
これで、時合いは終了した。

最後の時合いは、やはり夕方だった。
それまでの晴天はどこへやら、風が出てきて波が高くなる。
水道に移動して、竿を出していたが、サラシで目茶目茶なので船着きに戻って見ると、本日3回目の光景が。
上がってきたのは、グッドな口太。
「やっぱりあのシモリできた〜」と。大満足の笑顔だ。

船着きに2人して並んで竿を出す。
サバやコッパが掛かるが、気配は感じられる。
「こっちの高いとこからやるとシモリに上手く入るから」と場所を交代していただいた。
風でやりにくいことこの上ない。
ハリスにガンダマを追加し、強制的に沈める。
ウキ止め糸の位置で張りを作りアタリを待つが、サシエだけが霞め取られる。
どうも沈め釣は苦手。
ウキを小粒のグレセンサーFに変更し、ハリスに極小のジンタンを打ち底潮を捉える潜行ストッパーをセット。
きっちりとウキを浮かせて釣る自分の釣りを展開。
ジワーとウキが入る。
そのまま入れと願うが、スルスルと浮いてきた。
回収するとボイルの頭だけが取られている。
居る!再度同じところを攻めると同様のアタリ。
咄嗟に掛け合わせたが、素針を引かされる。
針を剣華グレから速手グレXに変更。
10aほど入ったアタリを見逃さずに掛けた。
ガツン、ギュギュギュ〜ン、キーン、ゴンゴンゴンとサンノジが来た。
こいつは馬鹿でかくて50a近かったと思う。

直ぐに針を結び直し、同じ所を攻める。
10a入った!竿が跳ねる。
ガッガガガガ、首を激しく振るのが分かる。
尾長や!竿を起こしに掛かると強烈に引き始めた。
ハエ根の向こうを右へ左へ、リズミカルに飛ぶように抵抗する。
良型なのは分かるが、ドラグは滑らない。
ゆっくりと時間を掛けて浮かせると、やはり尾長だ。
タモはどこに置いたかなと振り返ると、ニュッ突き出された。
ありがたい。
タモを受け取り、1発でフィニッシュとはいけなかったが、なんとか仕留めた。
40aの尾長グレ。
こいつを待っていた!!
まだまだ釣れると2人で躍起になって狙ったが、私にまたまたサンノジ。
最後の最後にゆたきちさんにも当たったが、あえなくバラシとなったところで、船が見えた。

ゆたきちさん35〜43aの口太3枚、43a尾長1枚。
私、30〜40a尾長6枚。
まぁ、復帰第一線としては、上出来かもしれない。
バラシが多かったのは反省だ。

道中は、古里の温泉に入り、ラーメンをすすって、交代で運転・爆睡を繰り返し、11時過ぎに自宅についた。
非常に疲れたが、やはり海は良い。
グレ釣りは、楽しい。
尾長ならもっと楽しい。
これから大好きな夏磯が始まる。
今日、飛ばされた奴らには、必ずリベンジを。

PS.
久しぶりに磯に行ったので、長文になってしまいました。
読んでくださった方、ありがとうございます。
過酷なトーシ釣りにお付き合いいただいたゆたきちさんには、感謝しています。
皆様も良い釣りを、、、。


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