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上野山さんからのリポート
「磯釣りやめます、来週だけ」
甫母 (三重県)
2008/01/26
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1月26日はまたしても釣友のゆたきちさん(Y君)と三重県に釣行しました。
前回の正月の釣行では私はアタリが2回しかなくボーズという寂しい結果でした。
その後Y君は再度二木島に釣行したがボーズということでした。
お互い、ボーズ続きですので、どこか釣れそうなところに行きましょうとあらかじめ電話で釣行場所の相談をしましたら、前回Y君が二木島に単独で釣行したときは、二木島の渡船で甫母(ほぼ)の磯に乗った人が結構釣ったということで、いっそ甫母にいきませんかということになり、私は初めて甫母の渡船に乗ることとなりました。
甫母の磯は渡船区でいいますと梶賀と二木島の間です。
われわれはいつも甫母の晴洋丸渡船の前を通って二木島に通っていたのですが、いつも甫母の渡船屋さんの駐車場にはほとんど車が無いので、あまり人気が無い渡船屋かなと思っておりました。
とりあえずY君が渡船屋に予約の電話を入れてくれました。
私はいつものように大津に10時ごろに到着してY君と銭湯に入ってから甫母に向かいました。
途中エサガメでボイルのLとMをそれぞれ1枚ずつ受け取り、甫母の晴洋丸渡船には3時ごろに到着いたしました。
まだ車は1台も無く仮眠所が開いておりましたので、我々は仮眠所で眠ることにしました。
金曜日で仕事を済ませてからの遠出ですので疲れているためか、布団をひいてコタツに足を入れましたらあっという間に眠りに着きました。
5時にY君の携帯の目覚ましの音で目が覚めますがあまりに眠いので、なかなかコタツから出られません。
このまま釣りをせずにコタツで寝ていたほうが幸せと思うほどの辛さでしたが、Y君が電気をつけたので何とかコタツから這い出るようにして外に出ました。
時刻は5時過ぎですがまだ駐車場には我々の車以外はありません。
我々はそれぞれ支度を済ませましたが5時半になっても1台の車も来ません。
もしかして本当に船は出るのかと少し心配になり港をのぞきに行きましたが船の周りにも人影は見当たりません。
5時40分になりようやくワゴン車が1台入ってきました。
その後、今回一緒に釣るというY君の掲示板仲間のS君がやってきて6時ごろには釣り人は11人となりました。
6時過ぎに船長がやってきてそれぞれ船に向かいます。
船はかなり大きいのに釣り人は11人です。
これでは磯の取り合いも無く、逆に磯選びに迷うのではないかと思われるような感じでした。
快晴ベタナギの海をゆっくりと船は千畳のほうに向かいます。
最初に切り立ったがけの下にある小さな棚になっている「ホトケ」につけると、Y君が何度か二木島であった事がある若い釣り人の2人組が降りました。
その後船長が「Sさんたちはコバエにのるか、中の島にのるか」と聞いてきましたので一瞬顔を見合わせてすぐにY君が「中の島でお願いします」といいます。
中の島の中央付近に船を着けてまずワゴンで来た4人組が下ります。
その後先端付近に舟を着けて「一人ここで降りてください」と船長が言いましたのでS君がおります。
我々はその反対側の先端におりることになりました。
「足元に根が出ているので注意してください」というアドバイスを受けて我々は中の島の沖向きの左側先端に上がりました。
沖向きにはダラダラと根が張り出していて波が駆け上がってきますのでS君の場所と我々の左側しか釣る場所は無いようです。
Y君と相談のうえ、私が先端よりに入り、Y君が竿1本ほどあけて並んで釣ることとなりました。
竿はいつものレイダム1.5号に道糸3号、ハリスは3号で2ヒロとります。
針はボイルグレ7号、ツインセンサーの2Bを1.5ヒロ遊動としました。
仕掛けを作りますが寒さで手がかじかんでなかなか針が結べません。
6時40分頃に足元にマキエを打ち仕掛けを投入します。
潮はゆっくりと先端に向かって流れています。
こちら側はサラシも出ずに海面が落ち着いていますので釣りやすい場所でした。
しばらくして仕掛けを上げますと餌がとられていますので魚の活性は高いようです。
足元から先端に張り出している根の際がポイントと思いその周辺にウキを入れますが餌がボロボロになってあがってくるばかりです。
その内「来ましたが小さいです」といってY君が竿を立てましたがこれはカワハギでした。
1時間ほどやって餌がとられるばかりで、ウキ下をかえてみても同じですので私は反対側のS君の場所を見に行きました。
S君の場所はサラシが大きく出ていてやりにくいように感じました。
サラシとサラシの間を釣っているということでした。
その後、誰も釣れないまま時間が過ぎていき11時ごろになりY君が「以前乗ったときにここよりも陸よりの場所で別の人が釣ったのを覚えています。
私はあそこに引っ越しますわ」と言って移動しました。
私は疲れてきましたのでオニギリやパンを食べ休憩をこまめに取りながら釣りをしましたが12時過ぎてもアタリが無いので、このままでは完封負けではといういやな予感がしてきました。
タナを竿2本まで深くしたり、1本半まで戻したりしていましたが、1本半で付け餌がとられますので竿1本半で流しますが少し磯から離れてウキを入れますとどんどん沖に流れてしまいますので、ウキが磯から離れないように流しますがアタリはありません。
1時になり潮がだいぶ引いてきましたので、私は少し下に降りて張り出した根の際を流すことにしました。
足元の根の際に落したウキを引きとめて仕掛けが馴染んでから少しずつ道糸を出してウキを流しますと、ウキは張り出した根の周りをゆっくりと沖に流れサラシで押されてシモリ始めました。
この時、竿2本くらい張り出した根の向こう側にまでウキが流れていたので、たとえ魚がかかったとしても左沖に走ってくれない限りは取れないなと思いましたが、一度もアタリが無いのでとりあえずはウキを流すことにしました。
シモッていくウキを見ているとスーと入ります。
これはアタリとあわせますが、あわせると同時に根で道糸がこすれてそのまま高切れとなりました。
釣りを始めてから7時間近くたって初めてのアタリでバラしてしまいましたが、私は狙っていた場所でウキが入ったので満足でした。
やはり魚は根の際にいるものですね。
時刻を見ますと1時20分でしたのでしまおうかと思いましたが、もう1回くらいは来るかもしれまいかと仕掛けを作り直しました。
その後は5回ほどウキを投入しましたがアタリはありませんでした。
2時になり向かえの船が来ました。
港に戻ると全員グレはボーズということでした。
「全員がボーズですと何だか納得しますね」とY君が言います。
帰りには尾鷲のミカン屋によりミカンを買い、小学校を改造したという阿曽温泉で温泉に浸かってアフターを楽しんで帰りました。
1年ぶりに立ち寄ったミカン屋では私の事を「魚とミカンを交換した釣り人」という事で覚えてくれていていました。
なんとか1匹釣らない限りボーズから逃れられませんね。
とすれば釣れるまで行くしかありませんが一体いつになれば正月から続いているボーズから脱出できるのでしょうか。
「アーア私は磯釣りはやめます。でも来週行かないだけで、再来週は田並と樫野で掲示板仲間と釣りがあるんです」というY君です。
前に聞いた事があるようなY君のボヤキを聞きながら帰途に着きました。
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