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上野山さんからのリポート
「3人ともアタリもない完封負け」
尾鷲 (三重県)
2009/01/24
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1月24日は久しぶりにグレネット管理人の下山さんとゆたきちさん(以下Y君)と3人で紀東に釣行しました。
もともと下山さんとY君は、釣具屋の企画した釣行会に参加して四国に釣りに行く予定だったそうですが、冬型が強まり天候が悪くなるという事で急遽中止になったという事です。
23日の夕方会社にいますと、6時ごろにY君から電話があり、四国への釣行が中止になったので、明日は北西に強い紀東にいっしょに釣りに行きませんかとのことです。
10時に大津で待ち合わせとなるとあと2時間で支度をして家を出なくてはなりません。
大急ぎで家に帰り、妻に今から尾鷲に釣りに行くので夕飯をすぐ作ってくれと頼み、Y君には10時過ぎに大津につくように行きますと連絡を入れました。
犬の散歩をして釣具の点検をしますと、竿ケースのチャックが固着して動きません。
昨年は11月に3回ほど地磯に釣りに行ったきりでしたのでチャックも固着するというものです。
ストーブに乗っていたやかんのお湯をチャックにかけてチャックを動かしますと、何とかチャックは動きました。
荷物を車に積み込み、夕食を食べるともう時間は8時になっていました。
車を出そうとしましたらY君から毛布を持ってきてくださいといわれたのを思い出して、急いで毛布を取りに戻ったりして、ドタバタしながら家を後にしました。
10時前に大津につきますと下山さんは10時40分に駅に着くそうですという事です。
大津駅で下山さんと合流して半年振りの再会の挨拶をして車に乗り込みます。
今回は昨年開通しました新名神高速道路を利用して大津から大宮大台まで一気に走るという事です。
「前回もこの道で釣りに行ったのですが、この道は楽ですわ、特に夜間は半額ですから助かります」とY君が言います。
釣り場はY君にまかせましたら須賀利のあら丸を予約したということです。
いつものようにエサ亀でボイルを受け取り、2時すぎに須賀利に到着して車の中で仮眠しました。
5時になり起き出して寒い中着換えを済ませて荷物を岸壁に運びますと、7,8人の釣り人がいました。今日は我々を含めて釣り人は10名ほどですので、磯の取り合いもなくのんびりしたムードの磯渡しとなりそうです。
5時30分になりいよいよ出船です。
空は晴れていて満天の星空です。
船はまず江戸鼻に着けるようです。
ここでは3人の釣り人が降りました。
「Yさんたちは次に、はなれにのるか」と船長に声をかけられました。
Y君は船長に「まだ、暗いのでできたら寺島方面がいいです」といっています。
これがこの日の運命の分かれ目だったかもしれません。
船は引き返して寺島のワレの前で6時30分まで待機しました。
風は北西ですが前日のウネリがまだ少し残っています。
やがて6時30分になりわれわれ3名は寺島のワレに上がりました。
ワレに上がりますとY君はもう少し右に移動し、下山さんは左側に移動し、私は船着きで竿を出すことになりました。
用意したツインセンサーのウキ下3ヒロ半としてハリス3号を2ヒロとりハリはボイルグレ7号を結びます。
第1投のあとしばらくして、ゆっくり左に流れる仕掛けを上げますとエサがかじられています。
これは魚の活性が高いと思いエサをつけなおして再度投入します。
潮はゆっくりと左に流れているようですが2mほどウキが流れると沈んでいきます。
どうも足元で潮がよれているようです。
たまにエサはかじられますがウキに当たりは出ません。
右側でワンドの中で釣りをしているY君に声をかけますと、たまにエサがかじられるがアタリは出ないという事です。
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7時ごろになり沖を漂っていた海藻が足元に寄せてきました。
潮があたってきています。
仕掛けが足元で根掛かりしそうですので私はパンを食べて休憩をしました。
その後、釣りを再開しましたが今度はエサが取られなくなりました。
ウキ下を5ヒロほどに下げますと、たまにかじられますがグレが釣れそうな雰囲気はしません。
左で釣っている下山さんにどうですかと聞きにいきましたら、やはり5ヒロまで落しているけれどもアタリは出ないという事です。
私は気分転換に場所を下山さんの左に移動して釣りを始めましたが状況は変わりません。
そのうち何かヒラヒラしますのでゴミでも落ちてきたのかとおもい空を見ましたら、なんと雪が降り始めました。
風も強まりあまりの寒さに戦意が喪失します。
やがて、だれもなにも釣れないまま1時半となり終了となりました。
3人ともアタリがないという完封負け、いや完全試合をやられてしまいました。
帰りの船で江戸鼻に乗った釣り人に聞きましたら「そこそこ釣れたよ、はなれに乗った人たちも結構竿が曲がっていたよ」という事でした。
オナソの1番に乗った釣り人は45cmを頭に10枚ほどグレを釣ったという事でしたので、我々の乗った寺島だけが釣れなかったようです。
帰りの車の中でY君がしきりと「私のミスでした。寺島は食いが止まっていると船頭に言われたのですが、いわれたのが寺島に引き返している最中でしたのでそのまま寺島にしてしまいました。船頭のいう事を聞いて江戸鼻のはなれに乗っていたらよかったです。3年前でしたか、今頃リュウト君と4人で来たときに寺島で大釣りをした事がありましたね。過去の成功体験にとらわれていては駄目ですね。アーアもうこれで年末以来、須賀利、古和浦、須賀利と3連敗です。上野山さんと昨年の正月に二木島に行って以来まともなグレは釣っていません。もう、私には磯釣りをする資格はありません」といつものようにボヤキます。
「まあまあ、そういわずにまだ3連敗じゃないですか」と私が言うと「実は来週は4連休がありますので2泊3日で紀東に釣りに来ます」とチャッカリと計画しているY君でした。
結局、釣りをやめるのは今週だけかと私と下山さんはいつものY君の名調子に感心してしまいました。
「ところで今日はボーズでしたので上手いものでも食べて帰りませんか」というY君の提案で、我々は亀山で高速を降りて関町の「初音」といううなぎ屋さんにはいって、ひつまぶしを食べました。これは2200円でしたが最後に薬味と出汁をかけて食べるシステムで中々美味しかったです。
「まあ、おじさん3人で旅行にでも来たと思えば楽しいですね」と私がいいましたが3連敗のY君は元気がありません。
「釣れなくても、釣れるまで行くしかありません、またいきましょう」と次回の釣行を約束して大津には7時ごろに到着して下山さんと別れました。
Y君の娘は短大に入学するという事です。私の同い年の娘も地元の大学に行くという事ですので、小遣い減額でますます貧乏オヤジとなりそうですが、これからも何とかみなさんと顔を合わせて釣行したいものだと思っています。
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