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 上野山さんからのリポート
 「番外編 1mのクーラーの蓋ができない」

  越前白浜 (福井県)
   2011/05/15

 


5月15日は2年振りにSさんの弟子のO君と越前白浜沖にタイのフカセ釣りに行ってきました。
O君の師匠のSさんは腰痛のために、5月の連休に一度船釣りに行って以降は船も磯も行っていないということです。
今回は師匠のSさんが行けないために、急遽私が行くことになりました。

S君から船釣りに行かないかと誘いの電話があったのは、サックスの練習をしていた朝の9時40分頃で、越前での出船の3時間ほど前です。
私は相棒のSさんが磯釣りに行けないので、一人で泊の磯に行こうと思っていましたが、S君からの誘いで久し振りに船釣りに行こうと思いました。
行くと返事をしたものの出発まで1時間ちょっとしかありません。

急いで家に帰ると、手巻きの船釣り用のリールを捜して、リールをサンスイ釣具に持って行き道糸を巻き直してもらい、その間に家に帰って船釣りの仕度をします。
リールのカウンターの電池も1000円で直せるというのでそれも頼みました。
私の20年ほど前に購入した、シマノの小船というリールのカウンターは電池切れでこの10年ほど作動していません。

家に帰り船用のホコリだらけのハードクーラーを引っ張り出し、マダイ用のハリを用意して、ハリスは磯釣りのシーガーエース5号と4号を用意します。
あとはサルカンと水中ウキを2個ほどで道具の準備は終わりです。
船からのフカセですので道具は少なくてすみます。
服を着替えて、道具を車に積みますと、急いでサンスイに行きます。
サンスイで道糸を巻きなおしてカウンターの電池を入れ替えたリールを受け取りました。
「2年ぶりに使うけどスプール回る」と聞きましたら、「オイルをさしておいたから大丈夫」という、いつも丁寧な仕事の若旦那です。

天気は晴れでやや強い南風が吹いています。
波の高さは1.5mのち1mですので船にはちょうど良いかもしれません。
O君の家によって道具を積みます。
O君は自分のクーラーを二つ持っていくといいます。
まあ、なんとか車に積めましたので私のクーラー以外に、O君の中型クーラーと会社のバーベキューの飲み物しか冷やしたことがないという、長さ1mほどの巨大なクーラーと合計クーラー3個を積んで出発しました。
ちなみに私の道具は外ガイドの竿1本、手巻きリール1個ですが、O君は竿4本に電動リール3個に、バッテリーにサビキやら天秤フカセの道具などがいっぱい入った大きなバッグを持っています。
まったく半日の釣りでこれ全部使うことはあるのだろうかと考えてしまいます。
本人曰くこれでも荷物を少なくしたそうです。

越前の白浜には私の運転で12時30分頃に着きました。
出船は1時ということです。
港に着きますといつもの80過ぎの船長が船のところにいましたので2年ぶりに来たということで挨拶します。
船長も「アンタ前に来たことあるな」と覚えてくれていました。
O君は5月1日の解禁以降、この船に乗るのは今回で4回目ということです。
O君の成績は4回来てマダイの60手前が1匹にチダイが5、6匹ということでチョット寂しいようです。
どうも毎回2枚潮でうまく仕掛けが流れないようです。
船長の話では5月に2回予約を入れたけれども、天気が悪く1回も乗れないお客さんもいるし、昨日まで5日間ほどは波が高くて出られなかったということです。

我々はゆっくりと船に道具を移して用意をします。
紫外線が強いので日焼け止めを顔に塗ります。
これも25年ほど前に買った、NFTのパワーループという3.6mの3本つなぎの竿を組み立ててリールの糸を通しサルカンをくくります。
私はサンスイでナイロン8号を300m巻いてもらいましたがO君はフロロカーボンの道糸のようです。
「どんな仕掛けでハリス何号使うの」とO君に聞かれて、「仕掛けですが、パラシュートはつけずにサルカンだけで、道糸はナイロン8号でハリスは5号、ハリはグレバリ11号ではじめます」といいます。
ナイロン8号と聞いて、「最近はフカセの道糸はフロロカーボンがはやりですよ」とO君が言います。
O君は電動リールに巻いたフロロカーボンの道糸に市販の3本バリ仕掛けのようです。

1時前になり船長がやってきて回りの船もエンジンをかけます。
やがて1時になり、前の船が出たのに続いて我々の船も港を出ます。
他の船は沖に向かって出たのに我々の船は港を出て西に走ります。
10分ほどして船はアンカーを落とします。
深さは大体40mほどです。
この場所は2年前にやったところに近いような気がしました。
「他の船に聞いたら、朝のうちは2枚潮やったけど昼ごろには北に流れ出したといっていたから釣れるかもしれんよ」と船長が言います。

しばらくして船が潮で立ったので、オキアミをシャクで撒きます。
オキアミは船の後ろに向かって流れていきます。
仕度をしてエサを付けた仕掛けをハリスから流します。
私の仕掛けは道糸とハリス5号4ヒロをサルカンでつないで、グレバリ11号のハリ1本をつけただけの単純なものです。
15mほど手で道糸を出しますと、サンスイで油をさしてもらったリールからは順調に道糸が出て行きます。
1回目は100mまで流してから仕掛けを上げました。
エサが付いています。
空振りです。
2回目は80mほど流した時にスプールからブーンと道糸が走りました。
この瞬間が船のフカセ釣りの楽しい時ですね。
あわせを入れてリールを巻くと30cmほどのマダイが釣れました。
次はやや近くなって60mほどで道糸が走り今度は60cmほどのマダイが釣れました。
これはO君にタモで掬ってもらいました。
「この船ではいつも釣らせてもらいます」と船長にお礼を言いました。
その後は1回も空振りせずに30mから60m流してアタリがあり、20匹ほど連続で30cmから40cmほどのマダイとチダイを釣りました。
途中で船長も竿を出し、老船長に85cmのメジロが、私にも70cmのメジロが来ました。
私にメジロが来たのは18mほど糸を出したところでしたので、船のすぐ後ろで掛かったために良く引きました。
魚が暴れまわるので、ハリスをつかむのが危ないので少し遊んでから取り込みました。
これが掛かったときにはドラグから糸が出ました。
20年前のリールでもチャント機能しますね。

船長が釣った2匹目の70cmのメジロを私が掬った時には、なんとタモの柄が折れるというアクシデントまで発生しました。
「これは被害甚大やね」というと老船長は笑っていました。
やはり、遊漁船の船長としてもお客がよく釣れるときはうれしいのでしょう。

私はツバス(ハマチの子)も5本ほど釣り上げました。
O君といえばフロロカーボンの道糸のために流すタナが深いのか、3本バリにガシラの3連発など笑える釣果などありましたが、何とか30cm前後のマダイを10枚ほどと40cmのどのツバスを5本ほど釣り上げました。
老船長は「欲かいて3本バリにしても、アンタの友人の1本バリのほうが釣れるな。次からは1本バリでやりな」と常連のO君をからかったりしています。
相変わらずユーモアのある船長です。

夕方まで入れ食いが続いて老船長とO君と3人で30cmから60cmのマダイ、チダイ合わせて50枚ほど、40cm前後のツバス15本ほど、メジロ85cmに70cm2本、O君の釣ったガシラ6匹という大漁でした。
夕方の6時40分頃までやりましたが、エサもなくなりましたので道具をしまいました。

港に着いて、これは生簀の魚を出すと私と中型のクーラーには入りきらないということで、O君は初めて大型のクーラーに魚を入れることにしました。
「万が一、1mのマダイが釣れたときのためにこのクーラーを持ってきたんです」ということでしたが、このクーラーには85cmのメジロや60cmのマダイなど蓋ができないほどいっぱいの魚が入りました。
船頭は家族分として30cmほどのマダイを4枚ほど持ち帰りました。

今日は釣り場でも南風が強いかと思いましたが、越前岬にさえぎられたのか南風は当たらず夕方はいい凪になりました。
穏やかな天気のなか、2年振りにO君と竿を出せて楽しい1日となりました。

船の生簀から魚を出してシメる作業は私がしましたが、今日は魚が多くて大変でした。
魚の処理に手間取り港を後にしたのは7時30分頃でしたが、帰りは道もすいていてO君宅には9時過ぎに到着しました。
O君は魚を配る先がたくさんあるというので、私はタイを10匹ほどとツバスを4本ほどに20cmほどのガシラを2匹持ち帰ることにしました。
O君は船に酔うので、春から初夏のこの海の静かな時期だけ年に5、6回船釣りに行くのが趣味のようです。

船釣りは魚のいるところに連れて行ってくれるので、釣れる確率は高いですが磯釣りほどの釣りの醍醐味はないですね。
特に今回のように入れ食いになると釣りというよりは、漁といいますか、作業のような感じになってしまいます。

この老船頭の船釣りの料金は、港から10分のところに釣り場があるということで割安です。
餌代を含めても前回の三重県梶賀の通しの磯釣りとそう変わりません。
釣果からいうと白浜のタイ釣りは磯釣りに比べると圧倒的に釣れますが、面白みではやはり磯釣りでしょうか。
翌日はいつも山菜をいただく人や普段お世話になった方に魚を配りました。
次回はぐれねっとの皆さんと磯での大物とのやり取りを楽しみたいと思います。

                  私が持ち帰った魚   私の釣果の一部です



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