TOP 釣行記index 次のページを読む

 上野山さんからのリポート
 「中泊初日は1回もアタリがないまま終了」

  中泊 (愛媛県)
   2011/12/21

 


昨年四国の中泊に釣行したT君から11月末に、「是非とも12月には又四国に行きましょう」と誘いを受けました。
12月は何かと忙しいのですが、なんとか21、22日の平日2日間を休んで釣行する事にしました。
釣行の2日ほど前にサンスイ釣具店にリールの道糸を巻き変えに行きますと「上野山さん21、22日は四国でしょ。私も行きますからヨロシク」という若旦那のM君です。
今まで私はM君、T君とは別々に四国に行っていたのですが、今回初めて3人での釣行となりました。

気になる天気予報ですが5日ほど前は2日とも晴れ曇りの予報でしたが、2日前になり1日目、2日目とも曇り雨の予報に変わり、2日目は福岡で雪マークがついています。
2日目は前線が通過するという最悪の天気予報です。
2日目の午後からの宇和海は20m以上の風が吹きそうです。
前日にT君に電話してホンマに行くのかと確認しますと、「渡船屋に電話したら2日目も大丈夫と言うことです。
中泊は風裏になる大きい磯があるので大丈夫ですよ」という気楽な返事です。

20日の夜は早めに食事を済ませて7時過ぎに敦賀を出発しました。今回もサンスイ釣具のS君のボルボのワゴンに荷物を積んでの釣行です。竿袋はM君が新調したジエットバックに3本とも積みます。「今年の冬に使ったジエットバックは割れてしまいましたので新しいのを買いました」というM君です。「それは、この先何回も四国に行くという事じゃないの」と冷やかしますと「ええまあそういう事になりますかね」とM君は笑っていました。

弱い雨の中、国道161号線を通って京都東から高速に乗ります。
運転はS君とT君が交替でやってくれましたので、私はゆっくりと後部座席で寝ていました。
中泊には朝の3時前に到着しました。
コンビニで朝ごはんを買って、ながはま渡船の仮眠所に向かいます。
2階の仮眠室があいていましたので我々3人は布団を出して眠りました。
ここは仮眠室が3部屋あり15、6人は寝られますので、遠来の釣り客には便利です。
我々は布団を敷くとすぐに眠ってしまいました。

6時前になり下が騒がしくなり目が覚めます。
出船は6時45分という事ですのでゆっくり支度を始めます。
服を着替えて下に降りていきますとかなりの釣り人がいます。
車から道具を出している間にも続々と車がやってきて駐車場は満杯になりました。
平日の水曜日というのに40名弱の釣り人で渡船はほぼ満員状態です。
全くここの釣り人のオナガ熱はすさまじいですね。
ながはま渡船のポーターのMさんも、今月に「源氏」で60オーバーのオナガを釣っているという事で、いやがうえにも四国の釣り人のオナガ熱は高まっているようです。

やがて荷物を積み終えると定刻を少し過ぎて6時50分頃に船は港を離れます。
「予約の電話をした時には今日は少ないという事でしたけれども、相変わらずここは人気がありますね」というT君です。
M君も人の多さにビックリしているようです。
後ろを見ますと、中泊の港の方面からも他に4隻ほど渡船が出ているようです。

海はベタナギに近い状態です。
天気は曇りで風もそうないので釣り日和です。
船は全速力で横島方面に向かいます。
船は「コケの東」の前で待機します。
少し離れてえひめ渡船も「源氏」の前で待機しています。
定刻になり磯着けが始まります。
我々は3番目という事で荷物を持って前で待機します。
ポーターから「竿だけ持って磯に渡って」と指示されます。
磯着けが始まりますと各自猛烈なスピードで磯に渡ります。
ポーターが磯バッグなどを磯に投げてよこします。
我々は「インキョ」の横の「源氏」に下りました。

      用意をするT君 インキョ、コケの東が見えている 見えている船は,ながはま渡船

「源氏」はこのアタリではオナガが良く出ている磯なので期待は大です。
海に向かって右にT君、中央に私、左にM君というように並んで始めました。
しかし、この磯は上がりましたら前に釣っていた人のオキアミやら集魚財が散らばっていてなんとも汚くて臭い磯でした。
釣りの最後には、次の人の事を考えてゴミを拾って、少しでも磯を流して帰るゆとりが欲しいですね。

今日の仕掛けです。
竿はいつものグレスペシャル2号、シマノのドラグつきのレバーのリール、道糸は4号ハリスも4号です。
ハリはグレバリ10号、釣研の3BのウキにBのオモリとしました。
ウキ下は3ヒロです。
エサはサンスイ釣具のボイルLを使用します。

仕掛けを投入しますと、1投目からエサがボロボロになって上がってきます。
ハゲ系のエサトリがいるようです。
ウキが沈んでしまうので3投目に5Bのウキに変更しました。
潮の流れは、始めはゆっくり左に流れたのですが、そのうちに止まり今度は右に流れました。
私の釣っている場所はダラダラと深くなっていますので足元は底が見えます。
私はM君の方に様子を見に行きました。
M君の横は少し根が張り出していますが、その先は切れているようなのでそこに釣り座を移しました。
ここはオキアミも散らばっていなくて臭いはしませんでした。
私は少し深くして3ヒロ半で足元を流しました。

                   源氏で竿を出すM君 曇りでベタナギでした

しばらくして「T君にかかっているよ」というM君の声で振り向きますと、T君の竿が大きく曲がっています。
これは捕れそうかなと思いましたら、T君はリールをゴリ巻きし始めました。
そしてすぐに竿は上を向きました。
「アーまたとれんかった」とT君は言っています。
T君は、この大バラシの前にも一度一瞬でハリス4号が切られたという事で、5号に換えたけれども今度も5号のハリスから切れたという事です。

その後は潮が右に流れたり左に流れたりしましたがエサも残るようになり誰にもアタリはありません。
5ヒロまで落としたM君にイサギが1匹掛かりましたがこれは放流しました。
やがて終了の2時15分が近づきましたので我々は道具を仕舞いました。
初日はT君の2バラシにM君のイサギ1匹という結果でした。
結局私は1回もアタリがないまま初日の釣りが終わってしまいました。

両サイドの磯ではグレでは無いかも知れませんが、たまにタモが入っていましたので何か釣れていたようです。
港に帰りましたら、他の釣り人ではクチブトを1人で11枚釣っている人もいましたのでクチブトはかなり釣れたようですがオナガの50以上は出なかったようです。
船長の話では、釣りインストラクターの山本八郎さんの息子さんも来ていたという事でしたが、結果は聞けませんでした。

道具を片付けた我々は風呂に入り食堂で食事をしました。
私は行きの車で運転をしなかったので、食堂では2人がビールを飲みましたが私は運転手として酒を飲みませんでした。
食堂では刺身付きカキフライ定食を食べましたが、カキフライよりも刺身の方がおおかったです。
1400円でしたが地元御庄のカキが新鮮でおいしかったです。
この食堂はT君が中泊に来る時にはよく食べに来るそうです。

仮眠所に戻りますとまだ7時前でしたが、3人とも眠くなって私は7時の天気予報の前に寝てしまいました。2人とも疲れていたので天気予報の後はすぐに寝てしまったようです。
船長の話では明日は風も強まり天気も悪くなるということで、今度は本当に人が少ないようです。


TOP 釣行記index 次のページを読む