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上野山さんからのリポート
「2日目は化けモンの引き」
武者泊 (愛媛県)
2012/02/16
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武者泊の2日目です。
朝5時30分に起きて着換をします。
着換を済ませると私は昨日コンビニで買ってきたパンを食べました。
M君は,今日はこの後敦賀に帰るので、釣ったグレは放流せずに持って帰るといっています。
私はそういう事を言っていると返ってボーズになると冷やかしました。
昨日の感じではあのアタリの磯に乗りさえすれば、グレは釣れそうな感じです。
天気予報では北のち北西の風で曇りのち晴れの予報ですので釣り日和です。
M君と話していると船長がやってきてタバコを吸います。
今日の風では、やはり昨日の周辺の磯がよいなどと、M君の持ってきた磯地図を見ながら話します。
鼻面岬を回ると風が当たるのでその間までの釣りになるという事です。
私もM君もどうせなら今日は違う磯に乗りたいと思いました。
「できれば昨日と違う磯に乗りたいのですが」と言いますと、「昨日乗ったガマゴウラのすぐ手前にある1番、2番も北西なら釣りやすいよ」と船長が言います。
6時を過ぎましたので渡船の前に行きますと高知の釣り人2名がいました。
話をしますとこの10年ほどここに通っているという事です。
6時15分になりわれわれ4人を乗せて船は出ました。
船は昨日と同じガマゴウラに着けます。
ここでは高知の釣り人2名が下りました。
船長は戻ったところの1番、2番が良いというので我々はガマゴウラから30mほど戻った1番、2番に分かれて下りました。
私がガマゴウラよりの1番に下り、M君が2番に下りました。
1番の足元の磯は切れていますが、両側から根が出ていますので磯の正面でないと魚は取り込めないようです。
今日は釣れるグレも小さいのでレイダム1.5号の竿を使いました。
仕掛けは昨日と同じでハリス4号です。
今日は晴れますので道糸に小さな赤色の0ウキをつけました。
針はグレバリの8号です。
ウキ下は2ヒロ半からスタートします。
足元に仕掛けを落としますとウキはサラシに押されてゆっくりと右沖に出ます。
マキエを足元に打ちますとマキエも右沖に出て行きます。
今日も釣れそうな感じです。
仕掛けを上げますとエサはついています。
2投目もエサがついて上がってきましたので、ウキ下を少し下げて3ヒロとしました。
その後潮が左にゆっくりと流れ出しましたが、エサはとられたり残ったりします。
M君に聞きますとエサはとられているので2ヒロにしているという事です。
私は沖にウキを投入したり足元に投入したりしますがどちらに投げてもウキに当たりは出ません。
昨日の様にゆっくりウキが沈むアタリはありますが、これは合わせてもハリに乗りません。
沖に投げたウキが少し早く沈みましたので合わせますと何か魚が掛かりましたがこれは小さいようです。
上がってきたのは20cmほどのフグでした。
その後足元でウキが入り30cmほどのサンノジが釣れました。
グレが釣れないまま時間がすぎて11時頃になりましたがM君も私もグレは釣れません。
M君に「どうや」と聞きますと「ウキは左に流れて、左の根の際でウツボが4回掛かっただけ」と言っています。
サンノジが釣れた後、エサはとられますが、ウキにはっきりしたアタリは出ません。
やがて12時になりましたが、昨日グレが釣れたのが嘘の様に今日は釣れません。
私は磯に座って昼食を食べて飲み物を飲みました。
今日は晴れていますので気持ちの良い釣り日和です。
1番では北西の風が吹いているのがうその様に風が当たりません。
すぐ前に鵜来島や沖ノ島が見えます。
その方面では、北西の風がまともに当たりますので、きっと釣り人は苦労していることでしょう。
昼を過ぎて潮が変わったのか今度はウキが右にゆっくり流れ出しました。
「おーいこんなのが釣れたけど」というM君の声に振り向きますとM君は52cmほどの太った大きなチヌを釣り上げました。
「これは放流します」と言ってM君は釣ったチヌを逃がしました。
私も足元でウキが入り、ようやく35cmほどのグレが釣れました。
これは締めて持って帰ることにしました。
このサイズならば連続で来るかと思いましたが後が続きません。
しばらくして竿1本ほどのところでウキがスーッと入り今度は33cmほどのグレが釣れました。
今日は貴重なグレという事でこれも締めて磯クーラーに放り込みました。
足元に投入したウキは右側に流れますが、右から出ている根の前アタリで潮の壁があるのかウキが沈んでいきます。
私はパンを食べて眠くなってきましたので岩に腰を下ろして釣っていました。
3ヒロではエサがとられないので、ウキを遊動タイプのBにしてウキ下を4ヒロとしました。
これでつけエサは毎回とられます。
何回同じところにウキを投げたか覚えていませんが、潮の壁に当たったウキがゆっくりと沈んでいきます。
私はボンヤリとウキを見ていましたら、ウキが見えなくなりました。
と、同時に道糸が走ります。
これはアタリと竿を立てますと、1.5号の竿はひん曲がってかかった魚は沖に向かって走ります。
とても止まるような引きでは無いので、リールのブレーキを緩めて糸を出しますがどんどん糸が出るばかりです。
これはとてもグレの引きではありません。
かかった魚は、いとうさんのいう化けモンの様な魚です。
「おい何か掛かった、もう30mほど糸を出しているけど止まらん」とM君に声をかけます。
無理に止めようとするとリールのドラグがジーといって竿が伸されてしまいます。
かかった魚はどうにもならない大きさだと思います。
私はこの魚はとても獲れないと思いました。
今回魚が沖に走ってくれただけでも大サービスやと思いました。
魚はもう一走りして糸が40mほど出たところでフト手ごたえがなくなりました。
この間20秒ほどあったでしょうか。
昨日は竿が曲がる前に糸が切れてしまいましたが、今日は大物とのやりとりを楽しめました。
リールを巻きますが、糸が出ているので中々ウキが上がってきません。
上がってきた仕掛けを見ますとハリスが切れていました。
ウーンこんな穏やかな磯でこんなすごいアタリがあるとは武者泊はすごいですね。
ハリスをくくりなおして再度足元に投入します。
4投ほどして、今度もまたウキが沈んでいきます。
ウキが沈んでいって見えなくなって急に道糸が張りました。
これはアタリと合わせますが、既に魚は走っていて竿が真下に引きこまれます。
たまらずにレバーを緩めて糸を出し、竿を起こしてがんばりますがドラグが逆転して糸が出ると同時に竿が跳ね上がりました。
仕掛けを上げますと今度は道糸から切れていました。
このアタリは4秒ほど持ちこたえたでしょうか。
グレでは無いと思いますがなんともドキドキするアタリです。
今回はウキ止めの下から切れたのに、なんとウキがどこからも浮いてきません。
いったいどうなっているのでしょうか。
今回の強烈なバラシもなかなか獲れるサイズの魚ではなかったようです。
ウキ下4ヒロでやって、ウキが沈んで魚が掛かりますので、実際は5ヒロ近くで魚が食ってくるのでしょう。
巨大な魚が5ヒロで食ってきて走るので、これはよほどの強運がないと獲れませんね。
最初に沖に走った奴は運があれば獲れたかもしれませんね。
仕掛けを作り直し同じようにウキを投入しますとウキはシモリながら右に流れます。
20mほど流れたところで沈んでいきます。
私はリールをフリーにしてレバーを押さえて大物の引きに備えました。
また、同じように道糸が走ります。
「よしきた」と気合を入れて合わせますと魚はこちらを向きました。
右に出ている根に沿って魚は動きますがそう引きません。
これはグレかと思い、沖に竿を突き出しながら魚を寄せると魚はすんなりと寄ってきます。
海面に上がってきましたのは40cmほどのチヌでした。
このチヌは放流しました。
その後は何回流してもアタリはありませんでした。
M君が「なんか釣れたぞ」というので見てみますと大きな魚が海面に上がってきました。
「フエフキダイです。48cmくらいです。今回は持って帰って食べてみます」というM君です。
これを最後に時間が来ましたので道具を仕舞いました。
今日はお昼になり潮が右に流れ出してからアタリが出たようです。
港に戻りますと高知の釣り人は50cmのクチブトグレを頭に6枚のグレを釣っていました。
大きい魚が掛かって沖に40mほど走られた話をしましたら「それはコロダイぽいですね。コロダイは沖に走ると獲れる場合もありますよ」ということでした。
船頭さんが仮眠所でコーヒーを飲んでいってくれというので、仮眠所に行き奥さんに料金を渡して、缶コーヒーをいただきました。
しばらく高知の釣り人と話して、船長にまた来ますといっていろは渡船を後にしました。
我々は津島安らぎの里の温泉に入って、市場でミカンを買って敦賀に帰りました。
敦賀には交替で運転をして夜11時30分に到着しました。
私は今回2日ともグレを釣りましたし、化けモンの引きも楽しめましたので満足のいく釣行でした。
このバラシの感覚か残っているうちにまた武者泊まりに行きたいですが、あの化けモンはハリス5号でも簡単に切られそうです。
できることならお世話になったいとうさんと竿を出して、化けモン退治をしてみたいものです。
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今回久しぶりに持ち帰ったグレ 33cmから47cmまで7枚です。 |
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