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 上野山さんからのリポート
 「釣れない状況で、貴重なグレ

  二木島 (三重県)
   2014/12/27

 

12月27日にユタキチさん(以下Y君)と久しぶりに三重県の二木島に釣行いたしました。

Y君に電話いたしますと「最近あまり釣れていないみたいですね。デモ1日目に釣れるようでしたら2日間やりましょうか」ということで、一応2日間釣る用意をして26日の夜は大津に向かいました。
夜の9時ごろに大津で合流して、1号線を関まで走ります。
そこから高速に乗るという、少しでも交通費を浮かす行き方です。
新名神ができるまではずっとこの行き方で三重県に行っていましたので、道沿いの風景は何となく覚えております。
ゆっくりと走りましたが、紀伊長島の出口には11時10分前に到着してしまい、インターの出口手前で、高速料金が3割引きになる11時まで車を止めて待ちました。
11時になり車を出し、尾鷲まで高速を走ります。
我々は尾鷲の釣具店、海渡さんでボイルのLを2枚ずつ受け取りました。

二木島には12時半ごろに到着して寝袋を出して仮眠いたしました。
朝5時半に起きますと用意をした人たちが歩いています。
急いで着替えをして乗船場に向かいます。
乗り場には25人ほどの釣り人がそろいました。
「これでは湾内磯かタコブチ、松の下、ミノハエくらいしか乗れませんね」とY君が言います。
やがて6時15分となり船は出ました。

晴れて、風がないので釣り日和です。
船は湾内磯に4名を下して、ベンテン、寺島に5名ずつ下しましたのであとは10名も残っていません。
結局、タコブチにも上がれずに、最後は東磯に行くという一人の釣り人と3人になってしまいました。

 今日は渡船の最後になってしまった。Y君左側と、東磯のホトケに下りた釣り人。
Y君のライフジャケットの鬼の絵が強そうだ

東磯のホトケに釣り人1人を下して、結局、我々二人は最後に灯台下のミノハエに下りることになりました。
「今日は人が多かったので、まあこんなものですかね」などとY君と話しながら支度をいたします。

ここは以前にもY君と乗っています。
その時は沖に向かって左側で釣ってボーズでしたので、今日は右側で釣りたいとY君に言って私は沖に向かって右側で釣ることにしました。

磯に渡った後に船頭が珍しくアドバイスをしてくれました。
「最近は食い渋っていて、底じゃないと食わん日もあるぞ。3ヒロで釣れることもあるけど、底まで落としてみて」とマイクで言います。

家を出る前に最近は釣れているのかと尾鷲の渡船屋のホームページを見ましたら、釣れたタナが6ヒロとか8ヒロと書いてあります。
これは、かなり深くしないと釣れないということではないでしょうか。
私はマキエの支度をして、マキエを少し打ちながら竿を組み立てました。
手がかじかんでなかなか糸が結べません。

今日の仕掛けです。
竿は譲っていただいた競技1.5号、道糸3号にハリス3号をサルカンでつなぎます。
ウキは小ぶりの2Bにして、針はボイルグレの7号です。

手に息を吹きかけながら何とか仕掛けを作って、ウキ下4ヒロでスタートいたします。
満潮が10時前ですので、今は満潮に向かって潮が上がってくるときです。
2Bのオモリで4ヒロですので仕掛けが馴染むまでに時間がかかります。
潮がそう動いていないことと波がないので、ウキはゆっくりとしか左に動きません。
いつもながら1投目は釣れそうな気がいたします。
ウキが馴染んで5mほど流れたところで仕掛けを上げますとエサがありません。
エサを付け直して今度は仕掛けを張りながら落とすようにします。
ウキを少し手前に引いて仕掛けを張りますと、仕掛けが馴染んだころにスッと5cmほどウキが沈んで、一息おいて、そのまま沈んでいきます。
合わせますと軽い引きですがグレのようです。
そのまま磯にぬきあげたのは27cmの茶色のオナガグレでした。
これはもっとサイズが大きいものが釣れたら、入れ替えて放流することにして活かしバッカンに入れました。
小さいながらもグレを釣り上げましたので、何となく今日の仕事は終わってしまったかのような気分になりました。

やがて、太陽が昇ってきて暖かくなってきて、手も動くようになりました。
魚を活かしバッカンに入れて3投ほどしたでしょうか、また同じようなアタリがあり、同じように27cmのオナガグレが釣れました。
これも、活かしバッカンに放り込みます。
この調子では、何匹釣れるのかなと思いましたが、後が続きません。

 
 朝日の当たる中で釣りをするY君

Y君は3ヒロ半でスタートしたもののエサがとられないといっています。
私のウキ下は4ヒロですので、タナを深めにしてはどうかと言います。
そのうちにY君の竿が曲がりましたが釣れてきたのはキタマクラでした。

私は2Bの仕掛けですと仕掛けが落ちるのに時間がかかりますので、ウキを5Bに替えてウキ下を少しずつ落としました。
ウキ下を6ヒロほどに落とした時に根ガカリのようにウキが動かなくなりました。
竿を上げますと何かがついていますが、重いだけでぜんぜん引きません。
やがて海面に姿を現したのはウツボでした。
これは気持ちが悪いのでハリスを切って逃がしました。

6ヒロで釣れたウツボ

その後は二人とも、たまにウキが入るとベラやガシラしか釣れませんでした。
朝にオナガグレが2匹釣れたことがうそのようにグレが釣れません。

Y君には30cmほどのイガミも釣れて放流しています。
しかしコッパグレも釣れてきません。

お昼ごろにはエサも取られなくなりました。
海から上がってくるオキアミが冷たく感じられました。

「今日はパーフェクトボーズですね」とY君が言います。
「イガミやベラが釣れたのでパーフェクトではないのでは」と言いますと「コッパグレも釣れないようではパーフェクトですよ」とY君はむくれています。
「こんなに釣れないのでは明日やっても駄目でしょう」とY君が言います。

私もこの状況では釣れる気がしないので、釣りは今日だけにして帰ろうと思いました。

やがて1時半になり、何のドラマもなく我々は今日の釣りを終えて道具をしまいました。
向かえの船は少し早目の1時45分ごろには磯に来ました。

港で各釣り場の釣果を聞きましたら、タコブチで47cmのグレが釣れていました。
25人の釣り人がいて40cmオーバーはこの1匹だけだったようです。
他の人の話を聞きましたら、竿3本まで落としたとか竿2本半でグレが釣れたということですので、グレが釣れるタナは相当に深いようです。
これは、急に水温が下がったためかもしれません。

私は釣り上げた2匹のオナガグレを持って帰ることにしましたが、この釣れない状況では貴重なグレだったかもしれません。

Y君は安売りしていたので思わず買ったという、鬼掛けのライフジャケットを初めて着用しての釣りでしたが
背中の鬼のマークの神通力もむなしく、グレボーズという結果となってしまいました。

Y君とは水温が安定したらまた行きましょうと言って二木島を後にしました。
いつものように次回に期待という結果と相成りました。

 
 私の釣ったオナガグレ 2匹とも27cmでした。



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