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 上野山さんからのリポート
 「のんびりと半日釣る

  泊 (福井県)
   2016/05/14

 




神津島に釣りに行って以来どうも体の調子が良くありません。
5月に入ってからひどい肩こりがして、めまいもしましたので、これはもしかして脳梗塞かもしれないと5月6日に国立病院にいって頭のCTまで取りました。
医師の診断ではすごく体が疲れているようですので休養が必要ですということです。
思い当たることと言えば神津島釣行です。
初日は夜中に下田まで運転して、ほとんど寝ずに午後3時まで釣りをしました。
年を取ってからこんなハードな釣行をしてはいけませんね。
次回は夕方に下田について、宿で仮眠してから釣りをするようにしにといけませんね。
釣りをしているときは何ともありませんでしたが、敦賀に帰ってから疲れがドッと出たようです。
あまり釣れなかったために余計疲れが出たのかもしれませんが。 

ゆたきち師匠とも連休中に泊に釣りに行こうと言っていたのですが、天気が悪く実現しませんでした。
5月の連休は風が強く渡船が出られる日はそうなかったのではないでしょうか。
5月3日は低気圧の通過で1日中20mほどの南風が吹きました。
全国ニュースでも敦賀で風速35mを記録したと伝えられました。
台風ですと2,3時間で通り過ぎますが、低気圧ですとほぼ1日強い南風が吹きます。
敦賀の町では車のガラスが割れたり、屋根が飛んだりと大変な被害が出ました。
子供の頃はこのような激しい風は吹かなかったように思います。
これも温暖化の影響なのでしょうか。 

連休中は釣りに行かずに家でごろごろして体を休めていました。
その間めまいを抑える薬も飲み続けていました。

連休が終わりましたらめまいも収まってきましたので、5月14日は久しぶりに泊に釣りに行きました。
前日に渡船屋に電話を入れて、14日は大谷渡船の昼の見回りで釣りに行くことにしました。
午後からの釣ですので、エサはオキアミ1枚に、アミエビ1角、5倍増グレ1袋としました。
着けエサはボイルのオキアミです。

12時前に大谷渡船につきますとゆたきち師匠の車があります。
「今日は9人ほど来ています。ゆたきちさんはヒナダンに行っています。北風が強くなってきたので波が出ないか心配ですがだれも電話をかけてこないので大丈夫と思います」という船長です。

支度をすませて、軽トラックに乗り港まで行きます。
12時過ぎに私一人を乗せて船は港を出ます。
世間話のついでに、船長と先月神津島に行った話などしました。
「関西から来ているうちのお客さんでも神津島に行って波が出てヘリコプターで救助された人がおるで」と船長が言っていました。
やはりグレ狙いの釣人でしたら神津島は一度行ってみたい場所ですね。
でもヘリコプターが出動するとはどういう状況だったのでしょうか。 

「今日は奥に行っても風でやりにくいかもしれんよ」と船長が言います。
私はのんびりとチヌでも釣ろうと思っていましたので、手前の磯でもいいかと思いました。
小山の近くまできましたら思いのほか風波があります。
「これは奥の釣り人を回収しないといけないかな」と船長が言いますので、私は戻ってコウモリに上げてくれと船長に頼みました。 

コウモリは乗っ込み時期のチヌ狙いの代表的な磯です。
ここでゆっくりチヌ釣りをしようと思いました。

 

泊の港を出てすぐの二つ岩とコウモリ コウモリは二つ岩と陸の間に見えているサラシの出ている平たい磯


コウモリにつきますと、北からの風波でサラシが出ていて釣れそうな感じです。
今日の仕掛けです。
竿はアテンダーU1.5号
道糸3号にハリス2号で3Bの円錐ウキを使用しました。
サルカンの下に3Bのオモリを打ちました。
ハリはザロックの7号です。
ウキの遊動を1ヒロとして3ヒロ半ほどのウキ下としました。
マキエを打ちますと右からのサラシに乗って左前に見えている根のほうに流れます。
これは、足元から左前の根の間で釣れそうだなと思いました。


コウモリの釣り場 サラシも出て釣れそうな感じでした


私はマキエを打ちながらおにぎりを食べてゆっくりと支度をしました。
12時半になり釣りを始めます。
足もとにマキエを打ってその少し先に仕掛けを入れます。
ウキはサラシに押されて左前に流れます。
しばらくして仕掛けを上げますとエサがありません。
2投目にゆっくりとウキが入りますが合わせますとベラです。
その後連続でベラが釣れてきます。
足もとに打ったマキエにはスズメダイも見えます。
どうもベラが連続で釣れるときは釣れる気がしません。

沖に仕掛けを投げてマキエを打ちますとあっという間にエサが取られるようですし、ハリも取られました。
どうも風波でサラシが出てウキが流れているようですが、潮は流れていないのではないかと思われます。
沖に仕掛けを入れますと風で道糸が取られますので、あっという間に左に流れてしまいます。
私はウキを沈め気味にしたほうが良いかと、ハリスにジンタンを打ちましたがアタリは出ません。
相変わらずエサはすぐにとられます。 

足もとではウキが入らずにエサが取られます。
左前の根の際までウキが流れますと3ヒロ半では根ガカリしてしまいます。

今日の条件ではコウモリはやりにくいのかもしれません。
隣の二つ岩で竿を出している釣り人も竿は曲がらないようです。
私は根の際にウキを投入したり、足元にウキを落としたりいろいろ探りますがアタリは出ません。
これはお手上げかな、チヌが回ってくるまで根気よく仕掛けを入れるしかないかなと思っていましたら3時過ぎに奥の釣り人を迎えにいく船が来ました。

「どうや釣れるか。アカンのなら磯替わりするか」と船長が聞いてきましたので私は「磯替わりしますわ、二つ岩の裏側で風の当たらないところでやります」と言いました。
「迎えに行って帰りに寄るから、支度をしといて」と言って船は奥に向かっていきました。 

15分ほどで3人の釣り人を乗せて船が来ました。
磯替わりで、コウモリからすぐのところの二つ岩の裏側に船を着けてくれました。
磯に上がるときに手伝ってくれた方に「今日はどうでした」と聞きましたら「30cmそこそこのグレは何枚か釣ったよ」ということです。
この方は奥の磯で大型のグレを狙っていたものと思われます。

二つ岩の裏では風が当たりませんので湖で釣りをしているようです。
足もとにマキエを打ちますとしばらくしてボラとスズメダイが出ています。
ここでも3ヒロ半で始めました。
潮は当たってきて右に流れるようです。
潮が動いているので釣れそうな感じです。
私は竿1本ほどのところにウキを投入して、ウキの前後にマキエを打ちました。
3投ほどしたときにウキがゆっくり入りますが水中で見えています。
これは外道のアタリだなと思い合わせますと何か魚が掛かっていますがすぐに上がって来ます。
これは20cmほどのフグでした。
その後根掛かりのような感じでウキが入り上げてみましたら25cmほどのキジハタが釣れましたがこれは放流いたしました。
5時過ぎになりスーとウキが入りこれはチヌかなと思いましたが上がってきたのは20cmほどのグレです。
これも放流しましたが、コッパグレは1匹しか釣れませんでした。

やがて夕方のいい時間になりましたが、なぜか15cmほどのガシラが連続で釣れてきます。
結局6時半の納竿までチヌは釣れませんでした。
今日はチヌが足元にいなかったのでしょうか。 

夕方6時半の迎えは私一人でした。
「先に上がったゆたきちさんが挨拶して帰るというので待っていますよ」と船長が言います。
事務所の前でゆたきち師匠に久しぶりに会いました。
「今日ヒナダンはどうでしたか」と聞きますと「北の波でサラシはありました。30cmほどのグレは5枚釣りましたよ。4月にここに来た時は45cmほどのチヌを4枚釣りました」ということですので、ゆたきち師匠は泊の相性はいいようです。 

私は今日チヌ狙いでボーズという結果となりました。
今年は一度も泊に釣りに来ていませんでしたので、海の感じもわからないままに竿を出しましたら釣れませんでした。
やはり、何度か来てエサトリの状況や釣れている場所などがわかっていないと釣果に恵まれませんね。

船長の話では今年も何枚かは40cmオーバーのグレは釣れているようです。
「明日は20人以上予約が入っています。お客が多くてもう渡せないと言っても何とかしてくれと言ってお客さんが来ます。これも大型のグレが釣れているうちだけやと思います。大グレが出る場所は限られているので、その磯にはなるべく通ってきている常連さんに上がってほしいと思っているんです」という船長の話です。
私のように昼からの釣では、まずいい場所には上がれないと思いますが、見回り船で船長と世間話をしてのんびりと半日釣るのも釣りの楽しみかなと思います。

次は釣れたよという釣行記が書けるといいのですが。



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