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 上野山さんからのリポート
 「秋のシーズン初日の釣

  糠の地磯 (福井県)
   2016/10/30

 



今年の夏は久しぶりに妻と白山登山に行きましたら、標準タイム以上に時間がかかってしまい、かなり体力が落ちていることに気づかされました。

これはいかんと、普段時間があるときは地元の山に登ろうと思い立ちました。


10月10日は月曜日が休みでしたので、月曜日が休みという友人と地元にあります913mの野坂山に登山に行きました。
この日は晴れでしたが、冷たい北風が強かったので渡船は出ないような天候でした。
頂上の山小屋で友人がドリップを使って入れてくれたコーヒーを飲んだら非常においしかったので、これは登山とコーヒーで年10回は野坂山に登ろうと決心しました。 

10月29,30日は両日ともに用事がありませんでしたので、この2日間を登山と釣りに使おうと思いました。
29日の土曜は雨のち曇り、日曜日は晴れです。
晴れた日に釣りに行こうと思い、土曜日は雨の後に一人で野坂山に登りました。
登山の途中で下山してくるHさん(九州に一緒にアユ釣りに行ったりしている先輩で、ぐれねっとに何度か登場します)と会い立ち話をしました。
Hさんとは今シーズンは四国にもう一度行こうという話になり、沖ノ島に行く約束までしてしまいました。
この日も強い北風が吹き、山の上はカッパを着ていないと寒いような天気でした。 

10月30日の日曜日は晴天で前日の強い北風も収まってきて、船は出られないようなウネリは残っているものの、地磯での釣りにはちょうど良い天候となりました。
サンスイ釣具店に予約して解凍してもらったオキアミ1枚と着けエサのボイルのレンガをもらって、6号のグレバリを買って午後2時前に出発しました。
「どこで竿を出すのか」とご主人に聞かれましたので「去年の今頃グレを釣った堤防にいくよ」と答えましたら「どうも堤防は工事をしているということで、釣りができるかどうかわからんよ」ということです。 

車を走らせて昨年釣った堤防に行きましたら「工事中 立ち入り禁止 テトラポットを積み直しているのでテトラポットの上には上がらないようにしてください」と看板があります。
我々がいつも竿を出すあたりのテトラポットは昨年のままですが、堤防の手前側はテトラポットが上に積み上げられていて様子が変わっています。
立ち入り禁止というからには釣りをしてはアカンと思い、以前よく通っていた糠の磯に行こうと思いました。 

河野海岸有料道路を走りますが、地磯にはあまり釣り人の姿がありません。
磯を見ますと弱い北風が吹いていて、時折2mほどのウネリが来ているようです。
糠周辺も磯には釣り人は見えません。
堤防でアジでも釣っているような家族連れが釣りを楽しんでいるような姿しか見えません。
いつもの糠の磯に到着しましたが、今日は堤防の釣と思って磯シューズで来ましたので、少し離れた磯には波が来ていて靴が濡れるので行けません。
今日はテトラポットの上から竿を出すことにします。 

久しぶりにテトラポットに上がりましたら一部が崩れていて以前来た時と様子が違います。
いつもタモを入れていた一段低いところは斜めにかしいでいて下りられそうにありません。
これでは30cmのグレは抜きあげないといけないと思い、竿は下山さんからもらった、がまかつの競技1.5号としました。
こちらのほうがアテンダー1.5号よりも強そうです。 

丸いテトラポットの釣は足が疲れますので、私には2時間がいいところです。
時刻は3時前ですので、釣りは3時から日が落ちる5時頃までとしました。
私は活かしバッカンに水を汲んでからユックリとマキエの用意をしました。
まずオキアミを足元にまいてみますが偏光グラスを通してみてもエサ取りの姿は見えません。
足もとには時折ウネリが寄せてきます。
サラシの向こう、30mほど沖には泡が流れていますのでそのアタリがポイントになるかもしれません。 

タモを組み立てて、リールを竿に取り付けてから忘れ物に気が付きました。
秋になって初めての釣ですのでハサミを忘れてきました。
これは弱ったと竿袋を捜しますとナイフが出てきました。
私はハリを結んだあとナイフでハリスが切れるかと思いましたが、結び目から糸を多めに出して慎重に切ればなんとかハリの結び目の際でハリスが切れました。
この調子では、フグにハリを取られたときなどハリを結ぶのが大変だと思いました。 

今日の仕掛けです。
竿は競技1.5号、道糸3号に釣研の0号のウキをヨウジで止めて道糸と2号のハリスは電車結びで結びます。
ハリスは1ヒロ取り、ウキ下はほぼ1ヒロの固定仕掛けとしました。
ハリはがまかつのフカセグレ6号としました。 

しばらくマキエを打ち3時過ぎになって釣りを始めます。
ウキを20mほど沖に投げますとさっそく沈みますが空振りです。
何度か空振りの後で15cmほどの手のひらグレが釣れます。
グレが釣れるということは夕方にはサイズが大きくなるかもしれないと期待します。
ウキを遠目に投げたり足元に投げたりといろいろ投げる場所を変えます。
足もとに投げたウキが少し入って動かないので根掛かりかと竿を起こしますと魚が掛かっています。 

上がってきたのは白い魚ですのでチヌです。
よっこらしょという感じで抜きあげましたのは33cmのチヌでした。
時間はまだ3時20分ごろですので、この先何匹魚が釣れるかと思いました。

 3時20分ごろ釣れたチヌ 33cm


私は活かしバッカンの海水を継ぎ足して魚が泳げるようにしました。

その後はウキが入ると手のひらグレかフグです。
フグにハリを取られるとナイフでハリスを切らなくてはならないので本当に手間です。
そんな調子でコッパグレやフグ、ベラは釣れますが、ましなサイズのグレは釣れません。
夕方になりようやく23cmほどのグレが釣れましたがこれは放流しました。 
5時頃になりますとチヌが回ったのかエサが3回ほど残りましたがチヌもグレも掛かりませんでした。
やがてあたりが薄暗くなってきましたので、私は釣りを終了としました。
結局釣果はチヌ1匹ということになりました。

私は5時前にフグにハリを取られてハリスを結んだあとにナイフをテトラポットの間に落としてしまいました。
チヌを締めようにもナイフが無いので、シーズン初日の釣では魚を返せということかなと思いチヌは放流しました。

秋のシーズン初日の釣はハサミを忘れるという失態をしましたが、何とか魚の顔が見られてよかったです。
次回は予備のハサミとハサミを2個持っていこうと思いました。
ハサミは釣り人にとって大事な道具ですね。 

10月最後の週末は登山と磯釣りという2日間とも充実したアウトドアな生活でした。
次回は刺身にできるようなグレが釣れるとよいのですが。


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