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上野山さんからのリポート
「2投目に51cmのグレ」
武者泊 (愛媛県)
2017/01/18
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武者泊二日目です。
朝起きますとかなり体が固まっていますのでゆっくりとストレッチをして体を伸ばします。
昨日に続いて朝はお湯をもらってカップめんを食べました。
今日は我々を含めて12人が磯に渡るそうです。
鼻面岬のほうを希望するお客さんがいるそうなのでそっちから船を着けていくそうです。
M君はもう少し港よりの磯が希望ということですので、とりあえず後から磯に下りようということにしました。
私は出来ることならクチブトグレがたくさん釣れるというムロバエで竿を出したいと思いました。
他の渡船屋がどこから着けるかによって上がれる磯は限られますが、私は初日にお土産を釣りましたのでできれば上がったことのない磯に上がりたいと思いました。
船は定刻通りに港を出て、鼻面岬に向かいます。
天候は曇りで暖かい朝です。
波もほとんどありません。
満潮の時刻は昨日よりも遅くなり10時半頃です。
8人ほどの釣り人を鼻面岬周辺に下して船は港のほうに戻ります。
地蔵を回ったところで年配の釣り人が前に行きます。
どうやらこの釣り人は私が上がりたかったムロバエに上がるようです。
それでは、私はこの周辺にあるB級磯の万畳に一人で上がろうかと思いました。
そうすれば戻ってM君はTさんと二人でタチバナという、椅子になるような岩がある磯に上がれると思いました。
「この近くにある万畳にあげてください」と船長に言いますと「すぐ近くやからいいよ」と言って船は少し戻ってすぐ近くの横に長い地磯に着けてくれます。
M君は「私は地蔵に上がったことが無いので地蔵に上がります。Tさんは一人でタチバナにどうですか。タチバナですと座れるのでだいじょうぶでしょう」ということで話が付きました。
今日の磯は私が万畳、M君が地蔵、Tさんがタチバナと3人が分かれました。
実は今日の朝ちょっとしたトラブルがありました。
竿袋にコンビニで買った飲み物やパンを詰め込んでチャックを上げるときにチャックが壊れて外れてしまいました。
竿袋のチャックは上下2個あるのですが、私の竿袋は上のチャックが潮で固着してしまい、下のチャックで開け閉めしていました。
その1個しか動かないチャックが飛んでしまい、竿袋が閉じなくなってしまったのです。
もう船に乗る時間でしたのでどうしようかと思っていましたら、Tさんに「タオルで縛っておけば大丈夫や。竿袋を抱えて磯に下りなさい」と言われました。
私はとりあえず竿袋をタオルで縛って竿袋を抱えて磯におりました。
まあ、べた凪でしたのでよかったです。
波のある時ですと竿袋を投げるようにして磯渡しをするときもありますからね。
しかし、普段からちゃんと道具の手入れをしていないと思わぬトラブルにあいますね。
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横に長い磯 万畳 M君が地蔵に上がろうとしている 竿袋はタオルで縛ってある
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万畳は後ろがガケになっている横に長い磯です。
大会で乗る磯が無いときにここに15人も上げたことがあると言っていました。
足元を見ますと荷物を置いた船着きから少し右側は根が出ていません。
船着きは根が少し出ていますので、魚が掛かったら右側に走って根の出ていないところでやり取りをしたほうがいいようです。
帰りに渡船屋の事務所に料金を払いに行きましたら地元の方が「万畳は、昔は2番船で上がる磯でしたよ」と言っていましたので、そう人気は無い磯なのでしょう。
私はオキアミを海水に浸けたり、昨日使ったリールの道糸を5mほど切ったりしてゆっくり支度をしていましたが、地蔵を見ますとM君は上がってすぐに竿を出しています。
私はマキエのバッカンの位置を決め、磯に立つ場所を決めました。
タモを組み立ててバッカンのそばに置きます。
今日は一人で釣りますので自分で釣った魚を掬わなくてはなりません。
タモは手の届きやすいところに置きます。
マキエを打ちながらハリスを結びます。
竿は昨日使いましたアテンダーUの2号で、仕掛けは昨日と同じです。
釣りを始めたのは8時前です。
マキエはゆっくりと左沖に出て行きます。
私は流れがありますので何か釣れそうな感じがしました。
ウキ下3ヒロでウキを投入します。
1投目はエサが着いてあがってきます。
ウキ下を30cmほど下げてエサを足元に落とします。
ウキは足元に出た根から50cmほどのところを根に沿って横に流れていきます。
2mほどウキが流れたところで30cmほどウキを手前に戻します。
ウキ止め糸がウキの頭に戻って仕掛けが馴染んだと思いましたらウキがゆっくりと入ります。
これはアタリと合わせますと今日もT匹目から強烈な引きです。
魚は下に潜ろうとしますので竿を立てる分だけ糸を出して素早く磯の右側に移動します。
掛かった魚は昨日のカンムリベラよりは引きませんが、何度かブレーキを緩めて糸を出さないと竿がこらえられません。
リールのドラグも滑って糸が出ます。
なかなか重量感のある引きの魚です。
何度か糸を出しましたがなるべく竿でためるようにしてやり取りをして、水面に上がって来たのはグレのようです。
これは見た目にも大型のグレです。
手の届くところにタモを置いておきましたので私はタモを差し出してグレをタモの中に滑り込ませました。
グレがタモに入るとリールのブレーキを緩めて竿を立てます。
釣り上げたグレは50cmを超えていそうです。
この魚はナイフで締めてメジャーで測りましたら51cmでした。
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クチブトグレ51cm 体高のある魚でした
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50cmオーバーのグレを釣るのは久しぶりです。
2010年5月に二木島で54cmのグレを釣って以来ですので7年ぶりとなります。
あまり人が上がらない磯に上がって2投目に51cmのグレが釣れてしまうということは、今日は運があったのでしょう。
地蔵で釣っているM君にさっそく電話をして2投目で51cmのグレを釣ったことを報告しましたら「エエ、ほんまですか。すごいなー」と言っていました。
2投目でグレが釣れましたのでこの後何匹釣れるかと思いましたら、その後は潮替わりの10時半までサンノジ1匹しか釣れません。
10時半の潮止まりになりましたので私はパンを食べたりして休憩しました。
一人で磯に上がると休憩のときなど話し相手がいないので少しさびしいですね。
いかにも漁に来ているという感じになります。
潮止まりのあとは潮が逆に流れだしました。
右に潮は流れますが手前に当ててきますので、仕掛けが手前の根に引っかかりそうになります。
ウキを沖に投げて仕掛けが馴染んで手前に寄ってきて、右に流れて根に引っかかるまでに仕掛けを上げるという忙しい釣りです。
エサは頭がかじられます。
ウキは昨日のようにゆっくり入ったりもしますが、これは合わせても空振りです。
11時半ごろになりました。
投げたウキが手前に寄ってきて根の際で少し入って動きません。
合わせますと魚が掛かりましたが、最初は根掛かりのような感じです。
ですが竿で引っ張りますと、根掛かりが外れたようドンヨリと上がって来ます。
これは、久しぶりの感触です。
リールを巻きますと、やはり思っていた通りの魚が上がって来ました。
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久しぶりに釣りあげたウツボ
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上がってきたのはウツボでした。
これはハリスをつかんで磯に上げてハリスを切りました。
12時ごろになり潮が当ててくるのではなく右横に流れるようになりました。
ウキを投入して3mほど右に流れて沈み始まると沈む速度が速くなりました。
これはアタリと合わせますとすんなりと魚が上がって来ます。
この魚は40cmのグレでした。
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12時ごろに釣れたグレ40cm
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今日は1匹目が51cmのグレでしたので40cmのグレではあまり引かないなーという感じです。
これは昨日まで秋から1匹も30cmオーバーのグレを釣っていない私としては贅沢な感想ですね。
さて、アカハタ1匹に大きなグレを2匹に32cmのグレを釣りましたので次にグレが釣れたら、そろそろ持っていくところを考えなければいけません。
終了までにもう1回50cmのグレが釣れたら次は放流しようかなどと考えたりもしました。
今までの釣人生で「次回こそはグレを釣りたいものです」と釣行記に書いていた「次回こそ」はまさに今日ではないでしょうか!!
長く釣りを続けていれば私にもこんな日もあるのだなと感慨深く思いました。
飲み物を飲んで少し休憩をして釣りを再開しましたが潮は相変わらず右に流れます。
再開してから3投ほどして、またゆっくりとウキが入っていきます。
あわせますとこれもよく引きます。
一気に竿を持ち込むような暴力的な引きではないのでグレのようです。
竿でためてゆっくりと浮かせて取り込みましたのは48cmのグレです。
磯に上げたグレを見て一瞬放流しようかと思いましたが、いつも言っている散髪屋さんの顔が浮かびました。
このグレは散髪屋さんに引き取ってもらおうと思いナイフで締めました。
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最後に釣れたグレ48cm
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時刻は1時ごろになりました。
私はもう次のグレは放流だと思いましたが、今度は潮が当たってきてウキがなじまなくなりました。
ウキがゆっくりと入る小魚のアタリもありません。
もう仕掛けを変える元気もありませんでしたので、同じ仕掛けでやっていましたがエサも取られなくなり1時半になりましたので私は竿を置きました。
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曇り空の下釣り客を迎えに行くイロハ渡船 後ろは鵜来島
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今日は大物外道のアタリはありませんでしたが、大物のグレが釣れました。
今日私に釣れたグレは51cm,48cm、40cmの3匹です。
アテンダーU2号は初陣で大活躍でした。
やはり1.5号と同じく魚が掛かってから魚の突進をためることができる竿だなと思いました。
地蔵に上がったM君は45cmほどのグレを2匹、タチバナに上がったTさんですが、グレは釣れませんでしたがキジハタを釣ったということです。
M君もTさんも1回ずつ大物のアタリがあってバラしたということでした。
港に帰ってそれぞれの方の釣果を船長が聞いています。
私のグレは船長がバッカンから出してスケールを当てました。
8時ごろに釣り上げて氷で冷やしていたので50cmを切るほどに縮んでいるかと思いましたら、港で測って50.5cmでした。
私は「生きているときは52cmありましたよ」と言いましたが「まあ51cmやろ」船長がいい、私のグレの記録は51cmとなりました。
今回は12名の釣り人がいて、あえてB級磯に上がった私が竿頭になったようです。
まあ、長い間釣りを続けていればこんなマグレもありますね。
今回の結びの言葉は久しぶりに「次回こそ」を使わずに済みました。
いつものボーズ釣行記を期待していた皆さんごめんなさい。
次回も今回のようにツキがある釣りができるとよいのですが。
ではこのへんで四国武者泊の釣行記を終わります。
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