5月の神津島釣行以来、久しぶりに10月27日に地元の釣り場に磯釣りに行きました。
そろそろ釣行記がアップされるのではと心待ちにされていた「ぐれねっと」ファンのみなさま、お待たせいたしました。
ようやく約半年ぶりに釣行記をアップするということになります。
地元の敦賀に住んでいる友人たちは、私は元気だが釣りに行っていないのを知っていますが、リアルタイムで会わない一方通行のぐれねっとファンの方たちは私が病気にでもなったのかとご心配されているのではないでしょうか。
このような文章は昨年の今頃も書いたような気がいたします。
このSNS全盛の時代に、淡々と一方通行で釣行記をアップし続けるこのサイトはいつまで続くものなのでしょうか。
ずっとこのサイトを維持していただいている管理人さんに深く感謝する次第です。
たまにサンスイ釣具店に県外の方が訪れて、「最近釣行記書いてないですね」という話が出ることもあるそうです。
私はそれで、「ぐれねっと」を見ている方が県外にもいるのだなと気が付く程度です。
わざわざ敦賀まで来てくれるその方が月に一度「ぐれねっと」を見ているのか、釣行記を楽しみにしている熱心な方なのかは全くわかりません。
私は竿袋に名前を書いておりますので、時折渡船で竿袋の名前を見て声をかけていただくこともあります。
「前回の釣行記は長かったですね」というような感想もお聞きすることもあります。
まれですが今年の四国での釣行のように、偶然にもぐれねっとのファンの方と磯に上がったこともあります。
その時は思いがけない釣果に恵まれました。
私は、釣行の半分がグレボーズの釣り人ですので決して釣りが上手ではありません。
あの時の釣果は仮の姿でした。
そんなふうに、偶然磯で声をかけていただけるだけという、ごく薄いアナログのお付き合いが私にはあっているようにも思えます。
10月末になり、そろそろ地磯や堤防でグレが釣れるのではないかと思い、秋になり初めての釣行いたしました。
家の鬼嫁も「スーパーに行くと、最近地元でとれたというグレ売ってるで、うちはスーパーでは買わんけど」と言っております。
これは、グレを釣って来いということでしょうか?
地元の地磯用の道具立てということで、家の倉庫の中から1.75号や2号のハリス、2.5号を巻いたリールのスプールを捜します。
1回目の釣行はなかなかやる気が起きませんね。
なんだか道具を出すまでがおっくうです。
1回行って釣果があると「よし!!次の休みも行くぞ」となるのですが。
魚が釣れた時のことを想定して、活かしバッカン用のブクブクの電源が入るかなどいろいろチェックをしますが、これで用意が終わったと思いましたら、すぐにまた忘れものに気が付きます。
ハサミも2個持ちました。
魚が釣れた時ようにナイフも持ちます。
そんなこんなで、準備で1時間ほどかかってしまいました。
竿袋はだんだん重くなっていきます。
気になる天候ですが、前日26日の土曜日は日本海を前線が通ったということで、北風の雨模様の天気でした。
27日の朝に海を見に行きますとかなりのウネリがあります。
海岸の沖合にありますテトラポットに波しぶきが上がっています。
私はこれでは渡船は無理と思いました。
午前中にサンスイ釣具店にオキアミ1枚を1時ごろに取に行くと連絡を入れます。
嫁には昼から一人でグレ釣りに行くと言いましたら「できれば25cm以上を釣ってきて」と注文をつけられました。
12時40分になり、車に荷物を放り込んで車で5分ほどのサンスイ釣具店に向かいます。
私は店先でオキアミ1枚とグレパワーを混ぜました。
着けエサはいつものレンガのボイルとします。
「今日はどこに行く。けっこうウネリが出ているし沖では北東の風で雨も降っているということですよ。Fさんはすぐ近くの海岸で堤防から延べ竿でグレ釣りをしているよ」とご主人がいいます。
天気は晴れですが、沖で雨が降っているとは前線通過後でまだ天気は不安定なのでしょうか。
私は久しぶりに以前よく行った堤防に行こうと思いました。
「私は以前よく行った堤防でコッパグレを釣りますわ」と言いましたら「テトラから落ちないように気を付けて行ってきてください。私は最近白木のテトラから落ちそうになりました。バランス感覚は年を取って鈍くなってきていますよ」というアドバイスです。
実際、白木のテトラでは今年も県外の釣り人が転落して亡くなっています。
そろそろ私も、テトラポットの上で踏ん張って釣りをするのは無理な年齢になっているのかもしれません。
ご主人に「9月は消費税の増税前には、電動リールやら磯竿は売れましたか」と聞きましたら「そんなことは全くありません、売り上げはパットしません」ということです。
「沖ではヒラマサが釣れているということですので、船のお客さんはいるのでは」と聞きますと、
「確かにヒラマサが釣れているということでお客さんはいますが、以前ほどではありません。船の釣りをする方がだんだん引退しているのではないでしょうか」ということです。
どうも、少子高齢化の影響か釣具店の経営は大変なようです。
少し世間話をした後で、私は1時過ぎに出発しました。
出発してすぐに雨が落ちてきます。
空は晴れているので、通り雨かと思われます。
30分ほど車を走らせましたら、以前グレを釣った堤防に到着いたします。
堤防の手前の車を止められる空地は、ほぼ一杯です。
何とか車を駐車して堤防を見に行きますと、エギを投げている釣り人がたくさんいて、手前のほうではとても割り込んで釣りをするスペースがありません。
道具を持ってテトラの上を4,50mほど移動すれば邪魔にならずに釣りをすることができるかもしれませんが、とてもそんな元気はありません。
私はこの釣り場をあきらめて、以前コッパグレを釣ったことのある糠の地磯に行ってみようと思いました。
時刻は2時頃ですので釣りをする時間は3時間ほどしかありません。
20分ほど車を走らせて糠の地磯に着きましたが、どうも潮が高くて磯に渡れそうになりません。
時折、大きなウネリも押し寄せてきます。
長靴の中まで濡れてもよいのなら、強引にゴロタ浜を渡って釣りをすることもできると思いましたが、シーズン初日にそんな無理はしたくありません。
河野海岸の道路を走っているときに、糠の地磯がダメなとき最後に竿を出せる場所はここだと思い、釣り人がいないのを確認していたゴロタ浜に戻ることにします。
私は、また20分ほど敦賀方面に向けて車を運転して河野海岸まで戻りました。
その場所は以前、冬にチヌ釣りをしていた時に50cm近いチヌをよく釣り上げた場所です。
今日は程よいウネリで海が濁っていてチヌならば釣れそうな感じです。
ただ、サンスイのご主人が「1投目からアジかもしれんよ。私が前回敦賀半島の地磯に行った時は釣りをする前からアジがいた」という言葉を思い出しました。
まあ、今日は初日ですので様子見ということでボーズでも構わないと私は思いました。
道具を車から下して、少しゴロタ浜を歩いて釣り場につきますともう時刻は3時前です。
5時までの釣りですと釣り時間は2時間ほどしかありません。
私は道具を出す前に10分ほどマキエをしました。
足もとからサラシが左沖に出ていますので、なんとなく釣れそうな感じです。
左の沖にはサラシから出た泡がたまっています。
今日の仕掛けです。
竿はアテンダーUの1.5号、道糸は2.5号、大物は無いだろうと思いハリスは1.75号としました。
リールはシマノのレマーレです。
釣研の小ぶりの2Bのウキを30cmほど遊動にしてハリはグレメジナ7号としました。
Bのガンダマをサルカンの上に噛みつけます。
この場所では30cmのグレは釣ったことが無いのでチヌしか釣れないかもしれません。
ウキ下を2ヒロ弱とり20mほど左側のサラシのおさまるアタリに仕掛けを入れます。
1投目はウキが入らないのに着けエサが無くなります。
私は20cmほどウキ下を浅くしました。
10投くらいしたでしょうか、正面に投げたウキが20cmほど入って止まっています。
根掛かりかなと思い軽く合わせますと魚が掛かっていました。
これは、頭を振りますのでチヌのようです。
足もとに魚を寄せてタモで掬いましたのは34cmのチヌでした。
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3時半ごろ釣れたチヌ 34cm |
私は魚を活かしバッカンに入れてブクブクのスイッチを入れました。
ブクブクを使うのは半年ぶりくらいではないでしょうか。
その後はフグが釣れたり手のひらグレが釣れたりします。
ウキを投入すると、すぐにエサがとられますので忙しい釣りです。
手のひらですがグレが釣れましたので夕方はグレのサイズが上がるかと期待します。
日没まで時間はまだ1時間以上ありますので、何か魚を追加することができると私は思いました。
4時を過ぎますと夕日が正面から当たるので、かなりウキが見にくくなってきました。
潮は左に行っていたのがいったん止まり、4時を過ぎてからは右に流れだしました。
潮の向きが変わりましたので、私は右沖に仕掛けを投げました。
すると、着けエサが着いて上がって来ました。
エサが着いて上がって来たということは、大きな魚がやってきてエサトリがおとなしくなったのかもしれません。
私はウキ下を20cmほど深くして、再度右沖にウキを投げました。
ウキが見えないので張り気味にした道糸が走ったような気がして軽く合わせました。
竿がたたないので根がかりかと思いましたが、大きな魚が掛かっています。
合わせでビックリしたのか、魚は一気に沖に向かって走ります。
竿が伸されそうになりますので、私はあわててリールのレバーを操作してリールを逆転しました。
何とか竿を立てられましたがハリス1.75号ですので弱気になりそうです。
魚はいったん止まりましたが、竿で強引にこちらを向かせようとするとまた走ります。
そんなやり取を3回ほどしたところでハリスから切れてしまいました。
ハリス切れはいつものように緊張の後フッと気が緩む感じです。
思わず「アーア」と声が出ます。
20秒ほどはやり取りを楽しめたでしょうか。
やはりウキが入るところを見ていないと後手になりますね。
根だらけのゴロタ浜では、ハリス1.75号ではとれないような感じの魚でした。
掛かった魚は岩の間を縫うように沖に向かって走った感じがしました。
リールが逆転する感触が手に残ります。
ハリをくくりなおして、もう1回こないかと私はウキを投げましたが、その後はエサがとられ続けました。
4時40分になり、薄暗くなってきましたので私は釣を終了しました。
夕方はグレも釣れませんでした。
日本海の磯釣りで糸を切られてバラスというのは久しぶりです。
バラシによって、忘れていた釣りの情熱がよみがえってきたように感じました。
大昔「糸を出しては地獄行」と、がまかつのカレンダーに小学生の娘が落書きをしたことを思い出しました。
まったくその通り、糸を出しては地獄行のバラシでした。
結局、2時間弱の釣りで34cmのチヌ1匹、大物チヌと思われるバラシ1回、手のひらグレ2匹(放流)の結果となりました。
釣り場にたどり着くまでにバタバタしましたが、シーズン最初の釣りでは持って帰るグレは釣れませんでしたが、釣果もありバラシもありで早速次はいつ行けるかなと思う気持ちがわいてきました。
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4時を過ぎてからは夕日でウキが見えなくなった。この時合に大物がアタッてきた!!
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