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上野山さんからのリポート
「グレ釣りは潮次第」
泊 (福井県)
2020/05/14
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5月11日に泊の大谷渡船に電話をすると、自粛は連休で終わったので船は出しているということです。私は船が出られそうなら平日でも釣りに行こうと思いました。
13日にサンスイ釣具店に遊びに行きますと、12日に店を休んで越前に釣りに行ったご主人は15pほどのグレしか釣れなかったということで、越前若狭方面での40pグレ挑戦の連敗記録を211に伸ばしたということです。
当日、ウネリはあったがチヌも釣れなかったということです。
私は天気予報を聞いて明日14日の波の高さは1mのち50pですので、船は出られると思いました。
泊の大谷渡船に電話をかけますと、「今日は北風が強いので、明日は沖の磯まで船は出られるかどうかわからない。一人予約を聞いているけど、湾内磯の可能性もあるのですが、それでもよかったら来てください」ということです。
湾内磯では40cmオーバーのグレはまず釣れませんが、4月の大島でのボーズ以降釣りに行っていませんので渡船で釣りに行きたい気持ちが強くて「湾内磯でもよいです。波が落ちたら沖に回ってください」と予約を入れました。
14日はサンスイに朝6時にエサを取りに行きました。
今回は8時間ほどの釣りになりますので、オキアミ2枚に着けエサ用のボイル半分、グレパワー1袋を持ちました。
1時間弱運転をして、7時過ぎに大谷渡船の駐車場に着き用意をします。
天気予報では気温は26度になるといっていますが、朝はまだ肌寒いのでカッパを着ます。
船長が出て来ましたので「今日は何人ですか」と聞きますと「今日は2人や。波を見たら沖の磯まで行けると思うで」ということです。
これはラッキーです。
今日は二人ということですので、ヒナダンか長崎に下りられると思いました。
ほどなくしてもう一人の釣り人が到着します。
私を見て「前回は千畳で40cmオーバーのグレを釣られていますね。私は以前Fさんとよく釣りに行っていたんです」と挨拶されます。
すぐに私と分かったということは、多分「ぐれねっと」を見ておられる方ではないでしょうか。この方はFさんの友人で、2年前に音海で40cmオーバーのグレを1日で6枚も釣りあげていますし、今年も音海で40cmオーバーのグレを上げている釣りの上手な方です。
今日は初めて泊に来たということです。
船が港を出ますとまだかなりのウネリが残っています。
この波はとても1mではありません。
私は磯に着けることはできるのかなと思いましたが船はヒナダンまで来ます。
船長が「この波では長崎は着けられないので、千畳とヒナダンに下りてください」といいます。
私は前回千畳で釣りましたので、今回は違う磯で竿を出したいと思い、もう一人の釣り人に「千畳でいいですか」と聞いて、それでよいということで千畳とヒナダンに分かれました。
ヒナダンに下りますと後ろから波シブキが上がってきますので道具を岩陰に寄せてなるべくシブキがかからないようにしました。
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久しぶりのヒナダン
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磯に下りた時刻は8時です。
今日の仕掛けです。
竿はアテンダーUの1.5号、道糸2号にハリス2号を直結します。
ウキは小ぶりの2Bとして、ウキ止めの下にBのオモリを打ちます。
ハリはザ・ロックの7号、ハリスは2ヒロ取りウキ下は3ヒロ半でスタートしました。
足もとにマキエを打ちますとスズメダイが上がってきます。
フグも見えますので水温が高くなってきてエサ取りが活発になってきたようです。
足もとにマキエを打ち竿1本ほど沖に仕掛けを投入しますが、ウキはサラシに押されて沖に出ていきます。
そのままどんな具合に流れるか見ておりますと、30mほど沖まで流れたウキは沖の潮目で潜っていきます。
仕掛けを上げますとエサはありません。
しばらく足もとにだけマキエを打ち仕掛けは沖に投げますがエサが取られます。
サラシでウキが先に流れているように思いましたので、ハリスにジンタンを打ちましたがエサが取られるばかりです。
久しぶりにエサ取りが活発な中での釣りです。
5投目に沖に投げたウキが潮目で潜っていき合わせますと魚がかかりました。
これは25cmのグレでしたが、今日はもっと大きいのがかかると思い放流しました。
私は左側のサラシの出ているところと沖に交互にウキを入れますがエサは残りません。
よく見ますとスズメダイの下に青い魚が見えますので、グレも出てきているのでしょう。
タナを3ヒロ半としましたのは、たぶん大型のグレは浅い棚まで浮いては来ないだろうと思ったからです。
それと前回3ヒロ半で釣ったという、いつもの過去の成功体験にとらわれていたからでもあります。
スズメダイの下にいるグレは多分2ヒロほどで釣らなくてはならないと思いました。
しかし、前回40cmオーバーのグレを釣り、今回も大型狙いですので30pのグレは釣れなくても良いと思いました。
私は、午前中は釣れなくても深いタナで釣ろうと思いました。
しかし、この決断は凶と出ました。
1匹グレを釣った後は、12時過ぎまでフグしか釣れませんでした。
ウネリでサラシは出ますがエサ取りが沖まで出てしまいます。
マキエを違う場所に投入しますが、どこに投げてもエサが取られます。
ハリを飲んだグレが釣れることもありませんので、エサ取りの活性は高いのですがグレは食わないようです。
サラシが出る状況ですがチヌも釣れません。
12時40分ごろになり沖に投げたらウキが入り22pほどのオナガグレが釣れました。
これも持って帰るには小さいので放流しました。
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オナガグレ22cm
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その後連続で来るかと気合を入れてウキを投げますがまたエサが取られる状態になります。
私は少し休憩を兼ねて仕掛けを変えました。
ウキを重めの3Bに変えて、3Bのオモリをウキ止めゴムの下に着け、ハリスは1.75としてハリスにオモリは打たないようにしました。
ウキを50pほど遊動にして、ウキ下は3ヒロ弱としました。
1時40分ごろでしょうか、沖の潮目の向こうに30m以上遠投していたウキが入り、久しぶりに25pほどのグレが釣れました。
私はこれが持って帰れる最後のチャンスかもしれないと思いグレを締めました。
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持ち帰ったグレ25cm 小さいので少し気の毒でした
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活かしバッカンを持ってこなかったので、持ち帰るとなると締めなくてはいけないのですが、前回ボーズでしたので今回は25pでも晩のおかずということで良いでしょう。
日差しが強くなり私はカッパを脱いで飲み物を飲みました。
釣りを再開しますと朝から右に流れていた潮が左に流れ出しました。
それも、かなりの速さです。
潮目が近づいてきますので、潮はアタリ気味に左手に流れているのでしょう。
私は潮目にウキを投入してウキの頭に直接マキエをかぶせました。
ウキが先に流れないように、投入した仕掛けを引いて少し止めてから道糸を緩めて流します。ウキが2mほど流れたときに30pほど入ります。
合わせますとこれはグレの引きです。
足もとまで寄せて抜こうかと思いましたが、バラスともったいないのでこのグレはタモですくいました。
バッカンのスケールで測りましたらこのグレは30cmでした。
次に同じように仕掛けを流しますと、また30pほどウキが入り合わしますと29pほどのグレがかかりました。
30pのグレを1匹釣っていますので今度は抜きます。
入れ食いになりましたので写真を撮っている間はありません。
手返し良くグレを外して締めて氷を入れたバッカンに放り込み、エサをつけなおして仕掛けを投入します。
この間は仕掛けを入れるとすぐに食ってきます。
ハリスにオモリを打たない仕掛けが強い流れに入っていますので、多分グレは水面から50cmから1mほどのタナでエサに向かって食い上がっているのではないでしょうか。
5匹ほど同寸のグレを釣りましたら、またウキが入り今度は違う手ごたえです。
この手ごたえでは、40pはなくとも35pはあるかなと思いました。
しかし足もとに寄せてきますと30cmほどのグレです。
エラにハリスが引っ掛かったのかと思いましたら、なんと体にハリがスレで刺さったのでした。
グレの体が横になったまま寄せてきたので、サイズよりも大きく感じただけでした。
もう持ち帰る分のグレは釣りましたのでこのグレは放流しました。
グレがスレでかかるくらいですので、たくさんのグレがマキエに群がっていたのではないでしょうか。
その後も入れ食いは続き、27〜29cmのグレを5匹ほど放流し、20pから25pのグレは10匹以上放流しました。
いつまで入れ食いが続くかと思いましたが20分ほどして潮が緩みますと、またエサ取りが沖まで出ていきエサが取られる状態が続きます。
入れ食いの間、ウキが沈んで合わせたグレは1匹もハリを飲まれませんでした。
それだけグレの活性が高かったのだと思います。
やはり潮が流れた時が時合でした。
しかし、8時から2時前まで6時間ほど、ほとんど魚が釣れずにいて2時から20分ほど潮が左に流れた時が入れ食いということで、本当にグレ釣りは潮次第ですね。
私は久しぶりに小さいですがグレの入れ食いに合いました。
こういうことがあるから、なかなか釣りはやめられませんね。
その後はまた潮が右に流れ出し、20pほどのコッパグレを2匹釣って3時40分となり釣りを終了しました。
今日は1時まで放流した25pのグレ1匹しか釣れずにボーズかと思いましたが、潮が変わってからグレを20匹以上釣りましたので、楽しい思いを致しました。
それもウキを沈めて釣るのではなく、浮いているウキが沈むところを見て合わせるという、ウキフカセ釣り本来の楽しみ方ができました。
朝の8時から夕方4時まで8時間釣りをして、入れ食いが2時ごろからの20分ということで釣りはチャンスが来ることを信じての忍耐が必要ですね。
でも、前回の若狭大島では信じてしたチャンスが来なくてボーズでしたが・・・
港に帰ってもう一人の釣り人に釣果を聞きましたら、30pのグレとチヌを1匹ずつ持って帰るそうです。
潮が流れた2時ごろに大きな魚が掛かって根ずれでバラしたということです。
まだ、大グレはいるのかもしれませんね。
今日は休憩以外の時間以外は立って釣ることができましたので、60歳を過ぎましたがまだ磯釣りはできそうです。
次回も何とか忍耐と努力でグレの顔が見られるとよいのですが。
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釣りを終えて 半島の先に小さく見えているのが前回ボーズの若狭大島モトドリ島です
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