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 上野山さんからのリポート
 「65匹グレを釣った

  泊 (福井県)
   2020/06/27

 



 5月は連休に釣りに行けなかった反動で、連休後の半月で5回も釣りに行きました。
6月は京都のライブハウスの営業が再開となり、久しぶりに京都に演奏に行ったり、法事があったり、嫁さん孝行の登山に行ったりでなかなか釣りに行けませんでした。

6月27日の土曜日は天気も曇りのち晴れで波も1mです。
この日は久しぶりに用事もなかったのでいつもの泊に釣行しました。 

前日予約の電話を入れますと1番船の予約は今のところ一人ということです。
これではどこででも釣れると思いました。
自分で好きな磯を選べといわれても、かえって迷ってしまいますね。

船長に「最近は釣れていますか」と聞きますと「沖よりも手前の三ツ岩や二ツ岩のあたりが釣れているで。あのあたりで32pのグレも出ています。おすすめの三ツ岩のチョボは今いいですよ」ということです。
三ツ岩は港を出て船で3分ほどのところにある、泊の磯の中では港から最も近い沖磯です。

私は三ツ岩というと、10年以上前に前下がりの磯で釣りをして20pほどのアジを2.3匹釣ったことしか覚えていません。
だいたい、三ツ岩というと沖に出られないときの釣り場というイメージしかありません。
泊に電話を入れて「明日は沖に出られそうですか」と聞いて「三ツ岩までなら出られるけど」といわれて「では、また今度にしますわ」という会話を何度したことかわかりません。
それくらい三ツ岩は下りたくない磯です。 

私はとりあえず1番船の予約を入れました。
27日は朝5時半にサンスイ釣り具にエサを取りに行きます。
今回はオキアミ2枚に、サシエサ用にボイルのオキアミ半分と集魚剤を一袋としました。

20リットルのクーラーにボイルと飲み物を入れると、水くみバケツや杓たてを入れる隙間が36pのバッカンにはありませんので、バッカンは磯クーラーに入れて持っていきます。磯クーラーに小物と集魚剤、カッパを入れます。
サンスイのご主人から「家財道具一式持っていくみたいやな」とからかわれますが、マキエが多いのでしょうがありません。 

1時半ほどで大谷渡船の駐車場に着きますと私が1番のようです。
軽トラックに荷物を積み着替えをしますと船長がやってきます。

「今はどこが釣れているのですか」と聞きますと「やはり今は三ツ岩、二ツ岩のあたりや。あの辺は潮が沖に流れているのでグレがよう釣れるみたいやで。いっぺん船長に騙されたと思ってやってみな」といわれました。 

7時半になり1番船の釣り人3人がそろいました。
私は船長おすすめの三ツ岩のチョボで釣りをすることにしました。
船長からは陸向きではなく、沖に向いて釣るように言われました。

船は港を出て3分ほどで三ツ岩のチョボに着きました。
若いルアーマンが荷物を手渡してくれました。
彼はミズガシラという磯でスズキを狙うということです。 

三ツ岩のチョボは初めての釣り磯ですので、どのように釣ればよいのか分かりませんが、沖向きにマキエのバッカンを持っていきました。

 

三ツ岩のチョボ 足元は波が来ます


沖向きの釣り場は足元を波が洗いますので、バッカンは50pほどの岩の上に置きました。
今日はシューズタイプの磯靴ですので、足が濡れないように少し高いところに立ちます。

今日の仕掛です、竿はアテンダーUの1.5号に道糸2号、ハリス1.75号を1ヒロ半直結にします。
ウキは0ウキを遊動にして、ハリスに発泡の小さなアタリウキをヨウジで止めます。
ハリはグレバリの7号とします。 

マキエを打ちますと潮は右に早く流れます。
マキエを打ってその上手に仕掛けを入れます。
ウキ下は1mほどです。 

5mほど仕掛けが流れるとウキが入ります。
合わせますと、グレが釣れました。
このグレは25pほどでしたが放流します。

2投目もグレが釣れます。
このグレは26pほどでしたがハリを飲んでいましたので、締めて持って帰ることにします。

ウキ下1mでは深いと思い、私は発泡ウキを下げてウキ下60pほどにしました。
まず、マキエを目の前に少し打ちエサ取りが集まったことを確認して、潮上に仕掛けを入れます。
仕掛を1mほど戻して、マキエをウキにかぶせますとすぐにアタリがでます。
発泡ウキが横に入りますので、もしかするとグレは水面近くで食っているのかもしれません。
このやり方で次々と20pほどのグレが釣れます。 
今日は何匹グレが釣れるか数えながらやってみようと私は思いました。

10時ごろになり発泡ウキがスッと消えるようなアタリが続き25cm以上のグレが掛かりだしました。
一番大きいので29pでしたが私は久しぶりにタモで魚を掬いました。

しばらくして潮が緩みますと10pほどのサバの子が釣れたりします。
今日は、フグが1匹も釣れません。
潮が流れているときはグレ、潮が緩むとサバの子です。
足もとにはフグやシマダイが見えていますが、なぜか沖のマキエには出ていかないようです。

私はクーラーで冷やした飲み物を飲んだり、冷やした手拭いで首を冷やしたりして休憩を入れながらグレを釣り続けました。
1時ごろには50匹以上釣りましたが、持ち帰るのはハリを飲んだ3匹としました。
4時までの釣りですので、そのうち30cmオーバーも釣れるのではないかと思い27,8pのグレでも放流していました。 

2時半になり64匹まで数えて、次のグレが29pほどでしたので、締めて持ち帰ろうとナイフを探していましたら、後ろから波が来ました。
膝の下まで波が来てエッと思いまわりを見ますと、50pほどの岩の上に置いたマキエのバッカンが波でひっくり返っています。

これは大変と思いバッカンを足で押さえますが、グレを入れた水くみバケツもひっくり返っています。
バッカンと水くみバケツはなんとか流されませんでしたが、杓たてと釣ったグレは流れていきました。
マキエの杓は浮いていたのでタモで回収できました。 

朝から目の前を通る大きな遊覧船では大した波が来なかったので、大丈夫と思っていましたが、2時半ごろに通った、沖に出るイカ釣りと思われる大型の遊漁船の波は大きかったです。
靴の中に入った海水を流してから靴を履きなおしましたが、靴下が濡れていて気持ち悪かったです。
この場所は長靴でないとだめですね。 

マキエも大半が流れてしまったので、今日はこれまでと思いましたがまだ終了まで1時間以上ありますので、少し残ったマキエと、ボイルであと1時間釣りをすることにしました。
この時期の釣りはまさにマキエの切れ目が縁の切れ目のような感じで、マキエがないと釣りにならないですね。
それでも、20pほどのグレは1匹釣れました。
大波が来たとき釣ったのが65匹目だったとおもいますが、グレを1匹追加しましたので今日は65匹グレを釣ったということにしておきます。 

その後、サバの子が釣れてきましたので、これにスズキでも食いつかないかと泳がせておきました。
リールのベールは開けておきます。
5分ほど泳がせていましたらウキが沈んでいきます。
ウキが見えなくなってから、スッスッと道糸が出だします。
これはスズキかと思いましたが、糸の出方がそう早くありません。 

一呼吸おいて合わせますと、魚が掛かりました。
手ごたえでは、かかった魚はあまり大きくないような感じです。
手前まで寄せてきますと、上がってきたのは30pほどのマダイです。
マダイがサバの子を食べるのかとビックリしました。
この魚は抜き上げようと思いましたがハリがはずれてしまいました。 

その後残ったボイルをマキエにして5回ほど仕掛けを入れましたが、グレは釣れませんでした。
時刻は3時半になり私は釣りを終了しました。 

今日は久しぶりに2段ウキの仕掛でグレ釣りを楽しみました。
しかし、65匹も釣ると作業のような釣りとなりしんどいですね。
10匹に1匹くらいの割合でましな型のグレが釣れるでしょうか。

ウキ下は60pから30pほどでした。
こんなウキ下ですので、仕掛けを投入してすぐにアタリが来ます。
なんとも忙しい釣りです。 

今日は大波でバッカンがひっくり返らなければ、グレを100匹釣り上げていたかもしれません。
今回もスレでグレがかかってきましたので、海の中はグレだらけだったと思います。
釣行記を書いていても、アタリウキがスッと消える光景は目に焼き付いています。
暑い中いそがしくてしんどい釣りですが、面白いのでもう一度やってみたい気はあります。

 

今日の釣果 グレ26p〜29p 3匹




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