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 上野山さんからのリポート
 「ウキ下が竿2本の釣り

  敦賀湾内の一文字 (福井県)
   2020/11/10

 



秋になり、そろそろグレ釣りのシーズンですが、どうにも腰が重いです。
1回行けば調子に乗って行き始めると思いますが、道具を出して1回行くまでが億劫です。
9月に鮎釣りが終わってから10月は1回も釣りに行きませんでした。
今思えば、少し鮎釣りロスになっていたかもしれません。 

今年の夏は、毎週のようにアユの塩焼きと鮎の刺身が食べられて食生活は豊かでありました。ところが10月は私が釣りに行かなかったので、鬼嫁がスーパーで安く売っていたので思わず買ったというハマチのフライを何度か食べさせられました。
ハマチは安いだけあって、脂が全然ないのでそうおいしくはありませんでした。
「あんたが魚を釣ってこんと、うちはこれしか出んで」と鬼嫁にはキッパリと言われました。

そろそろ釣りに行こうかと思いましたが、このところ土日は波が出て渡船は出られません。
地磯のコッパグレ釣りもせわしい釣りでかなわないなと思っていたところ、日曜日の夜にサンスイ釣り具のご主人M君からメールが入り、「10日は冬型ですが湾内の一文字の防波堤でグレを釣りませんかと」ありました。 

防波堤でグレが釣れるのかと思いましたが、M君の話では、少し前に釣具屋さんに寄ったお客さんが一文字でグレを釣っていたということです。
さすがに釣具屋さんは情報が入ると思い、私は行くといいましたが10日は午前中に仕事の用事があります。
M君に「午後からなら行ける」といいますと「このところ日暮れが早いので4時には帰ります。私は朝から行きますので途中から合流すればよいのでは」ということになりました。
一文字で先に釣っていて、後から私が行ってボートで迎えに来てくれるのかと聞きましたら、電話をくれたらボートで岸まで迎えに来てくれるということです。
10日は店も休みなのでエサも私の分を先に持って行くので、竿だけ持ってくれば良いということです。
これは、なんともありがたい話ですね。 

10日は午前中仕事をして、家に昼ご飯を食べに帰り急いで釣りの支度をします。
11時頃にM君に電話しますと「グレはポツポツと釣れるがエサ取りがいないのでタナは深くて5,6ヒロでやっている」ということです。
一緒に行っているサンスイ釣り具のお客さんのH君がシマダイを釣ったということです。 

私はタナが深いということで5Bのウキを用意しました。
オモリも5Bを用意します。
このM君の情報が無かったら、私は地磯の釣りのように、ウキ下1ヒロ程度のウキ固定仕掛のつもりでいましたので、深いタナの釣りの用意はしていなかったと思います。 

食事を済ませて道具を車に積み込んで釣り場に向かいます。
釣場には家から30分ほどで着きました。
荷物を下ろして用意をしていますと、一文字で釣りをしているH君が私に気付いてくれて、M君がボートを出してくれました。 

一文字に上がり「その後どうですか」と聞きますと、H君が「今久しぶりにウキが入りました」といいます。
エサ取りが着けエサを取らないということで、大きな魚がいるか潮がおかしいのではないかとM君がいいます。

私は竿を出して仕掛けを作りました。
竿はアテンダーUの1.5号、道糸2号にハリスは1.752ヒロ、ハリはグレ6号、ウキは円錐ウキの5Bで、サルカンの上に5Bのオモリを付けました。
M君に「ハリスを長くとると足場が低いので魚が上げにくいのでは」と聞きますと「そんなもん魚が掛かってから考えたらいいのでは」といいますので電話のあとは魚が釣れていないのでしょう。

先に来て釣りをしていたH君とM君 雨も降って寒かった


タナはまずは6ヒロから始めます。
M君の話では一文字の足元は7ヒロほどあるということです。
ウキはゆっくりと左に流れます。
ウキを10mほど流して仕掛けを上げますとエサが残っています。
私は40cmほどタナを深くして次も足元に仕掛けを入れました。 

M君の竿が曲がります。
上がってきたのは26cmほどのグレです。
M君は「グレは3匹目です。これは持って帰ります」と言って魚を締めました。
タナを聞くと竿2本ほどということです。 

潮はだんだん早く左に流れだしましたがアタリは出ずにエサが取られません。
私はウキ下を竿2本まで落としましたがエサが取られません。
2時ごろになり初めてウキが入りましたが、上がってきたのは10cmほどのグレです。
この魚はハリを外して放流しました。
そのうち左に流れていた潮も止まってしまいました。 

H君はルアーを投げるというのでルアー竿を出して、場所を移動してルアーを投げ始めました。
私はH君が最初に竿を出していた左向きに仕掛けを入れました。
3回ほど仕掛けを入れた後にウキが入ります。
ウキが入るのは、今日2回目です。
そう抵抗もせずに上がってきたのはマダイですが25cmほどしかありません。
「食べるとおいしいですよ」とM君が言いますので私はこの魚を締めましたが、これ1匹ではおかずにしては少ないです。
私は何とかもう1匹釣ろうと、欲を出してウキを投入しますがなかなか連続ではアタリません。

 

2時半ごろに釣れたマダイ 25cm


その後しばらくアタリはありませんでしたが、20分ほどしてウキが入りマダイとは違う引きで魚が上がってきます。
これは22cmほどのアジです。
「これはおいしいおみやげや」とM君が言います。
しかし連続でアジも釣れません。
「アジは1匹しかおらんかったんかな。ここは魚が少ないのかな」と私が言いますと「普段はこんなことはないでしょう。今日は何か条件が悪いか、特別な潮かもしれません。私はコッパグレが入れ食いになると思ってきましたよ」とM君が言います。

 

3時前に釣れたアジ22cm


そのうち強い雨が落ちてきて、道糸が竿に張り付いてウキが飛ばなくなります。
沖に仕掛けが飛ばないとエサが取られません。
どうも魚が食ってくるのは左の沖だけのようです。 

その後はM君が26cmほどのグレを1匹追加し、私は25cmほどのチヌを釣りました。
4時には終了しましょうというのであと1時間ほどの釣りです。
H君はルアーをやめてまたフカセ釣りに戻りましたが当たらないようです。 

やがて4時前になりエサが取られ始めます。
マキエを追うエサ取りの動きも元気になってきました。
何か潮が変わったのでしょう。 
オキアミの頭がスパッと取られていますので私はチヌが回ってきたと思いました。
「オキアミの食われ方を見るとチヌが回っているかもしれないよ」と私は言いました。 

数投後に左沖に投げたウキがゆっくりと入ります。
これはチヌだなと思い一呼吸おいて合わせますと魚が掛かりました。
タモで掬ったのは33cmのチヌでした。
魚を締めるともう4時ですので最後に1回仕掛けを入れましたが、最後もエサを取られました。
4時前くらいからが時合だったかもしれません。 

今日は冬型で雨も降り手が冷たかったですが、それなりに着込んでいましたので体はそう寒くはなかったです。
一文字の場所も半島の陰になり北風が当たりませんので、まるで湖で釣りをしている感じでした。
今日はH君と世間話をしている最中にウキが入ったりしてのんびりした釣りでした。
何よりもウキ下半ヒロでやるような忙しい釣りではなくて、春のチヌ釣りのような深いタナでのんびりした釣りだったのが良かったです。
しかし、ウキ下が竿2本の釣りというのはここ数年やっていないのではないでしょうか。
グレ釣りもいろんな釣り方があるのだと思いました。 

今日は最初の1時間はアタリがなくてボーズかと思いましたが何とかおかずが釣れてよかったです。
浜に上がったのが4時過ぎでしたので家には5時前に帰りました。
午前中仕事をしてからの3時間ほどの釣りでしたが、小物ですが釣果があってよかったです。

夕食は久しぶりに自分で釣ったアジとチヌの刺身を食べました。
魚は脂がありとてもおいしかったです。
これでようやく鬼嫁の「ハマチ攻め」から逃れられましたが、次もおいしい刺身を食べようと思うと自分で釣ってくるしかないですね。
何とか秋の釣りもスタートが切れましたので、また近いうちにグレ釣りに行こうと思います。

 

私の今日の釣果 3目持って帰りました 3時間の釣りでは上等


 

午前中にH君が釣ったシマダイ



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