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 上野山さんからのリポート
 「久しぶりに渡船で釣りに

  宇久 (福井県)
   2020/12/06

 


11月は4回磯釣りに行きました。

4回とも渡船が出られないような波の時でしたので、風向きによって釣ることのできる一文字や地磯があるところに住んでいるということは贅沢ですね。
前回の釣行では釣りを開始してからマキエの杓を忘れたことに気が付くということで、認知症が来ているのかもしれません。
しかし、竿やエサを忘れたわけではないのでまだ大丈夫と自分に言い聞かせています。
以前は竿袋を忘れてゆたきち師匠の竿を借りたこともありましたが・・・ 

前前回の山道を上り下りしての釣りでは、釣りを終わって車まで戻った後でFさんと、「やはり渡船はお金を払う分楽ですね」という話をしました。
12月5日にFさんから電話があり、「明日は船が出られそうなので渡船で釣りに行かないか」ということです。
私も久しぶりに渡船で沖の磯に行ってみたかったのですぐに話は決まりました。 

Fさんが若狭の宇久、谷久渡船さんに連絡を入れると明日は出船するということです。
朝の6時ごろに港に来てほしいということですので、サンスイ釣具店には朝の4時半に集合としました。
サンスイにはオキアミ2枚とボイルの着けエサを頼みました。
集魚剤は前回使用したグレパワーの半分を使うことにします。 

朝3時半に目覚ましで起きて服を着て支度をしますが、渡船ですと朝が早いのが難点です。
目覚ましをかけますとどうしてもよく眠れなくて、もう朝かなと目が覚めますとまだ1時ごろということが良くあります。
そのあとがまた眠れなくてたいへんです。
その点、一人で行く地磯の釣りは、行く時間も帰る時間も自分で決められますので気楽でいいですね。
とくに午後からの釣りですと午前中にいろいろの用事を済ませてから釣りに行けますので、1日が有効に使えるように思えます。
しかも夕方のゴールデンタイムに向かっての釣りですので、最後まで期待が持てます。
このところ夕方になってもコッパグレしか釣れませんが・・・ 

朝4時半にFさんと合流してマキエを作って宇久に向かって出発です。
宇久の港には5時40分ごろに到着しました。
港の前の駐車場がいっぱいですので、道具を下ろしてから車を上の駐車場まで持って行きます。
今日は20人弱の釣り人がいるようです。
久しぶりの休日の出船ですので、渡船を待っていた人は多いのだと思います。
ルアーで青物を狙う釣り人も5,6人いるようです。 

6時前に船長がやってきましたが「もう少し明るくなってから船を出します」ということで出船は6時15分ごろになりました。
天候は前日に小さな低気圧が通った後で高気圧が張り出してきていて、曇りのち晴れで弱い北風の予報です。
波の高さは1mということで、この時期としては珍しいような凪です。 

我々は4番目に名前を呼ばれて「シシオトシ」周辺の磯に下りました。
ここは足場もよく大きな磯ですので、二人で釣るには十分です。

 
 私の釣り場 平たいところがあり釣りやすかった

この磯は沖に向かってシモリが点在していますので、魚は多そうな感じです。

今日の仕掛です。
竿はいつものアテンダー1.5号。
道糸2.5号にハリスは2号を1ヒロ半取りサルカンで結びます。
重めのBの円錐ウキを60cmほど遊動にしてサルカンの上にBのオモリを噛みつけます。
ハリはグレバリの7号としました。

マキエを撒いて竿2本ほどのところに仕掛けを入れてマキエをウキのあたりに投入します。
仕掛がなじんだと思いましたらウキが入ります。
合わせると魚が掛かりましたが手ごたえは強くはありません。

上がってきましたのは20cmほどのグレです。
この魚はハリを外して放流しました。
1匹目にこれが釣れるということで暗雲が立ち込めます。 

たいがい1匹目は25,6cmのグレが釣れて、この後に期待をして思わず放流してしまい「アア、やっぱり最初に釣れたグレを逃がさなければよかったネ」ということになるものです。1匹目が20cmではこの後釣れるグレは20cm以下の可能性が大です。
もしかして海の中は20cm以下のグレの大集団がいるかもしれません。 

これはたまらんと、2投目は沖にウキを投げてみます。
このために今日は重めのウキを使っています。
しかし沖でも針にかかってくるのは20cm前後のグレです。
初めての磯なのでどこがポイントかわかりませんが、とりあえず足もとにスズメダイを寄せて沖を釣ります。
ウキを左や右に投げますがどこに投げても20cm前後のグレが釣れてきます。

そのうち、仕掛けがなじむ前に竿が引っ張られたりしますので、私はウキ下を上げてほぼウキが固定のハリス1ヒロとしました。
この仕掛けに変えてから、向こう合わせで掛かったグレが幾分いい手ごたえで27cmありました。
これで今日はグレボーズから逃れられたと一息つきました。 

少し休憩をしようと、持ってきたポットの紅茶を飲んで、サンドイッチを食べます。
磯の上で食べると何でもおいしいですね。
ワンドの出口の磯ではルアーマンがずっと竿を振っているのが見えます。
横から見ますと、後の岩が前にすべって落ちて来ないのかと思う景色です。
今日、青物は釣れているのでしょうか。

 

どうしてこんな風になったのかという景観です 岩の下の磯にルアーマンがいます


その後も20cmグレの入れ食いの中でたまに25,6cmのグレが釣れます。
25cmほどのグレはFさんがブクブクを持ってきていましたので、活かしておきます。
釣としては仕掛けもマキエも遠投の釣りですので、なかなかしんどい釣りです。 
Fさんに「何時頃帰りますか」と聞きますと「この状態ではお昼でいいやろ」といいますので私も同意しました。
次に良型のグレが釣れるとすれば夕方かもしれませんが、それまでコッパグレの相手をする元気がありません。 

我々は12時で迎えの船に乗りましたが、お昼で帰るのは我々二人だけのようです。
港で船長に「この後も凪の日は船を出すのですか」と聞きますと、「天気を見て船は出します。今年の1月は良い型のグレが釣れたとよ」ということですので、水温が下がった1月の凪の日に釣りに出られれば良型のグレが釣れるかもしれません。 

今日はコッパグレばかりでしたが何とかボーズを逃れられました。
やはり渡船は楽ですね。
いつものように次回に期待です。

 
今日の釣果25〜27cmを4匹


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